Meta広告のフリークエンシーが上がったら、週ごとの購入単価で予算・クリエイティブ・オーディエンスのどれを変えるか決める
この記事は、自社ECやD2CでMeta広告を運用し、購入単価で広告セットを評価している担当者の方に向けた解説です。フリークエンシーの数字は確認しているものの、何回を超えたら対策を打つかをまだ決めていない方を想定しています。
フリークエンシーについては、次の3つの状況がよく起こります。この記事では、それぞれへの対処と、広告マネージャで確認する箇所を順に説明します。
- 広告マネージャで期間を1か月に指定すると、フリークエンシーが大きく表示されるが、配信量は増やしていないフリークエンシーは集計の期間が長いほど大きくなる。週ごとに比べるときは期間を7日にそろえる
- フリークエンシーの数字は毎週確認しているが、何回を超えたら対策を打つかを決めていない区切りの回数は、自社の週の購入単価が上がり始めた週のフリークエンシーで決める
- フリークエンシーと購入単価がともに上がったが、予算・クリエイティブ・オーディエンスのどれを変えるかが決まらない費用が増えていれば予算、クリック率が低下していればクリエイティブ、どちらでもなければオーディエンスを変える
例として、診断サンプルの架空の会社であるF社(スキンケアブランドの自社EC)のリターゲティングを記事の最後まで使います。数字はすべて説明用のサンプルです。F社では、同じ広告を配信し続けた13週で、週のフリークエンシーが2.0回から6.9回まで上がりました。週の費用はほぼ同じ水準でしたが、週4.0回を超えた8週の購入単価は3,588円で、それ以前の5週(2,398円)の約1.5倍でした。
説明の根拠は、Metaビジネスヘルプセンターの記載です。TAMKOは、Meta広告のアカウント診断で、フリークエンシーと購入単価の週ごとの推移を毎回確認しています。その立場から解説します。
【結論】フリークエンシーが上がったら、週ごとの購入単価と費用・クリック率で打つ手を1つに絞る
フリークエンシーの上昇だけでは、対策は不要です。週ごとの購入単価が上がっているかを先に確認し、上がっていれば、費用とクリック率の動きで打つ手を1つに絞ります。

打つ手は、購入単価・費用・クリック率の3つの問いで1つに決まる
フリークエンシーが上がった週に、購入単価も上がったか
- 購入単価が上がっていない手を打たない(記録を残して次の週を見る)
- 購入単価が上がり始めた週から費用が増えている予算を元の水準に戻す
- 費用は横ばいで、クリック率が低下しているクリエイティブを追加する
- 費用もクリック率も保たれているオーディエンスを拡大する
判断の木は、購入単価・費用・クリック率の3つの問いを順に確認する手順です。行き先は「手を打たない」「予算を元の水準に戻す」「クリエイティブを追加する」「オーディエンスを拡大する」の4つで、それぞれの条件は後の章で説明します。公式ヘルプにも、フリークエンシーの増加に伴ってパフォーマンスが低下し始めた場合に、クリエイティブやターゲット設定の変更を検討するよう記載されています。回数の増加だけを理由とした変更は推奨されていません。
この記事では、購入単価を2つの呼び方で区別します。「週の購入単価」は1週ごとの値で、表やグラフで推移を見るときに使います。「区切りの前後の購入単価」は、区切りの前と後のそれぞれの期間で、費用の合計を購入の合計で割った値で、判断に使います。
どの行き先でも、判断に使う購入の数が正しいことが前提です。自社のデータで判断する場合は、二重計上(同じ1件の購入がピクセルとコンバージョンAPIの両方から届き、2件として数えられること)が無いかを先に確認してください(関連:Meta広告のコンバージョンAPIの二重計上を、注文数と照らして確認する方法)。
Meta広告のフリークエンシーとは:1か月の期間で見ると値が大きくなる理由
広告マネージャで期間を1か月に指定すると、フリークエンシーが大きく表示されるが、配信量は増やしていない。
一定期間のインプレッション数を、同じ期間のリーチで割った値がフリークエンシーです。集計期間が長いほど値が大きくなるため、週ごとに比べるときは7日単位にそろえます。
同じ配信でも、集計の期間が長いほどフリークエンシーは大きくなる
7日ごとに集計
- インプレッション18,000回÷リーチ6,000人=3.0回
- 同じ人は、その7日の中で1人と数える
4週間まとめて集計
- インプレッション72,000回÷リーチ9,000人=8.0回
- 4週続けて見た人も1人と数える
リーチは「あなたの広告を最低1回は見たMetaアカウントの数」と定義されています。同じ人が期間中に何度広告を見ても、リーチは1人のままで、インプレッションだけが増えます。そのため、1か月で集計したフリークエンシーは、7日ごとの値より大きくなりやすい傾向があります。期間の長さが異なる数字を比較すると、フリークエンシーが実際に上がったのか、集計期間が長くなっただけなのかを区別できません。
公式の目安は「広告セットあたり平均1~2」。ただし予算・オーディエンスのサイズ・掲載期間によっては目安を超える
公式ヘルプが示す目安は、広告セットあたりの平均で1~2です。同じヘルプには、予算、オーディエンスのサイズ、掲載期間によってはこれより大きくなることもある、とも書かれています。対象の人数が少ないリターゲティングでは、この目安を超えることも珍しくありません。
この記事では、回数の目安で良し悪しを決めません。自社の週の表で購入単価が上がり始めた回数を、そのキャンペーンの区切りとして使います。
週の値は、レポートの期間を7日にして1週ずつ出す
広告マネージャでレポートの期間を7日間(たとえば月曜から日曜)に設定し、1週ずつ値を書き出して表にします。週の始まりの曜日は、すべての週で同じにします。始まりの曜日が週によって異なると、セールや週末の配信の偏りが、週ごとの差として表れるためです。
判断の前に作る表:週ごとのフリークエンシー・購入単価・費用・クリック率
判断に使う表は、週ごとのフリークエンシー・購入単価・費用・クリック率の4列です。フリークエンシーの列で起点の週を見つけ、残りの3列が判断の木の3つの問いに1つずつ対応します。
フリークエンシーの列で起点を見つけ、残りの3列が判断の木の問いに対応する
- 1フリークエンシー上がり始めた週を見つける
- 2購入単価成果が悪くなったかを見る。判断の起点
- 3費用予算の変化が原因かを見る
- 4クリック率同じ広告への反応が低下したかを見る
- フリークエンシー:どの週から上がったかを見ます。
- 購入単価:成果が悪化したかを見ます。これが判断の木の最初の問いです。この列には週の購入単価(その週の費用÷その週の購入)を入れます。
- 費用:予算を増やした週と、購入単価が上がり始めた週が重なっていないかを見ます。
- クリック率:同じ広告への反応が低下しているかを見ます。クリエイティブを変えるかどうかの判断に使います。
表はキャンペーン(または広告セット)ごとに作ります。リターゲティングと新規向けのキャンペーンは、対象の規模が大きく異なるため、同じ表にまとめません。公式ヘルプにも、フリークエンシーの値を結果と比較しながら見るよう記載されています。購入単価の分母になる購入の数は、結論の章のとおり二重計上の無い数を使います。
F社の例:13週で、週のフリークエンシーは2.0回→6.9回、週の購入単価は2,363円→4,082円
F社のリターゲティング(手動)のキャンペーンで、2026年7月6日の週から9月28日の週までの13週の推移を確認します。見出しの2,363円と4,082円は、最初の週と最後の週の、1週ごとの値です。冒頭の2,398円と3,588円は区切りの前後の購入単価で、期間の費用の合計を購入の合計で割った値のため、数字が異なります。

週の費用は57,815〜66,362円の範囲で、大きな変化はありません。一方で、フリークエンシーが4.0回を超えた8月10日の週以降、週の購入単価は3,000円台、9月は4,000円前後です。クリック率も、8月10日の週から基準の期間の幅(0.99〜1.22%)を下回っています。13週の数字の一覧は、「区切りの前後の購入単価の計算と、件数が少ないときの扱い」の章の末尾に掲載しています。
フリークエンシーの区切りとは:何回を超えたら対策を打つかを、自社の購入単価で決める理由
フリークエンシーの数字は毎週確認しているが、何回を超えたら対策を打つかを決めていない。
区切りは、一般の目安の回数ではなく、自社の表で週の購入単価が上がり始めた週のフリークエンシーで決めます。購入単価が上がり始める回数は、商材・オーディエンスのサイズ・予算によって異なるためです。区切りを決めたら、前後それぞれの期間で「費用の合計÷購入の合計」を出して比べます。
区切りの前後を、費用の合計÷購入の合計で比べる
週4.0回以下の5週
- 費用325,929円÷購入約136件
- 購入単価 2,398円
週4.0回を超えた8週
- 費用498,085円÷購入約139件
- 購入単価 3,588円(約1.5倍)
自社のアカウントで区切りを決める手順
- 4つの列の表を、キャンペーン(または広告セット)ごとに、少なくとも区切りの前後の比較ができる週数分作ります。
- フリークエンシーが低かった最初の数週を基準の期間とし、その期間における週の購入単価の幅(最低値から最高値まで)を確認します。
- 週の購入単価がその幅を超え、その後の週も幅の中に戻らなくなった最初の週を探します。その週と、その直前の週のフリークエンシーの間を区切りにします。
- 区切りの前後それぞれで「費用の合計÷購入の合計」を出し、その差が、基準の期間における週ごとのばらつきより大きいかを確認します。
F社の例では、基準の期間にあたる7月の4週と8月3日の週(週のフリークエンシー2.0〜3.8回)の週の購入単価は2,209〜2,526円です。フリークエンシーが4.2回の8月10日の週は3,291円で幅を超え、以降も3,016〜4,325円で幅の中に戻っていません。このため、3.8回と4.2回の間の4.0回を区切りとします。
クリック率にも同じ考え方を用います。基準の期間における週ごとのクリック率の幅(F社の例では0.99〜1.22%)を下回る週が続き、幅の中に戻らなくなった場合に、クリック率が低下したと判断します。購入単価もクリック率も、何%上がったら、何%下がったら、という一律の基準は置きません。自社の基準の期間の幅を超えたかどうかを基準にします。
区切りの回数は、キャンペーンごとに異なります。週4.0回はF社のリターゲティングに固有の区切りであり、新規向けのキャンペーンや他社のアカウントにそのまま当てはめる値ではありません。区切りの前後の計算の詳細と、1週の購入の件数が少ない場合の扱いは、判断の木の章の後で説明します。
フリークエンシーの判断の木とは:予算・クリエイティブ・オーディエンスのどれを変えるかが、費用とクリック率で決まる理由
フリークエンシーと購入単価がともに上がったが、予算・クリエイティブ・オーディエンスのどれを変えるかが決まらない。
購入単価が上がっている場合は、予算、クリエイティブ、オーディエンスの順に確認します。予算の変化は費用の列で、同じ広告への反応の低下はクリック率の列で分かり、どちらにも当てはまらない場合はオーディエンスを見直します。予算は費用の列だけで判断でき、元の水準に戻す操作も簡単なため、最初に見ます。
4つの行き先ごとに、見る列と打つ手が決まっている
- 1手を打たない購入単価が上がっていない
- 2予算を元の水準に戻す購入単価が上がり始めた週から費用が増えている
- 3クリエイティブを追加する費用は横ばいで、クリック率が低下している。公式の推奨は「別の広告を作成する」
- 4オーディエンスを拡大する費用もクリック率も保たれている。公式の推奨は「オーディエンスを拡大する」
購入単価が上がっていない:手を打たない
フリークエンシーだけが上がり、購入単価が変わっていない場合は、手を打ちません。公式ヘルプも、変更を検討するのは「パフォーマンスが低下し始めた場合」としています。その週の数字を表に残し、次の週も同じ4つの列を確認します。
購入単価が上がり始めた週から費用が増えている:予算を元の水準に戻す
届く人数が変わらないまま予算を増やすと、同じ人への表示が重なり、フリークエンシーが上がります。公式ヘルプにも、フリークエンシーは予算によって大きくなることがあると記載されています。購入単価が上がり始めた週と増額の週が重なっている場合は、増額前の水準に戻します。増額分は、別のオーディエンスのキャンペーンへ配分する方法もあります。
F社はこの行き先に当たりません。区切りの前の5週の費用の平均は約65,186円、後の8週は約62,261円で、後の期間のほうが約4.5%少ないためです。
費用は横ばいで、クリック率が低下している:クリエイティブを追加する
費用が変わらず、クリック率が低下しているのは、同じ広告への反応が弱くなっている状態です。公式ヘルプの推奨は「別の広告を作成する」で、元のクリエイティブと素材が異なる新しい画像や動画を使うよう書かれています。あわせて、元の広告を一時停止やオフにせず、アクティブなままにしておくことで結果を最大化できる場合がある、と注記されています。
F社のクリック率は、区切りの前の5週の平均が約1.11%、後の8週の平均が約0.79%でした(週の値の単純平均)。後の8週はすべて、基準の期間の幅(0.99〜1.22%)を下回っています。費用は横ばいでクリック率が低下しているため、この行き先に当たり、診断サンプルでも、この結果から新しい広告(クリエイティブ)の追加を提案しています。
推奨事項には「Meta Advantage+ クリエイティブ」の利用もあります。Advantage+ は、配信やクリエイティブの一部をMetaが自動で調整する機能の名前です。Advantage+ クリエイティブは、1件の画像や動画から広告のバリエーションが自動で作成される機能で、利用できるのは「トラフィック」または「売上」の目的でウェブサイトのリンク先を指定しているキャンペーンのみ、と注記されています。
費用もクリック率も保たれたまま、購入単価だけが上がる:オーディエンスを拡大する
クリック率が保たれたまま購入が減っている場合は、同じ人に繰り返し表示され、購入の見込みがある人が減っている可能性があります。公式ヘルプの推奨は「オーディエンスを拡大する」で、オーディエンスの規模を広げて、広告を見た回数が少ない新規顧客にリーチする方法です。
リターゲティングでは、対象のカスタムオーディエンスの条件(サイトを訪問してからの期間など)を広げる方法が考えられます。条件を広げると、それまで対象に入っていなかった人に届くため、同じ人への表示の回数が減ります。リターゲティングの対象と、Advantage+ セールスキャンペーンが配信する既存顧客が重なっている場合は、その割合も確認します(関連:Advantage+ セールスキャンペーンの既存顧客は何割?新規だけのROASで確認する)。
区切りの前後の購入単価の計算と、件数が少ないときの扱い
区切りの前後の購入単価は、週の購入単価の平均ではなく、それぞれの期間の費用の合計を購入の合計で割って出します。1週の購入件数が少ない場合は、区切りの前後で十分な件数が集まるまで判断を保留します。
週の購入単価を単純に平均すると、購入の少ない週の値も多い週の値も同じ重みで扱われます。費用の合計を購入の合計で割ると、購入の件数で重み付けした購入単価になり、区切りの前後の実際の効率を比べられます。
F社の例:区切りの前後の費用の合計と購入の件数
- 週4.0回以下の5週:費用の合計325,929円÷購入 約136件
- 週4.0回を超えた8週:費用の合計498,085円÷購入 約139件
この計算で出した値が、冒頭と前の章で示した区切りの前後の購入単価です。購入の件数は、各週の費用を週の購入単価で割って逆算し、期間ごとに合計した値です。
1週の件数が少ないときは、区切りの前後でまとめて比べる
F社の1週あたりの購入は、逆算すると約15〜30件です。この件数では、数件の増減で週の購入単価が大きく変動します。そのため1週の値の上下では判断せず、区切りの前後で件数をまとめてから比べます。F社は前後それぞれ約140件あり、差も大きいため、判断の材料として扱えます。
前後それぞれで何件集まったら判断するかは、表を作る前に決めておきます。件数が足りない場合は判断を保留し、必要な件数を1週あたりの購入数で割って、あと何週分を集めるかを決めます。たとえば前後それぞれ30件集めると決め、1週の購入が6件の場合は、5週分が必要です(説明用の架空の数字です)。なお、この件数は判断の目安で、統計的な検定の基準ではありません。
広告セットが細かく分かれていて、1つあたりの購入が少ない場合は、広告セットを統合して週の件数を増やす方法もあります(関連:Meta広告の学習期間が終わらない?「情報収集が不十分」を週50件に届かせる統合の計算)。
F社の13週の数字
| 週の初日 | フリークエンシー | クリック率 | 週の購入単価 | 費用 |
|---|---|---|---|---|
| 7/6 | 2.0回 | 1.22% | 2,363円 | 65,192円 |
| 7/13 | 2.3回 | 1.05% | 2,209円 | 65,960円 |
| 7/20 | 2.7回 | 1.16% | 2,526円 | 64,691円 |
| 7/27 | 3.2回 | 1.12% | 2,447円 | 63,724円 |
| 8/3 | 3.8回 | 0.99% | 2,475円 | 66,362円 |
| 8/10 | 4.2回 | 0.89% | 3,291円 | 62,092円 |
| 8/17 | 4.7回 | 0.87% | 3,016円 | 62,913円 |
| 8/24 | 4.8回 | 0.82% | 3,151円 | 62,965円 |
| 8/31 | 5.3回 | 0.84% | 3,361円 | 60,319円 |
| 9/7 | 5.6回 | 0.76% | 3,987円 | 64,446円 |
| 9/14 | 6.5回 | 0.72% | 3,951円 | 57,815円 |
| 9/21 | 6.5回 | 0.71% | 4,325円 | 64,918円 |
| 9/28 | 6.9回 | 0.74% | 4,082円 | 62,617円 |
打つ手は「大幅な編集」になりうる:情報収集期間と、前後の比べ方
予算・クリエイティブ・オーディエンスのどの手も、広告セットが情報収集期間(Metaの配信システムが、配信を最適化するための情報を集めている期間。学習期間とも呼ばれます)に戻るきっかけになりえます。そのため、1度に1つの施策だけ実施し、実施直後の週は外して、前後を同じ週数で比べます。
手を打った直後の週は、比較に使わない
- 01比較元の週手を打つ前の、区切りを超えた週
- 02手を打った週1つの手だけ
- 03情報収集期間購入単価が安定しない
- 04比較に使う週比較元と同じ週数を取る
3つの打ち手は、どれも情報収集期間に戻るきっかけになりうる
大幅な編集は、広告セットを情報収集期間に戻すことがある変更を指します。公式ヘルプでは、クリエイティブの変更、広告セットへの新しい広告の追加、ターゲット設定の変更が大幅な編集に含まれ、予算額は変更の度合いで判断されるとしています。この期間中は、パフォーマンスが安定せず、結果の単価が悪化する傾向にあるとも記載されています。その終了条件や、大幅な編集の詳しい範囲は、別の記事で整理しています(関連:Meta広告の学習期間が終わらない?「情報収集が不十分」を週50件に届かせる統合の計算)。
1度に1つの手だけ打ち、前後を同じ週数で比べる
- 1度に1つの手だけ打つ:予算とクリエイティブを同じ週に変えると、どちらの効果で購入単価が動いたのか分からなくなります。
- 直後の週で成否を判断しない:手を打った直後は、情報収集期間で購入単価が不安定になることがあります。
- 前後を同じ週数で比べる:比較元の週数と同じ数の週を集め、「費用の合計÷購入の合計」で比べます。
F社の例では、区切りを超えた直近の4週を比較元にし、新しいクリエイティブを追加した週を外して、その後の4週と比べます。Advantage+ キャンペーン予算を使っている場合は、その予算を調整すると、配下の複数の広告セットが再び情報収集期間に入ることがある点にも注意します。
[配信]列の「過少クリエイティブ」「広告疲れ」は判断の木のどこで使うか
[配信]列のステータスは、表示されていればクリエイティブの行き先を選ぶ裏付けに使います。表示されていなくても、週の表で購入単価が上がっていれば、判断の木で打つ手を決めます。
結果の単価が過去の広告の何倍かで、表示されるステータスが変わる
結果の単価(過去の広告との比較)
公式ヘルプによると、この機能はクリエイティブを1件使用している広告セットでのみ利用でき、Advantage+ カタログ広告、ダイナミッククリエイティブ、Advantage+ アプリキャンペーンは対象外です。判定には、その広告の画像や動画が最近の表示実績(ページの他のキャンペーンでの使用を含む)と、結果の単価が使われます。結果の単価が過去の広告より高く2倍未満の場合は[過少クリエイティブ]、2倍以上の場合は[広告疲れ]と表示されます。キャンペーン開始後7日以内に広告疲れが予測される場合は、公開前に警告が表示されます。
比べている相手は「過去の広告」で、同じ広告の週ごとの推移ではありません。比べている相手が違うため、F社の区切りの前後の差(約1.5倍)をそのままステータスの基準(2倍)に当てはめることはできず、両者の結果が一致しないこともあります。クリエイティブが複数ある広告セットでは、ステータス自体が表示されません。
なお、推奨事項が表示される最適化スコアについて、公式ヘルプは、実際のパフォーマンスや今後のパフォーマンスを反映するものではなく、パフォーマンスを保証するものでもないと注記しています。
TAMKOのMeta広告アカウント診断で確認すること
この記事で挙げた、週ごとのフリークエンシーと購入単価の確認は、TAMKOのMeta広告アカウント診断で毎回確認している項目です。
診断で、表示回数について確認する3つの項目
- 1購入の数の正しさピクセルとコンバージョンAPIの重複排除
- 2同じ広告の表示回数(フリークエンシー)と購入単価の週ごとの推移
- 3情報収集期間の状態打つ手が大幅な編集になるか
診断で確認する項目には、「同じ広告の表示回数(フリークエンシー)と、情報収集期間の状態」が含まれます。診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)。エグゼクティブサマリー・調査報告書・分析の明細(Excel)・オンラインの説明会1回をお渡しします。
クリエイティブの追加などを1施策だけ任せたい場合は、Meta広告のお試し運用から始められます。1施策・1か月・5万円(税別)です。
詳しくは診断ページへ。
よくある質問(FAQ)
Q01フリークエンシーに「適正な回数」はありますか?
公式ヘルプの目安は広告セットあたりの平均で1~2ですが、予算、オーディエンスのサイズ、掲載期間によってはこれより大きくなるとも書かれています。
回数の目安で決めず、自社の週の購入単価が上がり始めた週のフリークエンシーを区切りにします。
Q02[配信]列に「広告疲れ」が出ていなければ、手を打たなくてよいですか?
このステータスはクリエイティブを1件使用している広告セットだけが対象で、過去の広告と比べた結果の単価で表示されます。
出ていなくても、週の表で購入単価が上がっていれば、判断の木で打つ手を決めます。
Q03クリエイティブを追加するとき、元の広告はオフにするべきですか?
公式ヘルプでは、元の広告をアクティブなままにしておくことで結果を最大化できる場合がある、とされています。
広告の追加は大幅な編集に含まれるため、直後の週の購入単価では判断しません。
Q04予算を下げれば、フリークエンシーは下がりますか?
届く人数が変わらない場合は、予算を下げると同じ人への表示の回数は減ります。
ただし予算を下げるのは、購入単価が上がり始めた週から費用が増えていた場合です。費用が横ばいの場合は予算ではなく、判断の木に沿ってクリック率を確認し、クリエイティブかオーディエンスかを決めます。
Q05購入単価やクリック率がどの程度変わったら「上がった」「低下した」と判断しますか?
一律の割合では決めません。基準の期間(フリークエンシーが低かった最初の数週)の週の値の幅(F社の例では、週の購入単価が2,209〜2,526円、クリック率が0.99〜1.22%)を基準にします。
その幅の外にある週が続き、幅の中に戻らなくなった場合に、上がった、または低下したと判断します。
Q06リターゲティングでは、フリークエンシーが高くなるのは一般的ではありませんか?
リターゲティングは対象の人数が少ないため、フリークエンシーが高くなりやすい傾向があります。
そのため回数の目安ではなく、そのキャンペーンの週ごとの購入単価の変化で判断します。
フリークエンシーは回数ではなく、購入単価が上がった週の前後で打つ手を決める|まとめ
フリークエンシーが上がったら、まずキャンペーンごとに、期間を7日にそろえた週のフリークエンシー・購入単価・費用・クリック率の表を作ります。次に、週の購入単価が基準の期間の幅を超え、その後も戻らなくなった最初の週と、その直前の週のフリークエンシーの間を区切りにし、前後それぞれの「費用の合計÷購入の合計」で比べます。1週の件数が少ない場合は、十分な件数が集まるまで判断を保留します。購入単価が上がっている場合は、判断の木に沿って、費用が増えていれば予算、クリック率が低下していればクリエイティブ、どちらでもなければオーディエンスと、打つ手を1つに絞ります。実施した変更は大幅な編集として扱い、直後の週を外して前後を同じ週数で比べてください。[配信]列の「過少クリエイティブ」「広告疲れ」は、表示されていれば裏付けに使います。
この記事のポイント
- フリークエンシーは「各Metaアカウントが広告を見た平均回数」(インプレッション数÷リーチ・推定値)。期間を長く取るほど大きくなるため、週(7日間)にそろえて比べる。
- 区切りの回数は一般の目安ではなく、自社の週の購入単価が基準の期間の幅を超え、その後も戻らなくなった最初の週と、その直前の週のフリークエンシーの間に置く。前後は「費用の合計÷購入の合計」で比べる(F社の例では約1.5倍)。
- 購入単価が上がっていない場合は手を打たない。上がっている場合は、費用が増えていれば予算、クリック率が低下していればクリエイティブ、どちらでもなければオーディエンスを変える。
- クリエイティブの追加、ターゲット設定の変更、予算の大きな変更は「大幅な編集」に当たり、情報収集期間に戻ることがあるため、1度に1つの手だけ打ち、前後を同じ週数で比べる。
- [配信]列の「過少クリエイティブ」「広告疲れ」はクリエイティブ1件の広告セットだけが対象で、過去の広告と比べた単価で表示される。表示されていなくても週の表で判断する。