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配信と設定

Google広告の検索パートナーへの配信の要否は、検索パートナーのROASを損益分岐のROASと比較して判断し、停止・制限はキャンペーンの種類ごとの設定箇所で行う

Google広告の検索キャンペーンでは、キャンペーンの作成時の初期設定で、検索パートナーが掲載先に含まれます。検索パートナーの成果を確認しないまま配信を続けている例や、反対に、成果を確認せずに停止している例が少なくありません。

TAMKOがGoogle広告アカウント診断の報告書サンプル(以下「診断サンプル」)で用いている架空の会社B社(アウトドア用品のEC事業者)では、9月の「検索_商品の語」キャンペーンの費用が40,000円、購入による売上が150,000円で、ROAS(広告費用対効果)は3.8倍です。このROASは、B社の粗利率35%から求めた損益分岐のROAS(2.9倍)を上回っています(費用・売上・粗利率は診断サンプルによる)。説明のため、このキャンペーンでは検索パートナーへの配信がオンになっていると仮定します。キャンペーン全体の実績だけでは、検索パートナーで発生した費用が、検索パートナー経由の売上に見合っているかどうかは判断できません。

本記事では、Google広告の検索パートナーの位置づけを整理したうえで、ネットワーク別の費用と売上から検索パートナーのROASを求め、損益分岐のROASと比較して、検索パートナーを停止するかどうかを判断する手順を解説します。購入の件数が少ない場合に集計期間を延ばす基準と、検索・ショッピング・P-MAXのそれぞれにおける検索パートナーの設定箇所もあわせて示します。

想定する読者は、Google広告を自社で運用している方と、外部に委託し、配信の方針を社内で決定している方です。検索パートナーを停止するかどうかの判断で多く見られるのは、次の3つの場面です。

TAMKOはGoogle広告アカウント診断を提供しています。以下では、診断で得た知見に基づき、管理画面で確認する箇所を中心に解説します。

【結論】Google広告の検索パートナーのROASを損益分岐のROASと比較し、停止するかどうかを判断する

検索キャンペーンとショッピング キャンペーンでは、表の分割[ネットワーク(検索パートナーを含む)]で費用と売上をネットワーク別に集計し、検索パートナーのROASを損益分岐のROASと比較します。購入1件で変わるROASの幅がこの差より大きい場合は、集計期間を延ばします。幅が差より小さい集計期間の値で、検索パートナーのROASが損益分岐のROASを下回る場合は、キャンペーン設定の[ネットワーク]で検索パートナーを停止するか、[チャネルの優先順位付け]で検索パートナーの優先度と予算配分を下げるかを選びます。P-MAXでは、チャネル パフォーマンス レポートで検索パートナーの成果を確認し、チャネルの優先順位付けで予算配分を調整します。

Google広告の検索パートナーを停止するかどうかを判断する5つの手順:掲載先に含まれているかの確認、ネットワーク別の費用と売上の集計、損益分岐のROASとの比較、広告が表示されたサイトの把握、停止・優先度と予算配分の変更・除外からの対応の選択
P-MAXでは、検索パートナーは配信先のチャネルの1つのため手順1を省き、手順2はチャネル パフォーマンス レポートの検索パートナーの行で、手順4は「P-MAX キャンペーンのプレースメント」レポートで、手順5はチャネルの優先順位付けとアカウント単位のプレースメントの除外で行う。

Google広告の検索パートナーとは:Google 検索ネットワークのうち、Google 検索以外の広告の掲載先

よくある場面

担当者が、検索キャンペーンの作成時の初期設定によって検索パートナーにも広告が配信されていることを把握していない。

検索パートナーは、Google 検索ネットワークのうち、Google 検索以外の広告の掲載先です。Google と提携する多数の外部サイトのほか、YouTube の検索結果なども該当します。検索キャンペーンとショッピング キャンペーンでは、作成時の初期設定で配信の対象になります。

Google広告の Google 検索ネットワークを構成する2つの掲載先を比較した図:検索パートナーは Google と提携する外部サイトと YouTube の検索結果などで、そこでのクリック率は品質スコアに影響せず、検索パートナーはオークション分析の対象にもならない
Google 広告 ヘルプ「Google 検索ネットワークについて」「検索パートナー: 定義」の記載をもとに作成した。

Google 広告 ヘルプ(以下「ヘルプ」)によると、検索パートナーでは、提携先のサイトの検索結果、サイト ディレクトリ ページ、商品の詳細ページ、YouTube の検索結果と動画再生ページなどに、広告と商品リスティングが掲載されます。検索パートナー各社は、それぞれのサイトのデザインに合わせて、広告の掲載位置やサイズなどの表示形式を調整できます。提携先のサイトに表示されるテキスト広告には、「広告」ではなく「Ads by Google」の表記が付く場合があります。料金は、Google 検索と同じく、広告がクリックされた場合にのみ発生します。

検索パートナーと Google 検索の違いのうち、運用の判断に関わるのは次の2点です。第1に、品質スコアは、検索パートナーのサイトでのクリック率の影響を受けません。第2に、オークション分析のデータには、検索パートナーのデータは含まれません。オークション分析では検索パートナーの状況を確認できないため、検索パートナーの成果は、ネットワーク別に分けた費用と売上で確認します。

ヘルプには、検索パートナーのサイトからのクリックは、必ずしもターゲティングの精度が高いトラフィックとは限らないため、検索パートナーを掲載先に含めるかどうかを、キャンペーンの目標に照らして検討するよう記載されています。なお、Microsoft広告の検索パートナーについては、設定の単位や配信先の除外の方法が Google広告と異なるため、別の記事で解説しています(関連:Microsoft広告の検索パートナーは外すべき?自社の検索と成果を比べて決める方法)。

ネットワーク別の費用と売上の確認:表の分割[ネットワーク(検索パートナーを含む)]で、費用と売上を Google 検索と検索パートナーに分ける

よくある場面

担当者が、検索キャンペーンの成果を Google 検索と検索パートナーに分けずに評価している。

キャンペーンの表で分割アイコンから[ネットワーク(検索パートナーを含む)]を選ぶと、行が Google 検索と検索パートナーに分かれ、費用・コンバージョン・コンバージョン値を別々に確認できます。検索パートナーの費用の割合が売上の割合を上回ることは、検索パートナーのROASがキャンペーン全体のROASより低いことを示します。

Google広告の検索キャンペーンの費用と売上を、Google 検索と検索パートナーの2つのネットワークに分けた100%積み上げ横棒グラフ:検索パートナーが占める割合は費用の15%、売上の8%(説明用の架空の数値)
B社「検索_商品の語」キャンペーン(9月)の費用と売上を、表の分割[ネットワーク(検索パートナーを含む)]で分けた割合。合計は診断サンプルの値で、内訳は説明用の架空の数値(B社は診断サンプルの架空の会社)。

[キャンペーン]メニューの[キャンペーン]で表を開き、分割アイコンから[ネットワーク(検索パートナーを含む)]を選択します。検索パートナーの成果を購入による売上で評価する場合は、表の列に[費用][コンバージョン][コンバージョン値]を表示します。分割の解除は、同じアイコンで[なし]を選びます。この分割項目は、広告の表で広告ごとの成果をネットワーク別に比較する際にも使用できます。

B社の例では、9月のネットワーク別の内訳は次のとおりです。

ネットワーク費用購入の件数売上(コンバージョン値)ROAS
Google 検索34,000円13件138,000円4.1倍
検索パートナー6,000円1件12,000円2.0倍
合計40,000円14件150,000円3.8倍
合計の費用・売上は診断サンプルの値で、ネットワーク別の内訳と購入の件数は説明用の架空の数値である(B社は診断サンプルの架空の会社)。ROASは売上÷費用で求め、小数第2位を四捨五入した。

検索パートナーは、費用の15%を占める一方で、売上では8%にとどまります。そのROASは2.0倍で、損益分岐のROAS(2.9倍)を下回ります。ただし、9月の検索パートナー経由の購入は1件のため、この値だけでは停止するかどうかを判断できません。集計期間の決め方は、次の章で解説します。

検索パートナーを停止するかどうかの判断:ROASを損益分岐のROASと比較し、購入の件数が少ない場合は集計期間を延ばす

よくある場面

検索パートナー経由の購入が1か月に1件しかなく、担当者が検索パートナーを停止するかどうかを判断できない。

検索パートナーのROASを、損益分岐のROAS(1÷粗利率)と比較します。購入1件で変わるROASの幅(平均購入単価÷検索パートナーの費用)がこの差より大きい場合は、1件の増減で判断の結果が逆転するおそれがあるため、集計期間を延ばします。幅がこの差より小さくなった集計期間の値で、検索パートナーを停止するかどうかを決めます(本記事の考え方)。

Google広告の検索パートナーのROASを損益分岐のROASと比べる際に、購入1件で変わる幅から必要な集計期間を決める考え方を、1か月と12か月で対比した図(説明用の架空の数値)
B社「検索_商品の語」キャンペーンにおける検索パートナーの例。平均購入単価は12,000円とした。費用・購入の件数・売上は説明用の架空の数値で、損益分岐のROAS(2.9倍)は診断サンプルの粗利率35%から求めた値である(B社は診断サンプルの架空の会社)。ROASの差と幅は丸める前の値から求め、小数第2位を四捨五入した。

以下のB社の検索パートナーの数値は、いずれも説明用の架空の数値です。また、ROASどうしの差と、購入1件で変わるROASの幅は、倍率の数値の差として「ポイント」で表します(例:2.9倍と2.0倍の差は0.9ポイント)。

ROASは売上を費用で割った値のため、費用の少ない検索パートナーでは、購入1件の売上によって値が大きく変動します。B社の9月の例では、購入1件で変わるROASの幅は2.0ポイント(12,000円÷6,000円)で、損益分岐のROASとの差0.9ポイントより大きくなります。購入が1件増えればROASは4.0倍となり、判断の結果が逆転します。

そこで、表の分割[ネットワーク(検索パートナーを含む)]を適用したまま集計期間を延ばします。B社の例で2025年10月〜2026年9月の12か月を対象にすると、検索パートナーの費用は66,000円、購入は9件、売上は108,000円で、ROASは1.6倍です。購入1件で変わる幅は0.2ポイント(12,000円÷66,000円)で、損益分岐のROASとの差1.2ポイントより小さいため、この12か月の値で停止するかどうかを判断できます。

12か月の値で損益分岐のROASに達するには、同じ費用で約188,600円(66,000円÷粗利率35%)の売上、購入に換算すると16件が必要で、実績の9件はこれより7件少ない状態です。検索パートナー経由の売上から得た粗利(108,000円×35%=37,800円)から費用66,000円を引いた額は、−28,200円です。この場合は、検索パートナーを、停止または優先度と予算配分の引き下げの対象とします。

集計期間を延ばす際は、その間に入札戦略や検索パートナーの設定を変更していないかを確認し、変更があった場合は変更日以降に限って集計します。なお、ヘルプによると、個別単価設定の入札戦略で検索パートナーに配信している場合、検索パートナーでの入札単価は、Smart Pricing またはスマート自動入札で調整されます。Smart Pricing は、コンバージョン トラッキングを行っていないキャンペーンや、コンバージョンが非常に少ないキャンペーンで、入札単価を引き下げる仕組みです。

検索パートナーで広告が表示されたサイト:完全版プレースメント レポートでの確認と、アカウント単位のプレースメントの除外

よくある場面

担当者が、検索パートナーのどのサイトに広告が表示されたかを把握できず、自社のブランドにそぐわないサイトへの配信を懸念している。

2025年8月から、検索キャンペーン・ショッピング キャンペーン・アプリ キャンペーンでは、検索パートナーの完全版プレースメント レポートで、広告が表示されたサイトとそのインプレッション数を確認できます。自社のブランドにそぐわないサイトは、アカウント単位のプレースメントの除外で配信の対象外にできます。この除外は、2024年3月から検索パートナーにも適用されています。

Google広告の検索パートナーで広告が表示されたサイトを完全版プレースメント レポートで確認し、自社のブランドにそぐわないサイトをアカウント単位のプレースメントの除外に登録する3つの手順
Google 広告 ヘルプの記載をもとに作成した。完全版プレースメント レポートの対象は検索・ショッピング・アプリのキャンペーンで、P-MAXで広告が表示されたサイトは「P-MAX キャンペーンのプレースメント」レポートで確認する。

完全版プレースメント レポートは、コンテンツの適合性レポートの一部です。[キャンペーン]メニューの[レポート エディタ]で、[広告が表示された日時と場所]から[コンテンツの適合性]を選択します。ヘルプの説明では、このレポートで確認できるデータは、プレースメント(広告が表示された検索パートナーのウェブサイト)とインプレッション数の2つです。一覧に載るのは、選択した期間にインプレッション数が5以上、またはクリック数・動画再生回数・コンバージョン数のいずれかが0より大きいサイトに限られます。

ヘルプには、このレポートでサイトごとの費用と売上を確認する方法が示されていないため、停止するかどうかはネットワーク別の実績で判断し、このレポートは自社のブランドにそぐわないサイトの確認に限って用います(本記事の考え方)。

対象のサイトは、アカウント単位のプレースメントの除外に登録します。ヘルプによると、2024年3月以降、アカウント単位またはクライアント センター(MCC)単位の除外設定は、検索・ショッピング・P-MAX・アプリ・スマート アシストなど、検索パートナーに配信するすべての種類のキャンペーンに適用されます。登録はドメインで行い、サブドメインやサブページの指定は検索パートナーには適用されません。アカウント単位で除外できるプレースメントは最大65,000件です。

検証会社(DoubleVerify・Zefr・Integral Ad Science)が検索パートナーのドメインを分類し、除外リストを提供する「第三者による事前審査プログラム」もあります。このプログラムの目的はブランド適合性の検証で、成果の改善ではないとされています。

P-MAXでの検索パートナーの扱い:チャネル パフォーマンス レポートで成果を確認し、チャネルの優先順位付けで予算配分を調整する

よくある場面

担当者が、P-MAXで検索パートナーへの配信を抑える設定箇所を把握していない。

P-MAXでは、検索パートナーは配信先のチャネルの1つです。2026年1月から、チャネル パフォーマンス レポートで検索パートナーの成果をほかのチャネルと分けて確認できます。配信を抑える場合は、チャネルの優先順位付けで検索パートナーを低優先度にし、必要に応じて、1日の平均予算に対する予算配分の割合を指定します。

Google広告のP-MAXで検索パートナーについて行うことを目的ごとに示した図:成果の確認はチャネル パフォーマンス レポート、広告が表示されたサイトの確認は「P-MAX キャンペーンのプレースメント」レポート、配信の抑制はチャネルの優先順位付け、特定のサイトの回避はアカウント単位のプレースメントの除外
Google 広告 ヘルプ「定義: P-MAX チャネル」「P-MAX のチャネル パフォーマンス レポートについて」「チャネルの優先順位付けと予算配分について」の記載をもとに作成した。

P-MAXのチャネルの定義でも、検索パートナーは、Google 検索ネットワーク内で Google の提携先として広告や無料商品リスティングを掲載するウェブサイトとされています。ただし、YouTube の検索結果に表示される広告は YouTube チャネルに分類されます。検索キャンペーンではこれも検索パートナーに含まれるため、キャンペーンの種類によって検索パートナーの範囲が異なる点に注意が必要です。

チャネル パフォーマンス レポートは、[キャンペーン]メニューの[キャンペーン]で、セクション メニューの[分析情報とレポート]から[チャネルのパフォーマンス]を選択して開きます。日付選択ツールで表示できるのは、2025年6月6日以降のデータです。このレポートで検索パートナーを分けて表示する機能は、2026年1月にすべてのアカウントで利用可能になりました。B社の「P-MAX_メイン」のように、9月のキャンペーン全体のROASが13.2倍(診断サンプルの値)と損益分岐のROASを大きく上回る場合でも、検索パートナーの行を個別に確認します。チャネルごとの平均ROASだけで予算配分を決めない理由は、別の記事で解説しています(関連:P-MAXの配信面別の費用と成果の読み方|チャネル別レポートと月ごとの比較)。

P-MAXでは、検索・YouTube・マップ・Gmail・Discover が「Google チャネル」としてまとめて扱われ、検索パートナーと Google ディスプレイ ネットワークには、それぞれ優先度と予算配分を設定できます。チャネルの優先順位付けのヘルプでは、チャネルを個別に停止(ヘルプの表記は「オプトアウト」)できるキャンペーンとして検索キャンペーンとデマンド ジェネレーション キャンペーンが挙げられ、P-MAXは含まれていません。このため本記事では、P-MAXの検索パートナーへの配信は、チャネルの優先順位付けで抑えます(ショッピング キャンペーンは、次の章のとおり[ネットワーク]で検索パートナーをオフにできます)。予算による制限がないキャンペーンでは、優先度を設定しても、通常、予算の消化には影響しませんが、低優先度のチャネルに指定した予算配分の割合は適用されます。

広告が表示されたサイトは、レポート エディタの「P-MAX キャンペーンのプレースメント」で確認できます。ただし、ヘルプには、このレポートを成果の評価のためではなく、ブランド保護のために使用するよう記載されています。

検索パートナーを停止・制限する設定箇所:[ネットワーク]と[チャネルの優先順位付け]

よくある場面

検索パートナーの停止を決定した段階で、担当者が、キャンペーンの種類ごとに異なる設定箇所を把握していない。

検索キャンペーンとショッピング キャンペーンでは、キャンペーン設定の[ネットワーク]で検索パートナーのチェックボックスをオフにすると、検索パートナーへの配信を停止できます。停止せずに費用を抑える場合は、[チャネルの優先順位付け](2026年10月15日から段階的に提供)で、検索パートナーを低優先度にし、予算配分の割合を指定します。P-MAXでも同じ機能を使用します。

キャンペーンの種類停止の方法優先度と予算配分特定のサイトの除外
検索キャンペーン設定の[ネットワーク]で[Google 検索パートナーを含める]をオフにする[チャネルの優先順位付け](Google 検索・検索パートナー・Google ディスプレイ ネットワーク)アカウント単位のプレースメントの除外
ショッピングキャンペーン設定の[ネットワーク]で[Google 検索パートナー]をオフにする[チャネルの優先順位付け](Google 検索・検索パートナー)アカウント単位のプレースメントの除外
P-MAX[チャネルの優先順位付け]で検索パートナーを低優先度にし、予算配分を0%にする[チャネルの優先順位付け](Google チャネル・検索パートナー・Google ディスプレイ ネットワーク)アカウント単位のプレースメントの除外
チャネルの優先順位付けは2026年10月15日から段階的に提供されており、利用できる時期はキャンペーンの種類とアカウントによって異なる場合がある。

検索キャンペーンでは、[キャンペーン]メニューの[キャンペーン]で対象の行の歯車アイコンを選び、[ネットワーク]で[Google 検索パートナーを含める]をオフにして保存します。Google 検索にのみ広告を表示する場合は、[ネットワーク]でオンになっている項目が[Google 検索ネットワーク]だけであることを確認します([Google 検索ネットワーク]は画面上の項目名で、この項目だけをオンにすると、広告は Google 検索にのみ表示されます)。ショッピング キャンペーンの場合は、[ネットワーク]の[Google 検索パートナー]をオフにします。

Google広告の検索パートナーへの対応を、判断の結果に応じて停止、低優先度と予算配分の設定、アカウント単位のプレースメントの除外から選ぶ分岐の図
P-MAXでは、停止の代わりに、チャネルの優先順位付けで検索パートナーを低優先度にして予算配分を0%にする。0%に設定した場合は、そのチャネルに予算は使用されない。それ以外の割合は保証されたものではなく、1日の費用が指定の割合を超える日もある。

チャネルの優先順位付けは、[アカウント設定]の[チャネルの優先順位付け]カードで、キャンペーンの種類ごとに指定します。個別のキャンペーンで変える場合は、そのキャンペーンの[設定]で同じカードを開き、[キャンペーン単位の設定を使用する]を選んで上書きします。予算配分は1日の平均予算に対する割合で指定し、予算配分を設定したチャネルの1日の費用は、この範囲に収まるように調整されます。この配分は保証されたものではなく、割合は毎日リセットされます。低優先度のチャネルの予算配分を0%にすると、そのチャネルに予算は使用されません。

ヘルプによると、以前に検索パートナーを停止したキャンペーンでも、チャネルの優先順位付けを用いれば、予算配分の割合を指定したうえで検索パートナーへの配信を再開できます。なお、合計予算を設定しているキャンペーン(デマンド ジェネレーションを除く)には、チャネルの優先順位付けは適用されません。

B社の例では、12か月の検索パートナーのROASが損益分岐のROASを下回るため(説明用の架空の数値)、「検索_商品の語」キャンペーンの[ネットワーク]で検索パートナーを停止します。設定の変更後2〜4週間程度は、表の分割[ネットワーク(検索パートナーを含む)]で、検索パートナーの行の費用が0円であることを確認し、あわせて Google 検索の行の費用・売上・ROASの推移を確認します。キャンペーンが予算による制限を受けている場合は、検索パートナーで発生していた費用が Google 検索に充てられることがあるため、その行のROASが損益分岐のROASを下回っていないかも点検します(いずれも本記事の考え方)。

TAMKOのGoogle広告アカウント診断・お試し運用

検索パートナーを含むネットワーク別の成果の確認(表の分割・チャネル パフォーマンス レポート・完全版プレースメント レポート・「P-MAX キャンペーンのプレースメント」レポート)に充てる時間を社内で確保できない場合は、TAMKOのGoogle広告アカウント診断を利用する方法もあります。

判断の材料が必要か、設定の変更まで委託するかで、診断とお試し運用から選ぶ

ネットワーク別の成果を確認する時間を社内で確保できない場合

  • 検索パートナーを停止するかどうかを判断する材料が必要Google広告アカウント診断無料(毎月2社まで)
  • 設定の変更とその後の確認まで委託するお試し運用1施策から、1か月・5万円(税別)
お試し運用は1か月で終了し、自動では続かない。

アカウント診断の料金は無料です(毎月2社まで)。診断では、検索広告・P-MAX・YouTube・ディスプレイ・ショッピングまでキャンペーンの種類ごとに確認し、続けてよいか・やめるべきものはあるか・広告で伸ばせるかに根拠を添えて答えます。予算を決める方向けのエグゼクティブサマリー・運用する方向けの調査報告書・分析の明細(Excel)・オンラインの説明会1回をお渡しします。

設定の変更とその後の確認まで委託する場合は、お試し運用をご利用いただけます。Google広告を1施策から、1か月・5万円(税別)でお預かりします。期間は1か月で終了し、自動では続きません。

よくある質問(FAQ)

Q01品質スコアの算出に、検索パートナーでのクリック率は用いられますか?

用いられません。Google 広告 ヘルプによると、品質スコアは、検索パートナーのサイトでのクリック率の影響を受けません。

品質スコアの3つの要素の確認方法と、改善の優先順位の決め方は、別の記事で解説しています(関連:Google広告の品質スコアの確認方法と改善の順番|費用の大きいキーワードから)。

Q02オークション分析で、検索パートナーでの競合の状況を確認できますか?

確認できません。オークション分析のデータには、検索パートナーのデータは含まれません。

検索パートナーの費用と売上は、表の分割[ネットワーク(検索パートナーを含む)]で確認します。クリック単価が上がったときにオークション分析で競合の増加を調べる手順は、別の記事で解説しています(関連:Google広告のオークション分析の見方|クリック単価の上昇と競合の増加の確認手順)。

Q03検索パートナーの「上部」と「その他」は、分けて確認できますか?

分けて確認できません。2020年10月以降、表の分割[上部 vs その他]では、検索パートナーのデータは1つのセグメントにまとめて表示されます。

「検索パートナー: 上部」の行が表示される場合、その行に含まれるのは2020年10月より前のデータです。

Q04検索パートナーで発生した無効なクリックのクレジットを、ネットワーク別に確認できますか?

確認できます。検索キャンペーンと P-MAX では、無効なクリックを含む無効なアクティビティについて、無効なアクティビティのクレジット レポートで、キャンペーン別・ネットワーク別の金額を把握できます。

レポート エディタの[テンプレート ギャラリー]で「無効なアクティビティのクレジット レポート: 検索と P-MAX」を選択します。「調整後の費用」「調整後のコンバージョン単価」などの指標も追加できるため、検索パートナーの成果を、請求書の確定後に付与されたクレジットを反映した値で評価できます。

Q05検索パートナーに含まれるドメイン パーキングのサイトに、広告が表示されることはありますか?

2026年2月10日以降は表示されません。同日から、ドメイン パーキングは検索パートナー ネットワークの掲載先ではなくなりました。

これに伴い、アカウントの[コンテンツの適合性]の設定画面で、ドメイン パーキングを掲載先に加える項目も削除されました。

Google広告の検索パートナーの停止は、損益分岐のROASを基準に判断し、キャンペーンの種類ごとの設定箇所で行う|まとめ

検索パートナーは、Google 検索ネットワークのうち Google 検索以外の広告の掲載先で、検索キャンペーンとショッピング キャンペーンでは初期設定で配信の対象になります。検索パートナーの費用と売上は、表の分割[ネットワーク(検索パートナーを含む)]を使って Google 検索の値と切り分けます。停止するかどうかは、検索パートナーのROASを損益分岐のROAS(1÷粗利率)と比較して判断し、購入1件で変わるROASの幅が損益分岐のROASとの差より大きい場合は、集計期間を延ばします。完全版プレースメント レポートで広告が表示されたサイトを把握し、自社のブランドにそぐわないサイトはアカウント単位のプレースメントの除外に登録します。停止は、検索キャンペーンとショッピング キャンペーンではキャンペーン設定の[ネットワーク]で行います。P-MAXでは、停止の代わりに、チャネルの優先順位付けで検索パートナーの優先度と予算配分を設定します。

この記事のポイント

  • 検索パートナーは、Google 検索ネットワークのうち Google 検索以外の広告の掲載先で、検索キャンペーンとショッピング キャンペーンでは初期設定で配信の対象になる。
  • 表の分割[ネットワーク(検索パートナーを含む)]を使い、検索パートナーが占める費用と売上の割合を比較する。
  • 停止するかどうかは、検索パートナーのROASを損益分岐のROAS(1÷粗利率)と比較して判断し、購入1件で変わるROASの幅が損益分岐のROASとの差より大きい場合は、集計期間を延ばす。
  • 完全版プレースメント レポートで広告が表示されたサイトを把握し、自社のブランドにそぐわないサイトはアカウント単位のプレースメントの除外に登録する。
  • 停止は、検索キャンペーンとショッピング キャンペーンではキャンペーン設定の[ネットワーク]で行う。P-MAXでは、停止の代わりに、チャネルの優先順位付けで検索パートナーの優先度と予算配分を設定する。