TAMKO
計測と評価

Meta広告の変更履歴(アクティビティ履歴)は、購入単価が変化した週を特定してから開き、記録された変更を情報収集期間との関係で3つに分けて確認する

Meta広告の購入単価が前週より上昇した際に、広告マネージャの変更履歴から原因を探す例が見られます。

変更履歴には、予算・ターゲット設定の変更や広告の追加のほか、広告の承認や支払い方法の変更まで記録されます。記録された変更のすべてが購入単価に影響するわけではありません。また、Metaの公式ヘルプによると、公開済みの広告を編集すると、編集前の設定は新しい設定で上書きされるため、編集の前後で指標を区別する方法はありません。

Meta広告の変更履歴について、よく見られる状況は次の3つです。

本記事では、Metaビジネスヘルプセンターの記載に基づき、購入単価が変化した週を先に特定したうえで、Meta広告の変更履歴(公式の名称はアクティビティ履歴)に記録された変更を、情報収集期間との関係で3つに分けて確認する手順を整理します。

本記事の対象は、ECサイトでの購入をコンバージョンとしてMeta広告を運用し、購入単価やROASで成果を評価している担当者の方です。

解説は、Meta広告のアカウント診断で情報収集期間の状態を確認しているTAMKOが担当します。

【結論】Meta広告の変更履歴は、購入単価が変化した週を特定してから確認する

Meta広告の変更履歴(アクティビティ履歴)を確認する前に、週ごとの購入単価から、その値が変化した週を特定します。そのうえで、[前回の大きな変更]列とアクティビティ履歴で、変化した週とその前週の変更を確認します。記録された変更は、広告セットが情報収集期間に入り直す大幅な編集、変更の幅で大幅な編集かどうかが決まる金額の変更、大幅な編集に当たらない変更の3つに分けて、次に確認する項目を決めます。変更が記録されていない場合は、アクティビティ履歴で確認できない変化を確認します。

Meta広告の変更履歴(アクティビティ履歴)を購入単価の変化と照合する4つの手順の図:週ごとの購入単価で変化した週を特定する。[前回の大きな変更]列で最後の日付を確認し、アクティビティ履歴をアクティビティタイプと変更者で絞り込む。最後に、記録された変更を3つに分けて次に確認する項目を決める
アクティビティ履歴から開くと、購入単価に影響しない記録まで原因の候補に含まれる。まず変化した週を特定し、その週と前週に記録された変更だけを確認する。

先に変化した週を特定する理由は2つあります。1つ目は、アクティビティ履歴には、広告の承認・却下や支払い方法の変更など、購入単価に直接関係しない記録も含まれることです。2つ目は、公開済みの広告を編集すると編集前の設定が上書きされ、編集の前後で指標を区別する方法がないことです。そのため、期間を区切って算出した週ごとの購入単価から、変化が始まった時期を特定します。

Meta広告の変更履歴(アクティビティ履歴)とは:記録される変更と確認する階層

よくある場面

購入単価が前週より上昇したため、その週に誰が何を変更したかを広告マネージャで確認する必要がある。

Meta広告の変更履歴は、[アクティビティ履歴]のサイドパネルで確認します。この一覧は、広告アカウント・キャンペーン・広告セット・広告について、誰が・いつ・何を変更したかを示すもので、広告マネージャで対象を選択すると開けます。

Meta広告のアクティビティ履歴で変更を確認する3つの階層の図:キャンペーンではAdvantage+ キャンペーン予算を使用している場合の予算と入札戦略、広告セットではターゲット設定・予算・入札・最適化イベント・掲載期間、広告ではクリエイティブの変更と新しい広告の追加を確認する
広告セットの階層で編集しても、同じキャンペーンの他の広告セットは情報収集期間に入り直さない。キャンペーンの階層での変更と広告の追加は、変更が記録される階層と影響が及ぶ階層が異なるため、両方の階層の履歴を確認する。

この一覧の公式ヘルプでの名称は「アクティビティ履歴」で、検索の際には「変更履歴」「操作履歴」という語も使われます。開き方は次のとおりです。

  1. 広告マネージャで、確認する階層([キャンペーン]・[広告セット]・[広告])を指定する
  2. 一覧から、購入単価が変化した対象を選択する
  3. [アクティビティ履歴]をクリックし、サイドパネルを開く

サイドパネルの記録は、アカウント・キャンペーン・広告セット・広告・ターゲット・ターゲット設定・入札・予算・掲載ステータス・スケジュールの10種類のアクティビティタイプ(公式ヘルプでは表示オプション)と、変更者を指定して絞り込めます。

公式ヘルプによると、公開した編集は取り消すことができず、編集によって広告セットが情報収集期間に入り直したり、広告審査システムによる再審査が必要になったりすることがあります。

確認する階層は、影響が及ぶ範囲で決めます。広告セットの階層で行った編集によって、同じキャンペーン内の他の広告セットが情報収集期間に入り直すことはありません。一方、広告の追加は広告の階層に記録されますが、情報収集期間に入り直すのは、追加先の広告セットです。Advantage+ キャンペーン予算を使用している場合は、予算や入札戦略をキャンペーンの階層で変更すると、その中の複数の広告セットが情報収集期間に入り直すことがあります。

購入単価が変化した週の特定:日ごとの変動が大きいため、購入単価を週ごとに算出する

よくある場面

購入単価が高かった日の前日に予算を変更しており、その変更が購入単価の上昇の原因かを判断する必要がある。

1日ごとの購入単価は、設定を変更しなくても変動します。購入単価は週ごとに算出し、前週比の大きい週から順に、以降も購入単価が元の水準(その週の前週の購入単価)に戻っていないかを確認して、変化した週を特定します。

Meta広告の購入単価の前週比を週ごとに示した横棒グラフ:F社の手動|リターゲティングでは、購入単価が8月3日の週の2,475円から8月10日の週に3,291円となり、この前週比1.33倍が12週の中で最も大きい。次に大きいのは9月7日の週の1.19倍
8月3日の週までの4週の前週比は0.93〜1.14倍で、8月10日の週の1.33倍はこの幅を大きく超えている。診断サンプルの架空の会社(F社)の例。

公式ヘルプ「広告パフォーマンスの変動を理解する」によると、1日の予算は1週間を通した平均として扱われ、日ごとの消化額は1日の予算を最大75%上回ることも下回ることもあります。また、結果の内訳は1週間単位・キャンペーンの階層で確認するよう案内されています。結果全体は、Advantage+ キャンペーン予算を使用している場合はキャンペーン全体で、広告セットの予算を使用している場合は広告セット全体で分析するとされています。ある1日の購入単価が高くても、それだけでは前日の変更の影響とは判断できません。

そこで、広告マネージャで期間を1週間ずつ区切って費用と購入件数を集計し、週ごとの購入単価を算出します。購入件数に含まれる二重計上の割合が期間の途中で変わると、購入単価の変化を正しく把握できません。二重計上の有無を確認する手順は、購入の二重計上を扱った記事にまとめています。

前週比で、変化した週の候補を特定する

その週の購入単価を前週の購入単価で割った値(本記事では前週比と呼びます)を週ごとに算出し、値の大きい週から順に確認します。前週比が大きくても、翌週に購入単価が元の水準に戻った場合は、週ごとの変動の範囲である可能性があります。本記事では、前週比がそれまでの週の前週比の幅を超え、以降も購入単価が元の水準に戻っていない週を「変化した週」とします。前週比が何倍以上なら変化とするかの一律の基準は設けず、自社の購入単価がそれまで週ごとにどの程度変動していたかと比較して判断します。

診断サンプルの架空の会社(F社・スキンケアブランド・自社EC)の手動|リターゲティングのキャンペーンで、2026年7月6日〜9月28日の13週の購入単価から前週比を算出すると、7月13日の週以降の12週のうち、最も大きいのは8月10日の週の1.33倍(2,475円→3,291円)です。8月3日の週までの4週の前週比は0.93〜1.14倍で、8月10日の週の1.33倍はこの幅を大きく超えています。8月17日の週以降の購入単価は3,016〜4,325円で、いずれも8月3日の週の2,475円を上回っています。このため、8月10日の週を変化した週とします。次に大きい9月7日の週の1.19倍(3,361円→3,987円)もこの幅を超え、以降の購入単価も3,361円を上回っているため、8月10日の週の確認を終えた後に、同じ手順で確認します。

[前回の大きな変更]列:広告セットが情報収集期間に入り直す可能性がある変更の、最後の日付を確認する

よくある場面

購入単価が上昇した週に、広告セットの[配信]列に「情報収集中」と表示されていた。

広告マネージャの[前回の大きな変更]列には、広告セットが情報収集期間に入り直す可能性がある変更を最後に行った日が表示されます(公式ヘルプの表記では「情報収集期間がリセットされる可能性がある変更」)。この日付が、変化した週かその前週にある場合は、その日の変更を最初の候補として、アクティビティ履歴で内容を確認します。

Meta広告のアクティビティ履歴に記録された変更を、広告セットが情報収集期間に入り直す大幅な編集、変更の幅で大幅な編集かどうかが決まる金額の変更、大幅な編集に当たらない変更の3つに分け、それぞれの評価方法を示した図
大幅な編集と金額の変更の範囲は、Metaビジネスヘルプセンター「大幅な編集と情報収集期間」の記載による。情報収集期間中の結果は、将来のパフォーマンスを示すとは限らない。

[前回の大きな変更]列が表示されていない場合は、[列]から追加できます。公式ヘルプによると、情報収集期間中はパフォーマンスが安定せず、通常は購入単価(CPA)が高くなるため、この期間の結果は必ずしも将来のパフォーマンスを示しません。変化した週の[配信]列が「情報収集中」だった場合は、購入単価の上昇がこの期間によるものである可能性があるため、情報収集期間が終了した後の週で評価します。情報収集期間の定義と終了の条件、大幅な編集の定義は、「情報収集が不十分」を扱った記事で説明しています。

10種類のアクティビティタイプと、大幅な編集との関係は次のとおりです。

アクティビティタイプ表示される変更(公式ヘルプ)大幅な編集との関係
ターゲット・ターゲット設定広告セットのオーディエンスとターゲット設定の変更ターゲット設定の変更は大幅な編集
広告広告に加えられた変更クリエイティブの変更と、広告セットへの新しい広告の追加は大幅な編集
広告セット広告セットに加えられた変更最適化イベントの変更は大幅な編集(どのアクティビティタイプに記録されるかは公式ヘルプに記載が無い)
入札広告セットの入札設定の変更入札戦略の変更は大幅な編集。入札コントロール・結果の単価目標・ROAS目標の金額の変更は、変更の幅によって大幅な編集かどうかが判断される
予算広告セットの予算の変更、支払い方法の変更予算額と広告セットの上限予算の変更は、変更の幅によって大幅な編集かどうかが判断される
掲載ステータス一時停止・再開・削除広告セットを7日以上停止した場合は、再開した時点で情報収集期間に入り直す
キャンペーンキャンペーンに加えられた変更Advantage+ キャンペーン予算を使用している場合は、予算や入札戦略の変更で、複数の広告セットが情報収集期間に入り直すことがある
スケジュール・アカウント掲載期間の変更、広告の承認・却下、広告アカウントの変更大幅な編集の一覧には挙がっていない

最適化イベントの変更がどのアクティビティタイプに記録されるかは公式ヘルプに記載が無いため、絞り込んで候補が見つからない場合は、すべてのアクティビティを表示して確認します。

アクティビティ履歴の絞り込み:アクティビティタイプと変更者で、原因の候補となる変更を特定する

よくある場面

運用の担当者が誰も操作していない予算の変更が、アクティビティ履歴に記録されている。

アクティビティ履歴は、アクティビティタイプと変更者で絞り込めます。変更者に担当者以外の名前が表示される記録には、自動ルールによるものや、広告審査システムによる広告ステータスの切り替えが含まれるため、変更者の表示に応じて確認先を決めます。

Meta広告のアクティビティ履歴で、変更者として表示される5種類の名前(自分の名前・管理者または広告管理者の名前・自動ルールの名前・ビジネスアイデンティティの名前・Meta)と、それぞれが示す変更の中身と確認先をまとめた図
担当者が加えていない予算やステータスの変更では、変更者として自動ルールの名前、Meta、または担当者以外の名前が表示される。変更者として表示された人が運用の担当者にいない場合は、広告アカウントの権限の一覧を確認する。

絞り込みの対象は、変化した週とその前週に記録された変更です。前週の終わりに加えた変更が、翌週の購入単価に影響する場合もあるためです。

まず、アクティビティタイプを「ターゲット」「ターゲット設定」「広告」「広告セット」「入札」「予算」「掲載ステータス」に絞り込み、大幅な編集と金額の変更を確認します。Advantage+ キャンペーン予算を使用している場合は「キャンペーン」も加えます。候補が見つからない場合は、すべてのアクティビティを表示します。

次に、変更者を確認します。担当者が変更していないと回答した予算の変更は、自動ルールによるものである可能性があります。自動ルールによる変更では変更者として自動ルールの名前が表示されるため、[ルールの管理]の表で、その条件と操作を確認します。変更者が「Meta」の記録には、広告審査システムによるものや、承認待ちへの切り替えなどの広告ステータスの変更が含まれます。広告を編集すると再審査が必要になることがあるため、編集と同じ時期に「Meta」による広告ステータスの変更が記録されている場合は、審査期間中の配信状況も確認します。

公式ヘルプには、管理者または広告管理者の権限を持つ人はキャンペーンを変更できるという注意が示されています。変更者が運用の担当者に含まれていない場合は、権限の付与先を確認します。権限の付与先の調べ方は、権限を付与する前の注意点を扱った記事をご参照ください。

なお、編集を保存しただけで公開していない場合、変更は下書きとして残り、配信には反映されません。下書きは、広告マネージャのメインテーブルで緑にハイライトされます。

アクティビティ履歴で確認できない4つの変化:予算消化額・配信の機会・フリークエンシー・計測方法とWebサイト

よくある場面

アクティビティ履歴に、購入単価が上昇した週の前後の変更が記録されていない。

アクティビティ履歴で確認できるのは、広告アカウント・キャンペーン・広告セット・広告に加えた変更です。変更が記録されていない場合は、予算消化額の変動、配信の機会の変化による結果の単価の上昇、フリークエンシーの上昇とCTRの低下、計測方法やWebサイトの変更の4つを確認します。

Meta広告のアクティビティ履歴で確認できる設定の変更(ターゲット設定・予算・入札・広告・ステータス・自動ルール)と、確認できない変化(予算消化額の変動・配信の機会の変化・フリークエンシーの上昇とCTRの低下・計測方法やWebサイトの変更)を比較した図
アクティビティ履歴で確認できない変化は、週ごとの費用・フリークエンシー・CTRの推移、イベントマネージャの計測状況、Webサイトの更新記録で確認する。

公式ヘルプ「広告パフォーマンスの変動を理解する」では、設定を変更しなくても成果が変化する理由が示されています。次の4つは、アクティビティ履歴には記録されません。

  • 予算消化額の変動:日ごとの消化額は、1日の予算を最大75%上回ることも下回ることもあります。Advantage+ キャンペーン予算による広告セット間の配分が変わっても、各広告セットは情報収集期間に入り直さないとされています。変化した週の費用を、前週の費用と比較します。
  • 配信の機会の変化:配信システムは単価の低い配信機会から順に使うため、そうした機会が減ると、入札戦略に沿って単価の高い機会での配信が増えます。その結果、結果の単価(本記事では購入単価)は時間とともに上昇することがあります。この変化は管理画面の数値だけでは切り分けにくいため、ほかの3つを先に確認します。
  • フリークエンシーの上昇とCTRの低下:同じ広告を配信し続けると、フリークエンシー(1人あたりの表示回数)が上昇し、CTR(クリック率)が低下することがあります。その際の対応策の選び方は、フリークエンシーを扱った記事で説明しています。
  • 計測方法やWebサイトの変更:購入イベントの計上方法は、広告アカウントとは別に管理するイベントマネージャの設定や、Webサイトの変更によって変わります。診断サンプルの架空の会社(F社)の例では、2026年5月12日のWebサイトの改修以降、購入イベントの数がストアの注文数の0.94倍から1.48倍になりました。商品の価格・在庫・ランディングページの変更も含め、これらはアクティビティ履歴には記録されないため、購入イベントの数とストアの注文数の比率の推移と、Webサイトの更新記録を、変化した週の前後の日付で照合します。

どの指標が変化したかを特定する場合は、購入単価をCPM・CTR・CVRに分解します。手順は、購入単価の分解を扱った記事にまとめています。

F社の例:購入単価が前週の1.33倍になった週に記録された変更を確認する

診断サンプルの架空の会社(F社)の手動|リターゲティングでは、8月10日の週に購入単価が前週の1.33倍になり、以降も元の水準に戻っていません。説明用の想定では、この週とその前週に変更の記録はありません。そのため、アクティビティ履歴で確認できない変化を順に確認し、フリークエンシーの上昇とCTRの低下を次の確認項目とします。

Meta広告のアクティビティ履歴の記録(大幅な編集あり・変更の記録なし)と、翌週以降に購入単価が元の水準に戻ったかの組み合わせで、次に確認する項目を決める2×2の図。F社の例は、変更の記録がなく、購入単価が戻っていない区分にあたる
元の水準は、変化した週の前週の購入単価を指す。大幅な編集は無いが金額の変更などが記録されている場合は、[前回の大きな変更]列の章の3つの区分に沿って評価する。図中のF社の位置は、診断サンプルの架空の会社の数字と、説明用の想定に基づく。

F社の手動|リターゲティングのキャンペーンについて、8月10日の週を対象に、結論の章の4つの手順を確認します。手順2〜4のうち、アクティビティ履歴とWebサイトの更新記録の内容は説明用の想定です。8月3日の週と8月10日の週の数字は次のとおりです。

指標8月3日の週8月10日の週8月10日の週÷8月3日の週
購入単価2,475円3,291円1.33倍
費用66,362円62,092円0.94倍
フリークエンシー3.8回4.2回1.11倍
CTR0.99%0.89%0.90倍
  1. 変化した週の特定:前週比が最も大きい8月10日の週を候補とし、8月17日の週以降も購入単価が2,475円を下回っていないことから、この週を変化した週とします。費用÷購入単価で購入件数を逆算すると、8月3日の週が約27件、8月10日の週が約19件です。週あたりの購入件数が少ないため、1回の前週比だけでは偶然の変動と区別できません。その後の7週も購入単価が元の水準に戻っていないことを、変化した週と判断する根拠としています。
  2. [前回の大きな変更]列の確認:キャンペーン内の2つの広告セットとも、日付は7月6日より前で、13週の間に大幅な編集はありません。
  3. アクティビティ履歴の絞り込み:8月3日〜8月16日に、キャンペーン・2つの広告セット・広告のいずれにも変更は記録されていません。
  4. 変更の区分と次の確認項目:手順2・3から、F社の例は「変更の記録なし」かつ「元の水準に戻っていない」区分に当たるため、アクティビティ履歴で確認できない変化を順に確認します。週の費用は66,362円から62,092円に約6%減少しており、消化額の増加による単価の上昇とは考えにくい状況です。購入イベントの数とストアの注文数の比率は、7月が1.50倍、8月が1.49倍、9月が1.48倍(月ごとの値)で、13週の間に大きな変化はありません。比率が一定であれば、二重計上が含まれていても週ごとの購入単価の比較には影響しにくいため、計測方法の変更による上昇ではないと判断します。Webサイトの更新記録にも、8月3日〜8月16日の価格・在庫・ランディングページの変更はありません。一方で、同じ週に、フリークエンシーは3.8回から4.2回に上昇し、CTRは0.99%から0.89%に低下しました。

F社の例は、変更の記録がなく、購入単価が元の水準に戻っていない組み合わせにあたります。このため、フリークエンシーの上昇とCTRの低下を次の確認項目とし、フリークエンシーを扱った記事の手順で、予算・クリエイティブ・オーディエンスのどれを変えるかを判断します。

TAMKOのMeta広告アカウント診断で確認すること

TAMKOのMeta広告アカウント診断では、ECサイトでの購入件数とROASを基準に、アカウントの状態を確認します。診断ページに記載している確認項目のうち、本記事の手順に関係するのは、「同じ広告の表示回数(フリークエンシー)と、情報収集期間の状態」と「Metaピクセルとコンバージョン APIの重複排除と、購入の数の正しさ」の2つです。あわせて、納品物の分析の明細(Excel)では、報告書の数値の算出根拠を、キャンペーン・配置・日別に確認できます。

TAMKOのMeta広告アカウント診断で、購入単価の変化の原因を判断する前提として確認する2つの項目(フリークエンシーと情報収集期間の状態、購入の数の正しさ)と、分析の明細(Excel)で確認できる数値の算出根拠
図の項目は、診断ページに記載している確認項目と納品物から抜粋した。

現状の配分を続けてよいという判断も、診断の結論です。改善点には設定の手順を、続けてよい点にはその根拠を、判断できないものには検証の方法を添えます。料金は、診断ページに記載のとおり「診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)」です。

設定の変更までご依頼の場合は、Meta広告のお試し運用をご利用いただけます。お試し運用では、1施策を、1か月・5万円でお預かりします(税別)。お預かりする施策の広告費は月30万円までです。

詳しい内容は、診断ページをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q01Meta広告の変更履歴は、広告マネージャのどの画面に表示されますか?

[アクティビティ履歴]のサイドパネルに表示されます。

確認する階層を指定し、キャンペーンなどの一覧から対象を選択した状態で[アクティビティ履歴]をクリックすると、サイドパネルが開きます。サイドパネルの記録は、アクティビティタイプと変更者を指定して絞り込めます。

Q02変更者に「Meta」と表示されるのは、どのような場合ですか?

広告審査システムが広告ステータスを変更した場合などに、変更者として「Meta」が表示されます。

このほか、広告アカウントのメンバーではなくなった人(自ら退出した人を含む)が加えた変更も、「Meta」と表示されることがあります。広告を編集すると再審査が必要になることがあるため、「Meta」による広告ステータスの変更と同じ時期に、広告の編集の記録がないかを確認します。

Q03編集した日の前後で、成果を分けて表示できますか?

公式ヘルプでは、編集の前後で指標を区別する方法はないとされています。

公開済みの広告を編集すると編集前の設定が上書きされるため、期間を週ごとに指定して費用と購入件数を集計し、編集の前後の週の購入単価を比較します。大幅な編集を行った場合は、情報収集期間が終了した後の週を比較に使います。

Q04予算を少し変更しただけでも、広告セットは情報収集期間に入り直しますか?

予算額の変更は、その幅に応じて大幅な編集かどうかが判断されます。

変更の後に、[配信]列が「情報収集中」になったかを確認します。Advantage+ キャンペーン予算を使用している場合は、キャンペーンの階層で予算を変更すると、その中の複数の広告セットが情報収集期間に入り直すことがあります。

Meta広告の変更履歴は、購入単価が変化した週を特定してから開き、記録された変更を情報収集期間との関係で3つに分けて確認する|まとめ

Meta広告では、公開済みの広告を編集すると編集前の設定が上書きされ、編集の前後で指標を区別する方法がありません。そのため、変更履歴(アクティビティ履歴)を開く前に、週ごとの購入単価から、前週比がそれまでの週の幅を超える週を探し、以降も購入単価が元の水準に戻っていなければ、その週を変化した週とします。次に、[前回の大きな変更]列で最後の日付を確認し、変化した週とその前週のアクティビティ履歴を、アクティビティタイプと変更者で絞り込みます。記録された変更は、広告セットが情報収集期間に入り直す大幅な編集、変更の幅で大幅な編集かどうかが決まる金額の変更、大幅な編集に当たらない変更の3つに分けて評価します。Advantage+ キャンペーン予算を使用している場合はキャンペーンの階層も確認し、変更者に自動ルールの名前が表示された変更は、[ルールの管理]で条件と操作を確認します。変更が記録されていない場合は、予算消化額の変動、配信の機会の変化、フリークエンシーの上昇とCTRの低下、計測方法やWebサイトの変更を確認します。

この記事のポイント

  • Meta広告の変更履歴は、公式にはアクティビティ履歴と呼ばれる。公開済みの広告を編集すると編集前の設定が上書きされ、その前後で指標を区別できないため、先に週ごとの購入単価で変化した週を特定する。
  • 変化した週とは、前週比がそれまでの週の前週比の幅を超え、以降も購入単価が元の水準に戻っていない週を指す。日ごとの消化額は1日の予算から最大75%上下することがあるため、日単位の購入単価では判断しない。
  • [前回の大きな変更]列で、広告セットが情報収集期間に入り直す可能性がある変更の、最後の日付を確認する。アクティビティ履歴に記録された変更は、大幅な編集・金額の変更(変更の幅で判断)・大幅な編集に当たらない変更の3つに分ける。
  • Advantage+ キャンペーン予算を使用している場合は、予算や入札戦略をキャンペーンの階層で変更すると複数の広告セットが情報収集期間に入り直すことがあるため、この階層の履歴も確認する。自動ルールによる変更は、変更者に自動ルールの名前が表示される。
  • アクティビティ履歴で確認できない変化(予算消化額の変動・配信の機会の変化・フリークエンシーの上昇とCTRの低下・計測方法やWebサイトの変更)は、週ごとの費用、フリークエンシーとCTR、購入イベントの数とストアの注文数の比率、Webサイトの更新記録で確認する(F社の例では、前週比が1.33倍で変更の記録がないため、フリークエンシーの上昇とCTRの低下を確認する)。