TAMKO
計測と評価

Meta広告のランディングページビューがリンククリックより少ないときは、両者の差の割合を配置とデバイスの内訳で比較し、Metaピクセルと読み込み速度のどちらを先に確認するかを決める

Meta広告の管理画面(Meta広告マネージャ)で、リンククリックに比べてランディングページビューが少なく計上されていることがあります。

説明用の架空の数字で示すと、ある広告セットの28日間のリンククリック20,000件に対して、ランディングページビューは16,240件で、リンククリックの18.8%は計上されていません。この差には、ページが読み込まれる前に利用者が離脱した分と、ランディングページビューの計上条件を満たさなかった分の両方が含まれる可能性があります。計上条件には、FacebookとInstagramのアプリ内ブラウザー(以下、アプリ内ブラウザー)でリンク先が開かれたかどうかが関係します。

ランディングページビューがリンククリックより少ない場合に、よく見られる状況は次の3つです。

本記事では、Metaビジネスヘルプセンターの記載に基づき、リンククリックのうちランディングページビューとして計上されなかった割合を配置とデバイスの内訳で比較し、Metaピクセルと読み込み速度のどちらを先に確認するかを決める手順を整理します。

本記事の対象は、ECサイトでの購入をコンバージョンとしてMeta広告を運用し、購入単価やROASで成果を評価している担当者の方です。

解説は、Meta広告のアカウント診断で配置ごとの費用と購入を確認しているTAMKOが担当します。

【結論】Meta広告のランディングページビューがリンククリックより少ない原因は、配置とデバイスの内訳で差が集中する行を特定してから調べる

Meta広告のランディングページビューがリンククリックより少ない場合は、差の割合(リンククリックのうち、ランディングページビューとして計上されなかった割合)を配置とデバイスの内訳で比較し、差が集中する行を特定してから原因を調べます。パソコンの行で差の割合が大きい場合はMetaピクセルを、パソコンの行は小さく、スマートフォンのFacebook・Instagramの行で大きい場合は読み込み速度を先に確認します。

Meta広告のランディングページビューがリンククリックより少ない原因を調べる4つの手順の図:差の割合の算出、配置とインプレッションデバイスの内訳での比較、差が集中する行からの確認の順序の決定、修正の前後の差の割合の比較
広告セット全体の数値からは、計上条件を満たさなかったクリックと、ページが読み込まれる前の離脱を区別できない。

広告セット全体の差の割合だけでは、その原因がページの読み込みにあるかを判断できません。Metaビジネスヘルプセンター(以下、公式ヘルプ)によると、ランディングページビューが計上されるのは、利用者がアプリ内ブラウザーでリンク先を開いた場合と、リンク先のページにMetaピクセルがインストールされている場合です。Metaピクセルはページで実行されてからデータを送信するため、本記事では、後者を「リンク先のページでMetaピクセルが実行された場合」と表記します。どちらにも当たらないクリックは、ページが読み込まれても計上されない可能性があるため、差がどの配置とデバイスで生じているかを先に確認します。

Meta広告のランディングページビューの定義:リンククリックとの違いと、計上される2つの条件

よくある場面

Meta広告のリンククリックが20,000件あるのに対して、ランディングページビューは16,240件しか計上されていない。

ランディングページビューは、リンク先のWebサイトなどが、広告のクリックの後に読み込まれた回数です。計上されるのは、利用者がアプリ内ブラウザーでリンク先を開いた場合と、リンク先のページでMetaピクセルが実行された場合の2つです。

Meta広告のランディングページビューが計上される2つの条件を比較した図:リンク先がアプリ内ブラウザーで開かれるクリックはMetaピクセルがなくても計上され、パソコンやAudience Networkなど、リンク先がアプリ内ブラウザーの外で開かれるクリックは、リンク先のページでMetaピクセルが実行された場合に計上されると考えられる
Metaビジネスヘルプセンターの「ランディングページビュー」と「FacebookとInstagramのアプリ内ブラウザーについて」の記載から作成した。アプリ内ブラウザーの外で開かれるクリックの条件は、公式ヘルプの記載からの推測を含む。

公式ヘルプによると、ランディングページビューとして計上する読み込みの対象は、リンク先のWebページ、モバイルアプリ、またはMetaのテクノロジー上のショップです。ランディングページビューをリンククリックと比較すると、利用者が広告をクリックした後、ページが読み込まれる前にアクセスをやめた回数を把握できるとされています。また、データが不足していて直接計上できないときは、一部のランディングページビューが統計モデルで推定されることがあり、この指標は推定値の場合があります。

アプリ内ブラウザーは、iOSまたはAndroidのFacebookやInstagramのアプリの中でWebのリンクを開く機能です。広告のリンク先は初期設定ではアプリ内ブラウザーで表示されますが、利用者はシステムブラウザーを選ぶこともできます。公式ヘルプは、アプリ内ブラウザーをFacebookとInstagramのモバイルアプリの機能として説明しています。そのため、パソコンで表示された広告や、Audience Networkと連携しているアプリの広告のクリックでは、ランディングページビューの計上はMetaピクセルに依存すると考えられます。

差の割合の算出:リンククリックのリンク先を複数指定した広告と、インスタントエクスペリエンスを使った広告を除く

よくある場面

インスタントエクスペリエンスを使った広告を含む広告セットだけ、差の割合が大きい。

差の割合は、(リンククリック−ランディングページビュー)÷リンククリックで算出します。算出の前に、読み込みと関係なく差が生じる2種類の広告(リンククリックのリンク先を複数指定した広告と、インスタントエクスペリエンスを使った広告)を除きます。

Meta広告のランディングページビューについて、リンククリックとの差の割合を算出する式の図:差の割合=(リンククリック−ランディングページビュー)÷リンククリック
差の割合は、1からランディングページビュー率(ランディングページビュー÷リンククリック)を引いた値と等しい。

公式ヘルプは、リンククリックの数とランディングページビューの数が一致しない理由として、次の2つを挙げています。

  • リンククリックの後に、Webページが完全に読み込まれなかった、またはアプリが開かなかった
  • ランディングページに誘導しない広告を作成する際に、リンククリックのリンク先を複数指定した

同じページでは、広告に複数のリンク先が含まれる例として、ヘッドラインとボタンのリンク先が異なる広告が挙げられています。2つ目の理由は読み込みと関係がないため、リンククリックのリンク先を複数指定した広告は、差の割合の算出から除きます。

また、公式ヘルプによると、2025年6月以降、インスタントエクスペリエンスはランディングページビューとして計上されなくなりました。インスタントエクスペリエンスを開いたクリックは差の割合に含まれると考えられるため、これを使った広告も除きます。

ランディングページビュー1件あたりの費用は、CPC(リンククリックの単価)÷(1−差の割合)です。差の割合が60%の行では、この費用はCPCの2.5倍です。差がすべて実際の離脱によるものであれば、実際に読み込まれたページ1件あたりの費用もこの値です。一方、差に計上条件を満たさなかった分が含まれる場合、実際に読み込まれたページ1件あたりの費用は、この計算より低い可能性があります。

なお、購入単価の上昇をCPM・CTR・CVRに分解し、CVRの低下をランディングページビュー率で切り分ける手順は、別の記事で説明しています。本記事では、差の割合が大きい場合に、その原因を配置とデバイスの内訳から特定する手順を扱います。

リンククリックが少ない行の差の割合は、変動の幅が大きい

差の割合は、リンククリックの件数が少ないほど、偶然による変動が大きくなります。二項分布の正規近似でその95%の範囲を求めると、差の割合が15%の場合、リンククリックが100件の行では前後約7.0ポイント、400件の行では前後約3.5ポイントの幅があります(Metaの基準ではなく、本記事の目安)。また、ランディングページビューは推定値である場合があるため、数ポイントの違いだけで原因を判断しません。行ごとのリンククリックが少ない場合は、期間を延ばして件数を集めてから比較します。

配置とデバイスの内訳での比較:スマートフォンのFacebook・Instagramの行を基準にする

よくある場面

広告セット全体の差の割合は18.8%だが、配置とデバイスごとの内訳は確認していない。

[内訳]→[配信]→[配置]で配置ごとの、次に[インプレッションデバイス]でデバイスごとの差の割合を算出します。比較の際は、スマートフォンのFacebook・Instagramの行の差の割合を基準にして、パソコンの行とAudience Networkの行の値を比較します。

公式ヘルプによると、[配信]の内訳には、[配置]、[インプレッションデバイス]、[プラットフォームとデバイス]、[配置とデバイス]などがあります。同じカテゴリの内訳は組み合わせられないため、[配置]と[インプレッションデバイス]は別々に選択します。配置ごとにデバイスを分ける場合は、[配置とデバイス]を使います。

本記事では、スマートフォンで表示されたFacebookとInstagramの配置の行を「スマートフォンのFacebook・Instagramの行」と呼びます。これらの行では、リンク先の多くがアプリ内ブラウザーで開かれるため、差の割合は主にページが読み込まれる前の離脱を示します。一方、パソコンの行とAudience Networkの行は、リンク先がアプリ内ブラウザーの外で開かれるクリックの行です。

配置リンククリックランディングページビュー差の割合
Instagram フィード6,0005,40010.0%
Instagram リール5,0004,40012.0%
Instagram ストーリーズ3,0002,64012.0%
Facebook フィード4,0003,00025.0%
Audience Network2,00080060.0%
合計20,00016,24018.8%

この例では、Audience Networkの差の割合が60.0%、Facebook フィードが25.0%で、Instagramの3つの配置(いずれもスマートフォン)は10.0〜12.0%です。[インプレッションデバイス]の内訳では、パソコンの差の割合が68.0%(リンククリック1,000件・ランディングページビュー320件)、スマートフォンが16.2%(同19,000件・15,920件)です。[配置とデバイス]でFacebook フィードを分けると、パソコンが68.0%、スマートフォンが10.7%(同3,000件・2,680件)です。

Meta広告のランディングページビューについて、リンククリックとの差の割合を配置とデバイスの行ごとに比較した横棒グラフ:Instagram フィード10.0%、Instagram リール12.0%、Instagram ストーリーズ12.0%、Facebook フィード(スマートフォン)10.7%、Facebook フィード(パソコン)68.0%、Audience Network 60.0%(説明用の架空の数字)
差の割合が大きい2つの行は、いずれもリンク先がアプリ内ブラウザーの外で開かれるクリックの行である。数値は説明用の架空のもの。

パソコンの行(Facebook フィードのパソコン)とAudience Networkの行は、リンククリックが全体の15%(3,000件)ですが、計上されなかったクリックの数3,760件のうち半分の1,880件を占めます。スマートフォンのFacebook・Instagramの4つの行を合わせた差の割合は、11.1%(1,880件÷17,000件)です。

Metaピクセルと読み込み速度のどちらを先に確認するか:差が集中する行から判断する

よくある場面

差の割合が大きい行は特定済みで、Metaピクセルと読み込み速度のどちらを先に確認するかは決まっていない。

パソコンの行で差の割合が大きい場合は、Metaピクセルを先に確認します。パソコンの行は小さく、スマートフォンのFacebook・Instagramの行で大きい場合は、読み込み速度を先に確認します。どちらの行も小さく、Audience Networkの行だけで大きい場合は、Audience Networkのクリックが購入につながっているかを確認します。

Meta広告のランディングページビューがリンククリックより少ないときに、差が集中する行から、Metaピクセルと読み込み速度のどちらを先に確認するかを決める分岐図:パソコンの行で差の割合が大きければMetaピクセル、パソコンの行は小さくスマートフォンのFacebook・Instagramの行で大きければ読み込み速度、どちらも小さくAudience Networkの行だけで大きければ、Audience Networkのクリックが購入につながっているかを先に確認する
パソコンで表示された広告のリンク先はアプリ内ブラウザーで開かれないため、パソコンの行の差の割合は、Metaピクセルによる計上が正常に行われているかを判断する基準になる。

判断の根拠は、ランディングページビューが計上される2つの条件です。パソコンで表示された広告のリンク先はアプリ内ブラウザーで開かれないため、パソコンの行のクリックは、Metaピクセルが実行された場合にだけ計上されると考えられます。パソコンの行で差の割合が大きい場合は、ページが読み込まれていてもクリックが計上されていない可能性があるため、Metaピクセルを先に確認します。一方、スマートフォンのFacebook・Instagramの行は、リンク先の多くがアプリ内ブラウザーで開かれ、Metaピクセルがなくても計上されます。パソコンの行は小さく、これらの行で差の割合が大きい場合は、ページが読み込まれる前の離脱が主な原因と考えられます。

パソコンの行とスマートフォンのFacebook・Instagramの行の両方で差の割合が大きい場合は、Metaピクセルを修正した後に、読み込み速度を確認します。

「配置とデバイスの内訳での比較」の章の例は、図の1つ目の分岐(パソコンの行で大きい)に当たります。スマートフォンのFacebook・Instagramの4つの行の差の割合は10.0〜12.0%で、パソコンの行は68.0%、Audience Networkの行は60.0%です。

図の3つ目の分岐に当たるのは、パソコンの行とスマートフォンのFacebook・Instagramの行の差の割合がいずれも小さく、Audience Networkの行の値だけが大きい場合です。この場合、Metaピクセルによる計上は正常に行われていると考えられるため、Audience Networkのクリックが購入につながっているかを確認します。診断サンプルの架空の会社(F社)の例では、Audience NetworkのCTR(リンククリックスルー率)は3.1%で、ほかの配置の0.92%に対して約3.4倍でしたが、購入単価は14,747円で、ほかの配置(2,933〜5,312円)を大きく上回っていました。Audience Networkを外すかどうかは、配置ごとの成果を扱った記事で説明している方法で、配置ごとの費用と購入から判断します。

Metaピクセルの確認:リンク先のすべてのページで、ベースコードが読み込みの早い段階で実行されているか

よくある場面

パソコンとAudience Networkの行だけで、差の割合が60%以上になっている。

リンク先のすべてのページにMetaピクセルのベースコードが設置され、ページの読み込みの早い段階で実行されているかを確認します。Meta for Developersでは、ベースコードをheadタグの中に追加することが強く推奨されています。

Meta広告のランディングページビューを計上するMetaピクセルについて、リンク先のページで確認する3つの点の図:すべてのページにベースコードがあるか、ベースコードがheadタグの中にあり読み込みの早い段階で実行されるか、ページビューイベントがイベントマネージャで受信されているか
Meta for Developersの「Metaピクセルのスタートガイド」と、Metaビジネスヘルプセンターの「Metaピクセル設定のベストプラクティス」の記載から作成した。

Meta for Developersによると、Metaピクセルのベースコードは、読み込まれるたびにページビューイベント(PageView)を自動で送信します。ベースコードは、計測するすべてのページのheadタグの中に追加することが強く推奨されています。headタグの中に置くと、ブラウザーや他社のコードによってMetaピクセルの実行が妨げられにくくなり、コードが早く実行されるため、利用者がページを離れる前にページビューイベントが記録されやすいとされています。また、モバイル向けとパソコン向けのWebサイトを別に作っている場合は、両方にMetaピクセルを追加するよう案内されています。

タグマネージャでMetaピクセルを設置している場合は、Webページのコードにベースコードが表示されません。この場合について、公式ヘルプの「Metaピクセル設定のベストプラクティス」は、タグマネージャの中で確認するよう案内しています。

設置の状況は、次の3つのツールで確認できます。

  • Meta広告データヘルプツール(旧称:Metaピクセルヘルパー):Google ChromeとMicrosoft Edgeの拡張機能。ページで検出したMetaピクセルやイベントと、それらが正常に読み込まれたかを表示する。使用する際は、ブラウザーの広告ブロックを無効にする必要がある
  • テストイベントツール:標準イベントやカスタムイベントが正しく設定されているかを確認できる
  • イベントマネージャの[診断]タブ:イベントの設定の問題と、改善のための推奨事項を表示する

Metaピクセルの設置を修正した後は、パソコンとAudience Networkの行の差の割合が、スマートフォンのFacebook・Instagramの行と同じ水準に近づくかを確認します。差の割合が近づいた場合、修正前の差の多くは計上条件を満たさなかったクリックで、実際の離脱ではなかったと判断できます。購入イベントがMetaで受信されているかの確認方法は、Instagram広告の効果を判定する前提を扱った記事で説明しています。

読み込み速度の確認:差の割合の推移と、アプリ内ブラウザーでリンク先のページが表示されるまでの時間を調べる

よくある場面

スマートフォンのInstagram リールとInstagram ストーリーズの行で、直近の4週間の差の割合が、その前の4週間より上昇している。

スマートフォンのFacebook・Instagramの行で差の割合が大きい場合は、差の割合の推移を確認し、上昇した時期があればその前後にWebサイトで行った変更を調べたうえで、スマートフォンのFacebookまたはInstagramのアプリからリンク先を開き、ページが表示されるまでの時間を確認します。これらの行では、リンク先の多くがアプリ内ブラウザーで開かれ、Metaピクセルがなくても計上されるため、差の割合が大きいことや上昇したことは、ページが読み込まれる前の離脱が多いことを示すと考えられます。

Meta広告のランディングページビューについて、リンククリックとの差の割合がスマートフォンのFacebook・Instagramの行で大きい場合に、読み込み速度を確認する4つの手順の図:差の割合の推移、上昇した時期の前後にWebサイトで行った変更、アプリ内ブラウザーでのページの表示時間、リダイレクトの回数を確認する
読み込み速度を改善した後は、その前後で日数をそろえ、同じ内訳で差の割合を比較する。

公式ヘルプによると、[時間]の内訳では、日・週・月などの単位で数値を表示できます。また、カテゴリの異なる内訳は組み合わせられるため、[時間]の[週]と[配信]の[配置]を選ぶと、配置ごとの差の割合の推移を把握できます。

差の割合が上昇した週を特定した後、その前後にWebサイトで行った変更を確認します。ページの改修、冒頭の画像や動画の差し替え、計測用のタグの追加は、表示時間に影響することがあります。Meta広告の設定の変更を確認する手順は、変更履歴を扱った記事で説明しています。差の割合が上昇しておらず、以前から大きい場合は、この手順を省き、表示時間の確認に進みます。

ページが表示されるまでの時間は、スマートフォンのFacebookまたはInstagramのアプリからリンク先を開いて確認します。パソコンのブラウザーとスマートフォンのアプリ内ブラウザーでは、回線や画面の大きさが異なるためです。あわせて、広告のURLから最終的なページに至るまでに、リダイレクト(別のURLへの転送)が何回あるかを確認します。

改善の効果は、その前後で日数をそろえ、同じ内訳の差の割合で判断します。比較する行のリンククリックが少ない場合は、「差の割合の算出」の章の目安のとおり、数ポイントの変化は偶然の変動と区別できません。

TAMKOのMeta広告アカウント診断で確認すること

TAMKOのMeta広告アカウント診断では、ECサイトでの購入件数とROASを基準に、アカウントの状態を確認します。診断ページに記載している確認項目のうち、本記事の手順に関係するのは、「配置ごと(フィード・リール・ストーリーズ・Audience Network)の費用と購入」と「Metaピクセルとコンバージョン APIの重複排除と、購入の数の正しさ」の2つです。納品する分析の明細(Excel)では、報告書に記載した数値の算出根拠を、キャンペーン・配置・日別に確認できます。

TAMKOのMeta広告アカウント診断の確認項目のうち、ランディングページビューの差に関係するものの図:配置ごとの費用と購入、Metaピクセルとコンバージョン APIの重複排除と購入の数の正しさ、分析の明細(Excel)で確認できる数値の算出根拠
診断ページに記載している確認項目と納品物から、本記事に関係するものを抜粋した。

現状の配分を続けてよいという判断も、診断の結論です。改善点には設定の手順を、続けてよい点にはその根拠を、判断できないものには検証の方法を添えます。料金は、診断ページに記載のとおり「診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)」です。

設定の変更までご依頼の場合は、Meta広告のお試し運用をご利用いただけます。お試し運用では、1施策を、1か月・5万円でお預かりします(税別)。お預かりする施策の広告費は月30万円までです。

診断の詳しい内容は、診断ページをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q01ランディングページビューとして計上されなかったリンククリックの割合(差の割合)は、何%以内であれば問題ありませんか?

本記事で参照したMetaビジネスヘルプセンターのページには、差の割合の基準は記載されていません。

差の割合は、配置・デバイス・リンク先のページの構成によって異なります。自社のアカウントでは、スマートフォンのFacebook・Instagramの行の差の割合を基準にして、他の行や過去の期間の値と比較します。

Q02ランディングページビューに最適化すれば、差の割合は小さくなりますか?

小さくなる可能性はありますが、公式ヘルプは、購入を増やすことが目的の広告セットでは、まずコンバージョンに最適化するよう推奨しています。

公式ヘルプによると、ランディングページビューに最適化した広告セットでは、クリックしてリンク先のWebサイトを完全に読み込む可能性が高いと予測される利用者に、広告が優先して表示されます。コンバージョンに最適化した広告セットが効果を発揮するには、対象のコンバージョンが週におよそ50件以上必要で、満たない場合はランディングページビューへの最適化も選択肢になるとされています。ただし、最適化イベントを変更しても、Metaピクセルの設置や読み込み速度の問題は解決しません。

Q03Metaピクセルを設置していないページでは、ランディングページビューは計上されませんか?

リンク先がアプリ内ブラウザーで開かれるクリックは、Metaピクセルがなくても計上されます。

パソコンで表示された広告からのクリックのように、リンク先がアプリ内ブラウザーの外で開かれるものは、Metaピクセルがない場合、計上されない可能性があります。ただし、データが不足している場合は、一部のランディングページビューが統計モデルで推定されることがあります。

Q04インスタントエクスペリエンスを使った広告では、ランディングページビューは計上されますか?

公式ヘルプによると、2025年6月以降、インスタントエクスペリエンスはランディングページビューとして計上されません。

インスタントエクスペリエンスを使った広告を含む広告セットでは差の割合が大きくなる可能性があるため、これらの広告は算出から除きます。

Meta広告のランディングページビューがリンククリックより少ないときは、差が集中する行を内訳で特定してから、Metaピクセルと読み込み速度のどちらを先に確認するかを決める|まとめ

Meta広告のランディングページビューは、利用者がアプリ内ブラウザーでリンク先を開いた場合か、リンク先のページでMetaピクセルが実行された場合に計上されます。そのため、リンククリックとの差には、ページが読み込まれる前の離脱と、計上条件を満たさなかった分の両方が含まれる可能性があります。差の割合は、リンククリックのリンク先を複数指定した広告と、インスタントエクスペリエンスを使った広告を除いて算出し、[配置]と[インプレッションデバイス]の内訳で比較します。パソコンの行で差の割合が大きい場合は、Metaピクセルのベースコードの位置と実行のタイミングを先に確認します。パソコンの行は小さく、スマートフォンのFacebook・Instagramの行で差の割合が大きい場合は、差の割合の推移と、アプリ内ブラウザーでのページの表示時間を先に確認します。修正の後は、内訳と日数をそろえて、修正の前と差の割合を比較します。

この記事のポイント

  • Meta広告のランディングページビューは、利用者がアプリ内ブラウザーでリンク先を開いた場合か、リンク先のページでMetaピクセルが実行された場合に計上される。リンククリックとの差には、ページが読み込まれる前の離脱と、計上条件を満たさなかった分の両方が含まれる可能性がある。
  • 差の割合=(リンククリック−ランディングページビュー)÷リンククリック。リンククリックのリンク先を複数指定した広告と、インスタントエクスペリエンスを使った広告は、算出から除く。
  • [配置]と[インプレッションデバイス]の内訳で差の割合を比較し、スマートフォンのFacebook・Instagramの行の値を基準にする。
  • パソコンの行で差の割合が大きければMetaピクセルを、パソコンの行は小さく、スマートフォンのFacebook・Instagramの行で大きければ読み込み速度を先に確認する。
  • リンククリックが少ない行の差の割合は偶然による変動が大きい(差の割合15%の場合、リンククリック100件で前後約7.0ポイント、400件で前後約3.5ポイント。本記事の目安)。修正の前後の差の割合は、内訳と日数をそろえて比較する。