LinkedIn広告のコンバージョンが計測されない場合や、GA4と件数が一致しない場合は、Insightタグのソースステータス、コンバージョンの設定、広告セットとの関連付け、計上方法、GA4との比較の順に確認する
LinkedIn広告のコンバージョン数が0件のまま変わらない、またはGA4で確認した問い合わせの件数と一致しないことはありませんか。
よくある場面は、次の3つです。
- Insightタグの設置と問い合わせのコンバージョンの作成は完了しているが、キャンペーンマネージャーのコンバージョン数は0件のままである。Insightタグのソースステータスと、コンバージョンごとのステータスを確認する
- Insightタグは「アクティブ」と表示されているが、問い合わせのコンバージョンは「未確認」のままで、件数が計上されていない。コンバージョンの計測方法(ページ読み込み・イベント専用など)とURLの条件を確認する
- キャンペーンマネージャーの問い合わせ件数が、GA4でLinkedIn広告からの訪問と識別された問い合わせの件数と一致しない。対象の範囲(クリック後の問い合わせのうち、UTMパラメーターで識別できたもの)と期間をそろえてから比較する
そこでこの記事では、LinkedInの公式ヘルプに記載された仕様に基づき、LinkedIn広告のコンバージョンが計測されない場合の確認項目(Insightタグ、コンバージョンの設定、広告セットとの関連付け)と、件数が想定と一致しない場合の確認項目(計上方法、GA4との比較)を、この順に説明します。あわせて、キャンペーンマネージャーとGA4の件数が一致しない理由と、比較の前の対応を示します。例には、診断サンプルの架空の会社(N社)の数値を用います。
この記事の対象は、LinkedIn広告を運用しているBtoB企業の担当者のうち、Webサイトの問い合わせをInsightタグで計測している方です。
TAMKOはLinkedIn広告アカウント診断において、問い合わせが1回ずつ正しく計測されているかを確認しています。この記事は、その診断で得た知見に基づいています。
【結論】LinkedIn広告のコンバージョンが計測されない場合や、GA4と件数が一致しない場合は、Insightタグ、コンバージョンの設定、広告セットとの関連付け、計上方法、GA4との比較の順に確認する
最初に、LinkedInがInsightタグからシグナルを受信しているか(ソースステータス)を確認します。次に、コンバージョンの設定(ステータス・計測方法・URLの条件)と広告セットとの関連付けを点検し、続いて計上方法(コンバージョンウィンドウと、同一メンバーによる複数回のコンバージョンの扱い)を把握します。最後に、キャンペーンマネージャーとGA4の件数を同じ条件にそろえて比較します。

公式ヘルプの「Insightタグコンバージョンのトラブルシューティング」でも、Insightタグがアクティブであることを確認したうえで、コンバージョンの設定内容、計測方法別の問題の順に点検するよう案内されています。LinkedInがInsightタグのシグナルを受信していない状態では、コンバージョンの設定を修正しても件数は計上されないためです。
図の04と05は、計測が機能しているにもかかわらず、件数が想定と異なる場合の確認項目です。キャンペーンマネージャーとGA4は計測の仕組みと計上方法が異なるため、件数は完全には一致しません。GA4との比較の目標は、差の解消ではなく、差が生じる理由を説明できる状態にすることです。
Insightタグのソースステータス:「アクティブ」「最近のアクティビティなし」「未確認」の意味と確認方法
Insightタグの設置と問い合わせのコンバージョンの作成は完了しているが、キャンペーンマネージャーのコンバージョン数は0件のままである。
Insightタグのソースステータスは、[測定]→[シグナルマネージャー]→[Insightタグ]の[データリンク情報]で確認します。「未確認」は、シグナルを一度も受信していない状態です。この場合は、公式ヘルプの案内に沿って、コードの貼り付け方、パートナーID、通信のブロックを確認します。

Insightタグは、Webサイトの各ページに設置するJavaScriptのコードです。確認するステータスには、Insightタグのソースステータスとコンバージョンのステータスの2種類があり、確認する画面と基準が異なります。Insightタグのソースステータスは、LinkedInがタグを設置したドメインのいずれかからシグナルを受信しているかを示します。コンバージョンのステータスは、問い合わせなど個別のコンバージョンについて、最後にシグナルを受信した時期を示します。
| 項目 | Insightタグのソースステータス | コンバージョンのステータス(Insightタグの場合) |
|---|---|---|
| 確認する画面 | [測定]→[シグナルマネージャー]→[Insightタグ]の[データリンク情報] | [測定]→[コンバージョントラッキング]の[ステータス]列 |
| アクティブ | 過去7日以内に受信 | 過去3日以内に受信 |
| 最近のアクティビティなし(コンバージョンでは「最近のアクティビティはありません」) | 最後の受信から7日を超えて経過 | 最後の受信が4〜7日前 |
| 非アクティブ | (該当なし) | 最後の受信から7日を超えて経過 |
| 未確認 | 受信履歴なし | Webサイトからアクティビティを検出していない |
ソースステータスが「未確認」の場合は、まず広告主の担当者がタグを設置したページにアクセスし、24時間後に再確認します(反映まで最大24時間を要するため)。それでも「未確認」のままであれば、公式ヘルプに沿って次の点を点検します。
- コード全体をコピーし、貼り付けの際にストレート引用符がスマート引用符に変換されていないか
- コードの冒頭の「_linkedin_data_partner_id =」に続く番号(パートナーID)が、コンバージョンを作成した広告アカウントのInsightタグのパートナーIDと一致しているか
- Webサイトやネットワークの設定で、LinkedInのドメイン(snap.licdn.com・px.ads.linkedin.com など)や公式ヘルプが示すIP範囲をブロックしていないか
- ブラウザーの開発者ツールの[ネットワーク]タブで ads.linkedin.com を条件に絞り込み、ステータスコード302の通信が記録されているか
複数の広告アカウントを運用している場合は、パートナーIDの不一致に注意します。別の広告アカウントで作成したInsightタグがWebサイトに設置されていれば、タグの所有元のアカウントから、コンバージョンを作成するアカウントとタグを共有します。共有の操作には、所有元のアカウントにおけるクリエイティブマネージャー以上の権限を要します。また、共有先に追加できるのは、Insightタグを保有していない広告アカウントに限られます。
コンバージョンの計測方法とURLの条件:ページ読み込み・イベント専用・画像ピクセルで異なる計測漏れの原因
Insightタグは「アクティブ」と表示されているが、問い合わせのコンバージョンは「未確認」のままで、件数が計上されていない。
Insightタグがアクティブでも、コンバージョンの計測方法と条件が実際の問い合わせの完了ページに適合していなければ、そのコンバージョンは計上されません。ページ読み込みではURLの条件、イベント専用ではコードの設置位置を確認します。

Insightタグのコンバージョンを作成する際は、次のいずれかの計測方法を選択します。
- ウェブサイトアクション:Insightタグで自動的に収集されたアクション(ボタンのクリック・ページの訪問・フォームの送信など)から、広告主が選択する。iframe内のボタンは一覧に含まれない
- ページ読み込み:指定した条件に一致するURLのページが読み込まれた時点でカウントする
- イベント専用:Webサイトのリンクやボタンに追加したコードが実行された時点でカウントする
- 画像ピクセル:コンバージョンの発生時に読み込まれる画像ピクセルでカウントする。サードパーティCookieのみを使用するため、精度が低い
Googleタグマネージャーなどのタグ管理システムでInsightタグを実装している場合は、計測方法として[タグマネージャー]を選択します。
公式ヘルプには、ページ読み込みのコンバージョンが計上されない原因として、URLの条件が実際の完了ページのURLと一致していないことが挙げられています。URLの条件には「次で開始」「Equals」(完全一致)「Contains」(部分一致)の3つがあります。日本語のヘルプでは条件名の訳語が統一されていないため、管理画面上の名称を確認してください。同ヘルプの例では、完全一致の条件に「www.advertiser.com/thankyou」を設定すると、完了ページのURLが「www.advertiser.com/thankyou123」の場合はコンバージョンとしてカウントされません。wwwの有無や末尾のスラッシュの違いも、同様に不一致の原因となります。完了ページのURLに受付番号などの文字列が付与される場合は、「次で開始」か「Contains」を選択します。
送信後にURLが変わらないフォーム(同じページに完了メッセージを表示する形式など)では、ページ読み込みの条件に一致するページが存在しないため、イベント専用で送信の完了を計測します。また、問い合わせフォームや完了ページを別のドメインのページで提供している場合は、そのページにもInsightタグが設置されているかを確認します。公式ヘルプには、GA4などのタグが動作しているページにInsightタグが設置されていないことが、件数に差が生じる原因の1つとして挙げられています。画像ピクセルではファーストパーティCookieを利用できないため、同ヘルプでは、Insightタグのイベント専用のコンバージョンへの切り替えが案内されています。
- LinkedInマーケティングソリューションズヘルプ「Insightタグコンバージョンのコンバージョントラッキングを設定する」
- LinkedInマーケティングソリューションズヘルプ「キャンペーンマネージャーでページロード変換のURLパラメータを設定する」
- LinkedInマーケティングソリューションズヘルプ「LinkedIn Insightタグのよくある質問」
- LinkedInマーケティングソリューションズヘルプ「LinkedInのInsightタグでファーストパーティクッキーを有効にしてください」
- LinkedInヘルプ「キャンペーンマネージャーのコンバージョンとサードパーティのレポートを比較する」
広告セットとの関連付けと、拡張コンバージョントラッキング:コンバージョンが計上される条件
問い合わせのコンバージョンのステータスは「アクティブ」だが、広告セットの一覧ではコンバージョン数が0件である。
コンバージョンは、関連付けた広告セットの件数にのみ計上されます。コンバージョンの作成時には、その時点でアクティブ・下書き・一時停止の広告セットに自動で関連付けられますが、その後に作成した広告セットでは目的とカテゴリーに基づいて自動で選択されるため、問い合わせのコンバージョンが含まれるとは限りません。問い合わせを獲得する広告セットに、問い合わせのコンバージョンが関連付けられているかを確認します。

コンバージョンを作成すると、広告セットへの関連付けが自動で行われます。ただし、対象は作成時点でアクティブ・下書き・一時停止の広告セットに限られます。また、コンバージョンの作成後に追加した広告セットでは、広告セットの目的とコンバージョンのカテゴリーに基づいて選択されるため、問い合わせのコンバージョンが含まれているとは限りません。広告セットの編集画面にある「コンバージョン追跡(任意)」で、問い合わせのコンバージョンが追加されているかを確認します。公式ヘルプには、GA4などと件数に差が生じる理由として、広告セットへのコンバージョンの追加漏れが最初に挙げられています。
関連付けが正しくても、LinkedInがコンバージョンを、メンバーの広告への接触と結び付けられなければ、そのコンバージョンはメンバー単位では計上されません。公式ヘルプの「キャンペーンマネージャーのコンバージョンとサードパーティのレポートを比較する」によると、キャンペーンマネージャーはサードパーティCookieでコンバージョンのデータを収集するため、これを受け付けないブラウザー(Safariの既定の設定など)で発生したコンバージョンは追跡されません。Insightタグの設定で拡張コンバージョントラッキングを有効にすると、ランディングページのURLにクリックIDが自動で付加され、ファーストパーティCookieも使用できるようになります。有効化の状態は[シグナルマネージャー]→[Insightタグ]→[Insightタグを管理]→[設定]で確認します。
結び付かないコンバージョンの一部は、予測モデルで推定したモデルコンバージョンや、デバイス上で処理したコンバージョンとしてレポートに含まれます。iOSのデバイスで発生したコンバージョンは、レポートへの反映に最長3日を要する場合があります。直近の件数が少ない場合は、3日以上経過してから再確認します。Insightタグと併用してコンバージョンAPIで成果を送信する方法と、CRMの商談・受注の送信の要否は、「LinkedInコンバージョンAPIで商談・受注を送信すべきか|件数と日数で判断する方法」で説明しています。
- LinkedInマーケティングソリューションズヘルプ「Insightタグコンバージョンのコンバージョントラッキングを設定する」
- LinkedInヘルプ「キャンペーンマネージャーのコンバージョンとサードパーティのレポートを比較する」
- LinkedInマーケティングソリューションズヘルプ「LinkedInのInsightタグでファーストパーティクッキーを有効にしてください」
- LinkedInマーケティングソリューションズヘルプ「モデルコンバージョンを使用してLinkedIn広告のコンバージョンを測定する」
- LinkedInマーケティングソリューションズヘルプ「LinkedIn広告のデバイスでのコンバージョントラッキング」
計上方法:コンバージョンウィンドウ(クリック・表示の期間)と、同一メンバーによる複数回のコンバージョンの扱い
キャンペーンマネージャーの問い合わせコンバージョン数が、自社フォームの受付件数と一致しない。
キャンペーンマネージャーのコンバージョン数は、広告のクリック後に発生したクリックコンバージョンと、広告の表示後に発生した閲覧コンバージョンの合計です。また、問い合わせを含む多くのコンバージョンの種類では、同一メンバーのコンバージョンがコンバージョンウィンドウ内に2回以上発生しても、同じ広告セットでは1件として計上します。

コンバージョンウィンドウは、広告のクリックまたは表示から何日以内に発生したコンバージョンを、広告の成果として計上するかを定める期間です。Insightタグのコンバージョンでは、クリックと表示のそれぞれについて1日・7日・30日・90日から選択でき、既定はクリック90日・表示90日です(コンバージョンAPIなどで送信する一部の種類では、180日・365日も選択できます)。期間を変更すると、新しい期間は変更日以降のコンバージョンにのみ適用され、過去の件数は変わりません。
N社(診断サンプルの架空の会社)の12か月の問い合わせは、クリックコンバージョンが81件、閲覧コンバージョンが37件で、合計118件です。118件のうち約31%(37÷118)は、広告をクリックせずに後日Webサイトから送信された問い合わせ(閲覧コンバージョン)です。
同一メンバーによる複数回のコンバージョンの計上方法は、コンバージョンの種類で異なります。「購入」と「カートに追加」以外の種類では、同一メンバーのコンバージョンがコンバージョンウィンドウ内に2回以上発生しても、キャンペーンマネージャーは同じ広告セットで1件として計上し、その1件を、最後にクリックまたは表示された広告の成果とします。一方、問い合わせフォームの受付記録は送信の回数で集計するため、同一メンバーが2回送信した場合は、受付件数がキャンペーンマネージャーの件数を上回ります。
反対に、キャンペーンマネージャーの件数が受付件数を上回る場合もあります。アトリビューションモデルが「ラストタッチ - 各広告セット」のコンバージョンでは、キャンペーンマネージャーは広告セットをまたぐ重複を解消しないため、メンバーがコンバージョンウィンドウ内に接触した各広告セットに1件ずつ計上されます。アカウント全体の合計を受付件数と比較する場合は、「ラストタッチ - 最後の広告セット」を設定したコンバージョンの件数を用います。
GA4との件数の差の確認方法:比較する範囲をそろえ、件数の比率を月別に検証する
キャンペーンマネージャーの問い合わせ件数が、GA4でLinkedIn広告からの訪問と識別された問い合わせの件数と一致しない。
キャンペーンマネージャーとGA4の両方で計上されるのは、広告のクリックからWebサイトへの訪問を経た問い合わせのうち、GA4でLinkedIn広告からの訪問と識別できたもののみです。両方の件数をこの範囲に絞って月単位で集計・比較し、比率が大きく変化した月について原因を調べます。

N社(診断サンプルの架空の会社)の例では、キャンペーンマネージャーに計上された12か月間の成果は、問い合わせのコンバージョン118件(クリック81件・閲覧37件)と、ドキュメント広告のリード獲得フォームによる資料DLのリード351件の合計469件です。このうちGA4と比較できるのは、クリックコンバージョンの81件(469件の約17%)です。資料DLのリードはLinkedIn上のフォームで完結するため、GA4には記録されません。
前の章までの設定の不備(Insightタグの未設置、広告セットとの関連付けの漏れなど)を修正した後も残る、件数が異なる主な理由とその対応を、次の表にまとめました。
| 理由 | 内容 | 比較の前の対応 |
|---|---|---|
| 閲覧コンバージョン | クリックせず広告の表示のみを受けたメンバーの成果も、キャンペーンマネージャーでは計上する | クリックコンバージョンのみで比較する |
| リード獲得フォーム | フォームの送信はLinkedIn上で完結し、メンバーはWebサイトを訪問しない | Webサイトからの問い合わせコンバージョンのみで比較する |
| UTMパラメーターの有無 | 参照元による識別はドメイン単位にとどまる | ランディングページのURLにUTMパラメーターを付与し、GA4でLinkedIn広告からの訪問を識別する |
| Cookieとブラウザー | サードパーティCookieを受け付けないブラウザーで発生したコンバージョンは、キャンペーンマネージャーで追跡されない | 拡張コンバージョントラッキングを有効にし、件数の比率の推移で評価する |
| バイラルのクリック | 他のメンバーの反応を経由したクリックの成果は、キャンペーンマネージャーの画面に計上されない(ダウンロードしたレポートで確認できる) | ダウンロードしたレポートの件数を含めて比較する |
| タイムゾーン | キャンペーンマネージャーのレポートはUTCで集計される(日付は日本時間の午前9時に切り替わる) | 日単位ではなく月単位で比較する |
| 計上の対象期間と重複 | コンバージョンウィンドウ内の成果を、同じ広告セットでは1メンバー1件として計上する | GA4の計上方法と期間を管理画面で確認し、キャンペーンマネージャーとそろえる |
UTMパラメーターは、GA4でLinkedIn広告からの訪問を識別するために必要です。公式ヘルプでは、参照元(リファラー)による識別はドメイン単位にとどまるため、広告セットの成果を追跡する方法としては推奨されていません。キャンペーンマネージャーでは、UTMパラメーターをURL追跡パラメーターとして設定します。静的なパラメーター(例:utm_source=linkedin)は広告アカウント・キャンペーン・広告の単位で、動的なパラメーター(例:{{AD_SET_ID}})は広告アカウント・キャンペーンの単位で設定できます。動的なパラメーターの名前は2025年10月から変更されており、広告セットはAD_SET_ID・AD_SET_NAMEで指定します。
比較は次の手順で行います。
- キャンペーンマネージャーで、Webサイトからの問い合わせコンバージョンのうち、クリックコンバージョンを月別に集計する
- GA4で、UTMパラメーターによりLinkedIn広告からの訪問と識別した問い合わせを、手順1と同じく月別に集計する
- GA4の件数に対するキャンペーンマネージャーの件数の比率を月ごとに算出し、推移を確認する
比率は月ごとに多少変動しますが、ある月を境に大きく変化した場合は、その月にWebサイトの改修や、問い合わせフォーム・UTMパラメーター・コンバージョン設定の変更がなかったかを確認します。ただし、N社(診断サンプルの架空の会社)では問い合わせのクリックコンバージョンが月5〜9件のため、1件の差でも比率は大きく変動します。件数が少ない場合は、3か月単位で集計してから比較します。問い合わせをどの経路の訪問に割り当てるか、何日前までの接触を対象とするかはGA4の設定によるため、GA4の管理画面で確認してください。
LinkedIn広告アカウント診断では、「問い合わせの計測」と「数える期間」を確認する
TAMKOが実施するLinkedIn広告アカウント診断の確認項目には、この記事で扱った内容に関わるものが2つあります。診断ページでは、それぞれを次のように説明しています。

診断ページでは、アカウントの権限について「閲覧のみの権限で拝見し、診断のあいだ設定には触れません。」と記載しています。診断の結論については「現状の配分を続けてよいという判断も、診断の結論です。」「改善点には設定の手順を、続けてよい点にはその根拠を、判断できないものには検証の方法を添えます。」としています(いずれも診断ページより引用)。料金は「診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)」です。詳細は同ページをご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q01Insightタグを設置してから、ソースステータスが「アクティブ」になるまでに、どの程度の時間を要しますか?
タグを設置したページへの最初のアクセスから、最大24時間を要する場合があります。
ソースステータスは、Webサイトへのアクセスが発生するまで「未確認」と表示されます。設置後は広告主の担当者がページを開き、24時間後に[シグナルマネージャー]で再確認してください。
Q02コンバージョンウィンドウを変更すると、過去のコンバージョン数も変わりますか?
変わりません。新しい設定は、変更日以降に発生したコンバージョンにのみ適用されます。
設定の前後で件数を比較する場合は、変更日を記録し、その前と後で期間を分けて集計してください。
Q03同一メンバーが問い合わせフォームを2回送信した場合、キャンペーンマネージャーでは何件として計上されますか?
コンバージョンの種類が「購入」「カートに追加」以外であれば、コンバージョンウィンドウ内の複数回の送信は、同じ広告セットでは1件として計上されます。
問い合わせのコンバージョンを「購入」で作成している場合は、送信ごとに計上されます。種類は[コンバージョントラッキング]で確認してください。
Q04GoogleタグマネージャーでコンバージョンAPIを設定している場合に、計測が停止する原因は何ですか?
Googleタグマネージャーのタグに2024年11月以前に追加したLinkedIn APIのアクセストークンは、作成から1年で失効し、トークンを更新するまでデータの送信が停止します。
GoogleタグマネージャーとLinkedInの統合を認証したメンバーが自社を離れた場合も、自社に所属する別のメンバーによる再認証が必要です。コンバージョンのステータスが「非アクティブ」、または「アクティビティが検出されませんでした」(コンバージョンAPIのコンバージョンで、イベントを受信していない状態)になっていないかを確認してください。
LinkedIn広告のコンバージョンが計測されない原因と、GA4と件数が一致しない原因は、Insightタグ、コンバージョンの設定、広告セットとの関連付け、計上方法、GA4との比較の順に確認して特定する|まとめ
LinkedIn広告のコンバージョンが計測されない場合は、最初にInsightタグのソースステータスを確認し、次にコンバージョンの設定(ステータス・計測方法・URLの条件)と広告セットとの関連付けを点検します。件数が想定と異なる場合は、クリックと表示のコンバージョンウィンドウと、同一メンバーによる複数回のコンバージョンの計上方法を見直します。キャンペーンマネージャーとGA4は計測の仕組みと計上方法が異なるため、件数は完全には一致しません。比較は、キャンペーンマネージャーはクリックコンバージョン、GA4はUTMパラメーターで識別した訪問からの問い合わせに範囲をそろえて行い、月単位の比率の推移から計測の異常を検出します。
この記事のポイント
- Insightタグのソースステータス(シグナルマネージャー)とコンバージョンのステータス(コンバージョントラッキング)は、参照する画面と基準が異なる。最初に、LinkedInがタグのシグナルを受信しているかを確認する。
- ページ読み込みのコンバージョンは、URLの条件と実際の完了ページのURLが一致しないと計上されない。送信後にURLが変わらないフォームは、イベント専用で計測する。
- コンバージョンは関連付けた広告セットにのみ計上される。拡張コンバージョントラッキングを有効にすると、ファーストパーティCookieも使用される。
- キャンペーンマネージャーのコンバージョン数はクリックコンバージョンと閲覧コンバージョンの合計である。問い合わせを含む多くのコンバージョンの種類では、同じ広告セットで1メンバー1件として計上される。
- GA4と比較できるのは、UTMパラメーターで識別できたクリック後の問い合わせのみである。範囲と期間をそろえ、比率の月別推移で異常を検出する。