Google広告の品質スコアの改善では、費用の大きいキーワードを対象に3つの要素のステータスを確認し、「平均より下」のキーワードの費用の合計が大きい要素から着手する
Google広告の品質スコアの改善では、スコアの低いキーワードから順に広告文を修正する運用が多く見られます。
たとえば、TAMKOがGoogle広告アカウント診断の報告書サンプルで用いている架空の会社B社(アウトドア用品のEC事業者)では、「検索_商品の語」キャンペーンの9月の費用は40,000円です。このキャンペーンで品質スコアが2で最も低い1つのキーワードの費用は300円で、キャンペーン全体の1%未満です。一方、キャンペーン全体の35%(14,000円)を占める「テント 2人用」の品質スコアは5で、3つの要素のうちランディング ページの利便性が「平均より下」です(キーワード別の数値とステータスは説明用の架空のものです)。品質スコアの低いキーワードから順に広告文を修正すると、費用の大きいキーワードへの対応が遅れます。
本記事では、品質スコアの位置づけと確認方法を整理したうえで、改善の対象を費用の大きいキーワードに絞り、推定クリック率・広告の関連性・ランディング ページの利便性という3つの要素について、改善の順番を決める手順を解説します。あわせて、要素ごとに修正する箇所と、改善策の実施後に確認する指標をまとめます。
想定する読者は、Google広告の検索キャンペーンを内製で運用している方と、運用を外部に委託したうえで配信方針を社内で決定している方です。品質スコアの改善では、次の3つの場面が多く見られます。
- 担当者が、アカウント全体の品質スコアの平均を月次の目標にしようとしている品質スコアはキーワード単位の診断ツールであり、Google 広告 ヘルプでは最適化や集計の対象にしないことが推奨されている。平均値ではなく、キーワードごとに3つの要素のステータスを確認する
- 担当者が品質スコアの低いキーワードから順に広告文を修正しても、キャンペーンの成果に変化が見られない品質スコアの低いキーワードは費用が小さい場合があるため、[費用]列の降順でキーワードを表示し、累計がキャンペーンの費用の8割に達するまでを改善の対象にする
- 品質スコアが3のキーワードについて、担当者が、広告文・広告グループ・ランディング ページのどれを修正すべきか判断できない「平均より下」の要素によって修正する箇所が異なるため、3つの要素のステータスから対応を決める
TAMKOはGoogle広告アカウント診断を提供しており、その知見に基づき、管理画面で確認する箇所を中心に解説します。
【結論】Google広告の品質スコアの改善は、費用の大きいキーワードを対象に3つの要素のステータスを確認し、「平均より下」のキーワードの費用の合計が大きい要素から着手する
品質スコアの平均を目標にせず、キーワードの表に[品質スコア]セクションの4列を追加します。品質スコアが「—」のキーワードと一時停止中のキーワードを除き、[費用]列の降順でキーワードを表示して、累計がキャンペーンの費用の8割に達するまでに改善の対象を絞ります。対象のキーワードのうち、「平均より下」となっているものの費用を要素ごとに合計し、その額が大きい要素から改善に着手します。実施後は、品質スコア(履歴)の日別の推移と検索広告のインプレッション シェア損失率(ランク)を確認し、成果はクリック率・平均クリック単価・コンバージョン率で判断します。
![Google広告の品質スコアを、費用を基準に決めた順番で改善する5つの手順:[品質スコア]セクションの品質スコア・推定クリック率・広告の関連性・ランディング ページの利便性という4列を追加する、品質スコアが「—」のキーワードと一時停止中のキーワードを除く、改善の対象を費用の大きいキーワードに絞る、要素ごとに「平均より下」のキーワードの費用を合計する、実施後の品質スコアの推移と成果を確認する](/images/columns/quality-score-components-by-cost/google-ads-quality-score-improvement-steps.webp)
費用の小さいキーワードの品質スコアを改善しても、キャンペーン全体の平均クリック単価やコンバージョン数への効果は限られます。手順3と手順4で費用を基準にすることで、成果への影響が大きい箇所から着手できます。
品質スコアとは:キーワード単位の診断ツールで、広告ランクの算出には使われない
担当者が、アカウント全体の品質スコアの平均を月次の目標にしようとしている。
品質スコアは、改善が必要な広告とランディング ページを特定するための診断ツールで、他の広告主と比較した結果を、キーワードごとに1〜10の数値で示します。Google 広告 ヘルプ(以下「ヘルプ」)では、KPI(重要業績評価指標)として扱わないこと、最適化や他のデータとの集計の対象にしないことが推奨されています。また、この数値そのものは、オークションで広告ランクを算出する際には使われません。

ヘルプの「広告ランクについて」によると、広告ランクは、入札単価、広告とランディング ページの品質、下限値などの要素に基づいて、検索のたびに算出されます。品質スコアは、広告ランクの要素のうち広告とランディング ページの品質の評価を、過去の実績から確認するための値です。
ヘルプの「広告の品質について」によると、一般に、広告の品質が高いほどクリック単価は低くなります。品質が低い場合は、競争が激しくない検索語句でも、実際のクリック単価が上限クリック単価に近い額になることがあります。なお、入札単価、アカウント構造、広告の表示頻度、記録されたコンバージョンの件数は、この評価に影響しません。
品質スコアの平均を目標にすると、費用の小さいキーワードのスコアも、費用の大きいキーワードと同等に扱われます。また、スコアの低いキーワードを削除すると、成果が変わらなくても平均値は上がります。本記事では、品質スコアを、修正箇所の特定に用いる診断ツールとして扱います。
Google広告の品質スコアの確認方法:キーワードの表に[品質スコア]セクションの列を追加する
担当者が開いたキーワードの表に、品質スコアの列が表示されていない。
品質スコアは、[キャンペーン]メニューの[キーワード]の表に[品質スコア]セクションの列を追加すると確認できます。このセクションには、品質スコアと3つの要素の現在の値を示す列と、レポート対象期間の値を示す(履歴)の列があります。品質スコアが「—」のキーワードと、一時停止中のキーワードは、改善の対象から除きます。
![Google広告のキーワードの表で追加できる[品質スコア]セクションを示した対比図:品質スコアと、推定クリック率・広告の関連性・ランディング ページの利便性という3つの要素の、現在の値と、レポート対象期間の値を示す(履歴)の2種類の列](/images/columns/quality-score-components-by-cost/google-ads-quality-score-columns-current-vs-history.webp)
表の表示項目(列)アイコンを選択し、[キーワードの表示項目を変更]の[すべての列]で[品質スコア]セクションを開いて追加します。改善の対象を費用で絞り込むため、[費用]列もあわせて表示します。
[品質スコア]列の「—」は、キーワードと完全に一致する検索語句の件数が不足しており、品質スコアを算出できないことを示します。品質スコアはキーワードと完全に一致する検索語句でのインプレッションの実績に基づくため、マッチタイプを変更しても影響を受けません。
一時停止中のキーワードでは、最後に有効だった時点のスコアが保持されます。ヘルプの「推定クリック率」のページには、品質スコアの要素を確認する際に、スコアが定期的に更新される有効なキーワードに注目するよう記載されています。品質スコアの低さが原因で広告が表示されにくくなっていないかを調べる場合は、担当者による検索ではなく、「広告プレビューと診断」ツールを使用します(関連:Google広告のプレビューで広告の表示を確認する方法|表示されない理由と掲載位置)。
改善の対象を費用の大きいキーワードに絞る:費用の累計の割合で範囲を決める
担当者が品質スコアの低いキーワードから順に広告文を修正しても、キャンペーンの成果に変化が見られない。
品質スコアが「—」のキーワードと一時停止中のキーワードを除いたうえで、[費用]列の降順でキーワードを表示し、累計がキャンペーンの費用の8割に達するまでのキーワードを改善の対象にします(8割は本記事の目安です)。品質スコアの低いキーワードは、インプレッション数やクリック数が少なく、費用も小さい場合があります。費用の大きいキーワードから修正すると、その効果がキャンペーン全体の成果に反映されやすくなります。

キーワードの表で[費用]列の見出しを選択すると、キーワードを費用の大きい順に表示できます。期間は、費用の傾向を把握できるよう、直近1か月以上を選択します(B社の例では9月の1か月)。
次に、表をダウンロードし、上位からの累計がキャンペーンの費用に占める割合を計算します。累計の割合は、除いたキーワードも含むキャンペーン全体の費用に対して計算し、8割に達するまでのキーワードを改善の対象にします。それ以外のキーワードは、対象のキーワードの修正を終えた後に確認します。この割合は目安です。キーワードの数が多いキャンペーンでは、費用の上位20語のように件数で区切る方法もあります。
B社の例では、費用の大きい順に「テント 2人用」(14,000円)、「寝袋 冬用」(9,000円)、「キャンプ チェア 軽量」(6,000円)、「ランタン おすすめ」(4,000円)の上位4つの累計は33,000円で、キャンペーンの費用40,000円の82.5%に達します。その他の12語は合計7,000円で、品質スコアが2で最も低い1つのキーワードの費用は300円です(キャンペーンの費用40,000円は報告書サンプルの値で、キーワード別の数値は説明用の架空のものです)。
品質スコアの低いキーワードから順に修正を始めると、費用が300円のこのキーワードが最初の対象になります。広告の品質は実際のクリック単価を左右するため、品質の改善幅が同程度であれば、費用の大きいキーワードほど、キャンペーン全体のクリック単価や掲載位置への影響が大きくなります。ヘルプの「品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法」でも、品質スコアを他の指標と組み合わせ、注力すべき箇所を絞り込む基準として使う方法が示されています。
改善の順番の決め方:3つの要素ごとに「平均より下」のキーワードの費用を合計する
改善の対象とした4つのキーワードで「平均より下」の要素がそれぞれ異なり、担当者が、どの要素から着手すべきか判断できない。
対象のキーワードのうち、ステータスが「平均より下」のものの費用を、3つの要素ごとに合計します。合計が最も大きい要素から改善に着手します。1つのキーワードで2つ以上の要素が「平均より下」の場合は、1回の修正で対応できるかを確認します。
| キーワード | 費用 | 品質スコア | 推定クリック率 | 広告の関連性 | ランディング ページの利便性 |
|---|---|---|---|---|---|
| テント 2人用 | 14,000円 | 5 | 平均的 | 平均的 | 平均より下 |
| 寝袋 冬用 | 9,000円 | 3 | 平均より下 | 平均より下 | 平均的 |
| キャンプ チェア 軽量 | 6,000円 | 7 | 平均的 | 平均より上 | 平均的 |
| ランタン おすすめ | 4,000円 | 5 | 平均より下 | 平均的 | 平均的 |

ヘルプは品質スコアを集計の対象にしないよう推奨していますが、本章で合計するのはスコアの数値ではなく、ステータスが「平均より下」のキーワードの費用です。この合計は、どの要素を改善すると費用の大きいキーワードに効果が及ぶかを把握するためのものです。
B社の例では、要素ごとの合計は、ランディング ページの利便性が14,000円(テント 2人用)、推定クリック率が13,000円(寝袋 冬用とランタン おすすめ)、広告の関連性が9,000円(寝袋 冬用)です(数値は説明用の架空のものです)。
合計が近い要素が複数ある場合(本記事では、差が多い方の合計の1割以内を目安とします)は、修正にかかる期間も考慮して順番を決めます。広告文・広告グループ・最終ページURLのように管理画面の設定で対応できる修正は、Webサイトの変更が必要な修正より短い期間で実施できます。B社の例では、差は1,000円で14,000円の1割以内のため、合計が近い場合に当たります。「テント 2人用」の最終ページURLがテント全体の一覧ページを指定している場合は、既存の2人用テントの一覧ページに変更して対応でき、推定クリック率も広告文の編集で対応できます(説明用の例です)。どちらも管理画面の設定で実施できるため、合計が大きいランディング ページの利便性から着手し、推定クリック率の修正も同じ時期に進めます。「テント 2人用」の改善にWebサイトの変更が必要な場合は、推定クリック率の修正を先に行います。
「寝袋 冬用」は、推定クリック率と広告の関連性の2つが「平均より下」です。次の章で説明するとおり、推定クリック率は広告文の訴求、広告の関連性は広告文の表現と広告グループの構成で改善するため、どちらも広告文の修正を伴います。このキーワードを専用の広告グループに移動し、冬用の広告文を設定すれば、1回の修正で2つの要素に対応できます。
ヘルプでは、ステータスが「平均的」の要素にも改善の余地があり得るとされています。本記事では、「平均より下」への対応を終えた後に、ステータスが「平均的」のキーワードの費用を要素ごとに同じ方法で合計し、次に改善する要素を決めます。改善の対象外としたキーワードの確認は、その後に行います。
品質スコアの改善方法:「平均より下」の要素ごとに修正する箇所
品質スコアが3のキーワードについて、担当者が、広告文・広告グループ・ランディング ページのどれを修正すべきか判断できない。
推定クリック率が「平均より下」の場合は広告文の訴求を、広告の関連性の場合は広告文の表現と広告グループの構成を、ランディング ページの利便性の場合はランディング ページの内容と操作性を修正します。

推定クリック率の改善:広告文の訴求を修正する
ヘルプでは、推定クリック率を改善する方法として、ターゲットとするユーザー層への訴求力の強化、送料無料のような独自の強みの強調、広告文の具体化などが挙げられています。推定クリック率は、掲載順位や広告アセットの影響を除いた推定値です。また、入札単価は広告の品質の評価に影響しません。そのため、入札による掲載順位の引き上げは、推定クリック率のステータスを改善する手段になりません。
広告文の具体性を高めると、クリック率が下がる一方で、コンバージョン率が上がる場合もあります。B社の「ランタン おすすめ」のように、商品を比較して検討する段階の検索では、クリック率とあわせてコンバージョン率も確認します。
広告の関連性の改善:広告文の表現と広告グループの構成を修正する
ヘルプでは、広告の関連性を改善する方法として、広告文の表現を検索語句に合わせることと、1つの広告では対応が難しいほど多くのキーワードを含む広告グループを、テーマ別に分割することが挙げられています。B社の「寝袋 冬用」が夏用や3シーズン用の寝袋のキーワードと同じ広告グループにあり、広告文に冬用の記載がない場合は、このキーワードを専用の広告グループに移動し、冬用向けの広告文を設定します(説明用の例です)。広告の関連性が「平均より下」のキーワードについて、意図しない検索語句に広告が配信されていないかを確認する手順と、検索語句を除外する基準は、別の記事で解説しています(関連:Google広告の検索語句レポートの見方と除外の基準|表示されない語句とマッチタイプ)。
ランディング ページの利便性の改善:ランディング ページを修正する
ヘルプでは、ランディング ページの利便性を改善する方法として、ユーザーが求める情報の提供、広告に記載した特典や行動を促すフレーズとページの内容の一致、モバイルへの対応、読み込み速度の改善が挙げられています。Webサイト自体を変更する権限がない場合でも、既存のページから最も適したものをランディング ページに選ぶことは可能です。B社の「テント 2人用」のランディング ページがテント全体の一覧ページであれば、最終ページURLを2人用に絞った一覧ページに変更する方法があります(説明用の例です)。
ランディング ページに、検索語句とまったく同じ文言を記載する必要はありません。また、ヘルプでは、コンバージョン率はランディング ページの利便性のステータスに直接反映されないものの、利便性を計測する目安として活用できるとされています。
改善策の実施後の確認:品質スコア(履歴)の日別の推移と、成果の指標で効果を判断する
担当者が、広告文の修正から1週間で品質スコアが変わらないことを理由に、同じキーワードの再修正を検討している。
実施後は、品質スコア(履歴)と、3つの要素それぞれの(履歴)の列を、[日]のセグメントで確認します。品質スコアは過去90日間の実績に基づく評価であり、修正の効果が表れるまでの日数はヘルプに示されていません。成果は、品質スコアの値ではなく、クリック率・平均クリック単価・コンバージョン率で判断し、あわせて検索広告のインプレッション シェア損失率(ランク)の変化を確認します。

ヘルプによると、(履歴)の列はレポート対象期間の品質スコアと各要素のステータスを示しており、[日]のセグメントを適用すると1日ごとの変化を確認できます。修正の翌週に変化がないことだけを理由に、同じキーワードへの再修正は控えます。
比較の際は、修正前と同じ日数の期間を対象に、クリック率、平均クリック単価、コンバージョン率の変化を確認します。あわせて、キャンペーンや広告グループの表で「検索広告のインプレッション シェア損失率(ランク)」を確認します。この指標は、広告ランクが低いために検索ネットワークで広告が表示されなかった割合を示します。
キーワードを別の広告グループに移動する際は、成果の比較に注意が必要です。ヘルプの「広告の品質について」によると、異なる広告文を使う広告グループへ移動すると、広告の品質が変化することがあります。広告グループを分割したときは、移動したキーワードについて、新しい広告グループでの修正後の成果と、元の広告グループでの修正前の成果を比較します。
1つのキーワードに、広告文の変更とランディング ページの変更のような別々の修正を同時に加えると、どの修正が成果に影響したかを特定できなくなります。「寝袋 冬用」の専用の広告グループへの移動と冬用の広告文の設定は、表示される広告を冬用に替える1つの修正として扱います。また、B社の例で「テント 2人用」の最終ページURLの変更と「寝袋 冬用」の広告グループの分割を同じ時期に行っても、対象のキーワードが異なるため、効果を個別に確認できます(説明用の例です)。
TAMKOのGoogle広告アカウント診断・お試し運用
品質スコアの3つの要素と費用を照合し、修正の順番を決める作業に社内で時間を割けない場合は、TAMKOのGoogle広告アカウント診断を利用する方法もあります。
判断材料が必要か、設定の修正まで委託するかで依頼内容を選ぶ
品質スコアの要素と費用を照合する時間を社内で割けない場合
- 修正の順番を決める判断材料が必要Google広告アカウント診断無料(毎月2社まで)
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アカウント診断の料金は無料です(毎月2社まで)。診断では、検索広告・P-MAX・YouTube・ディスプレイ・ショッピングまでキャンペーンの種類ごとに確認し、続けてよいか・やめるべきものはあるか・広告で伸ばせるかに根拠を添えて答えます。予算を決める方向けのエグゼクティブサマリー・運用する方向けの調査報告書・分析の明細(Excel)・オンラインの説明会1回をお渡しします。
設定の修正まで委託する場合は、お試し運用をご利用いただけます。Google広告を1施策から、1か月・5万円(税別)でお預かりします。期間は1か月で終了し、自動では続きません。
よくある質問(FAQ)
Q01インテント マッチのキーワードにも、品質スコアは算出されますか?
算出される場合があります。
ヘルプによると、インテント マッチのキーワード自体にインプレッションがなくても、過去90日間にインプレッションのある完全一致のキーワードがあれば、インテント マッチのキーワードにも品質スコアが算出される場合があります。インテント マッチのキーワードと完全に一致する検索で、同じ広告グループ内の完全一致のキーワードにインプレッションが発生した場合は、両方の品質スコアが同じになります。
Q02品質スコアが高いキーワードにも、改善の余地はありますか?
あります。
ヘルプの「推定クリック率」のページによると、品質スコアが高いにもかかわらず推定クリック率が低いキーワードや、その逆のキーワードもあります。スコアが高い場合でも、3つの要素のステータスを個別に確認します。
Q03広告の有効性(広告アセットの充実度)を高めると、品質スコアは上がりますか?
広告の有効性の評価は、品質スコアの算出に使われません。
ヘルプ「レスポンシブ検索広告に関する広告の有効性について」によると、広告の有効性は、アセットの多様性や組み合わせを検証するためのフィードバック ツールであり、広告ランク、品質スコア、オークションでの落札の決定に使用されることはありません。ヘルプの本文では、この評価を「広告アセットの充実度」と表記しています。
Q04品質スコアには、デバイスやユーザーの所在地による違いも反映されますか?
必ずしも反映されません。
ヘルプでは、広告の品質に関連する要素であっても、スコアに必ずしも反映されないものとして、検索に使用されたデバイス、ユーザーの所在地、時間帯、アセットが挙げられています。一方、広告ランクの算出では、検索時の所在地や使用しているデバイスなど、ユーザーが検索に至った背景が考慮されます。
Q05品質スコアを上げるために、入札単価を引き上げる必要はありますか?
ありません。入札単価は広告ランクの算出要素の1つですが、広告の品質の評価には影響しません。
ヘルプの「広告ランクについて」では、検索結果ページの上部に広告が掲載される割合を上げる方法として、広告とランディング ページの品質を高めることと、入札単価を引き上げることの2つが挙げられています。このうち品質スコアに関係するのは前者で、入札単価の引き上げは広告ランクを通じて掲載位置に影響します。
Google広告の品質スコアの改善の順番は、平均値ではなく、費用の大きいキーワードについて、3つの要素のステータスから決める|まとめ
品質スコアは、キーワード単位の診断ツールで、ヘルプは品質スコアをKPIとして扱わず、最適化や集計の対象にもしないよう推奨しています。改善の際は、キーワードの表に[品質スコア]セクションの4列を追加し、品質スコアが「—」のキーワードと一時停止中のキーワードを除いたうえで、[費用]列の降順でキーワードを表示し、累計がキャンペーンの費用の8割に達するまでに改善の対象を絞ります。対象のうち、「平均より下」のものの費用を要素ごとに合計し、その額が大きい要素から改善します。推定クリック率が「平均より下」の場合は広告文の訴求を、広告の関連性の場合は広告文の表現と広告グループの構成を、ランディング ページの利便性の場合はランディング ページを修正します。実施後は、品質スコア(履歴)の日別の推移と検索広告のインプレッション シェア損失率(ランク)を確認し、成果はクリック率・平均クリック単価・コンバージョン率で判断します。
この記事のポイント
- 品質スコアはキーワード単位で1〜10の数値を示す診断ツールで、数値そのものは広告ランクの算出に使われない。品質スコアの平均値は目標にしない。
- キーワードの表に、[品質スコア]セクションの4列と[費用]列を表示し、品質スコアが「—」のキーワードと一時停止中のキーワードを対象から除く。
- [費用]列の降順でキーワードを表示し、累計がキャンペーンの費用の8割に達するまでを改善の対象にする(この割合は本記事の目安)。
- 要素ごとに「平均より下」のキーワードの費用を合計し、その額が大きい要素から改善する。2つ以上の要素が「平均より下」のキーワードは、1回の修正で対応できるかを確認する。
- 実施後は、品質スコア(履歴)の日別の推移と検索広告のインプレッション シェア損失率(ランク)を確認し、成果はクリック率・平均クリック単価・コンバージョン率で判断する。
