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BtoBのAI検索対策

AIの回答に名前が出ない
3つの理由と、
確かめる手順

実測 2026-09-02 / 2026-10-07AI ChatGPT質問 計22回

「ChatGPTに聞いても、うちの名前が出てこない」。原因を調べると「〇〇をすれば引用される」という記事が並びます。ただ、自社がどこでつまずいているかを確かめないまま手を打つと、効いたかどうかも分かりません。

私たちは自社のサービスで、ChatGPTに計22回質問して記録を取りました。回答の情報源にページが入っていたのに、名前が出なかった回もあります。分かったのは、「出てこない」には3つの段階があり、段階ごとに打つ手が違うことです。このページでは、先に段階の見分け方と確かめる手順を、そのあとに実測の記録を載せます。

「出てこない」は、
3つの段階に分かれます。

AIが回答に会社の名前を書くまでには、3つの段階があります。どこで止まっているかで、打つ手が変わります。

  1. 段階1AIがそもそも調べていない「どう調べればいいか」のような質問では、AIは検索せず、手持ちの知識で答えます。回答の下に情報源の一覧が出ません。
  2. 段階2調べたが、自社のページに届いていない情報源の一覧は出ているのに、そこに自社のページがありません。
  3. 段階3読まれたが、名前が出ない情報源の一覧に自社のページがあるのに、回答の本文に自社の名前がありません。

自社がどの段階かを、
10分で確かめる手順

  1. ChatGPTを一時チャットで開きます。過去の会話や設定の影響を外すためです。
  2. 1問目で「〇〇はどう調べればいいですか」と聞きます。〇〇には、自社のサービスが解決する困りごとを、買い手の言葉で入れます。
  3. 2問目で「それをやってくれる会社はありますか」と聞きます。1問目と2問目は分けて聞きます。AIが検索するのは、たいてい2問目です。
  4. 回答の下の情報源の一覧を開き、自社のページがあるかを見ます。
  5. 回答の本文に、自社の名前があるかを見ます。
  6. 質問の言い方を2〜3通り変えて、同じことをします。たとえば「費用」を入れる、業種を入れる、困りごとの言葉で聞く、などです。言い方が変わると、比べられる相手も変わります。
質問の言い方検索した?情報源に自社のページ?本文に自社の名前?段階
(例)〇〇はどう調べればいいですかなし――段階1
(例)それをやってくれる会社はありますかありなしなし段階2
(例)〇〇の費用の相場と、頼める会社はありありなし段階3

記入用の表です。結果は例で、実際の値は質問ごとに変わります。

段階ごとに、
打つ手が違います。

ここに書く打ち手は、このあと載せる2回の実測から読み取ったものです。これをすれば必ず名前が出る、というものではありません。例は、食品メーカーを想定して書いています(実在の会社の話ではありません)。

段階1ここは追いかけない

AIが手持ちの知識で答える質問では、ページを書いても、すぐには回答に入りません。調べ方の質問で名前が出ないのは、どの会社も同じ条件です。

段階2買い手が使う言葉で、ページを書く

AIは、買い手の質問の言葉で検索します。自社の呼び名や業界の言葉だけで書いたページは、その検索に引っかかりません。

例:「販促の効果測定」ではなく、「チラシとテレビCM、どちらが売上に効いたか」のように、買い手の質問の言い方そのものを見出しにする。

段階3確かめられる証拠と、具体的な金額を書く

読まれたのに名前が出ないとき、選ばれた会社のページには、AIが「この会社を勧める理由」として書き写せる材料がありました。実績の数字、同じ業種の事例、第三者のサイトで確認できる肩書き、そして料金です。回答の費用の欄に写っていたのは、ページに書いてある金額だけでした。

例:取引社数と創業年、同じ食品カテゴリでの事例、業界団体や認定制度への掲載、料金の目安を、1つのページで読める形にする。

実測1|読まれていたのに、
名前は出なかった

測った対象は、私たちのMMM分析代行「DOREGA」です。広告やチラシなどの施策が、売上にどれだけ効いたかを分析するサービスです。

2026年9月2日、広告主の相談を想定した会話の最後で、ChatGPTに「広告がなかったら発生しなかった売上を出してくれるサービスはありますか」と聞きました。ChatGPTは、探すものを「広告運用が上手い代理店」から「因果効果を測れる会社」に言い直してから、5社を挙げました(社名は伏せます)。

回答の情報源として表示された202件の中に、DOREGAのページがありました。読まれていた。それでも、本文に名前は出ませんでした。段階3で止まった記録です。

挙がった5社には、共通点が3つありました。

  • その質問の言葉(増分売上・iROAS・ホールドアウト)を、ページの上で使っている
  • 固有の名前が付いた商品がある
  • 第三者のサイトで確認できる肩書き(Googleの公式パートナー認定など)がある

同じ日に「MMMをしてみたいんだけどサービス探して欲しい」と聞くと、DOREGAは5社の比較表の先頭で、一番に勧められました。挙がった理由は、料金・最短の納期・必要なデータが、ページに書いてあることでした。

ページは同じ日のまま。変わったのは、ChatGPTが「何を探している人か」をどう受け取ったかだけでした。

実測2|10の場面で聞いて、
名前が出たのは1つだけ

2026年10月7日、広告主が置かれる10の場面について、場面ごとに新しいチャットを開き、2問ずつ聞きました。1問目は「どう調べればいいか」、2問目は「それをやってくれる会社はあるか」です。条件と判定の表は、ページの最後に載せています。

「どう調べればいい?」では、
ほとんど検索しない

調べ方を聞いた1問目は、8問中7問で検索が走りませんでした。AIは手持ちの知識だけで、手順を答えています。この段階では、どんなページを書いても回答に届きません。

「やってくれる会社は?」で
初めて検索し、そこで決まる

会社を聞いた2問目は、10問すべてで検索が走りました。DOREGAの名前が出たのは、そのうち1場面だけです。「広告費が上がったので、チラシ・イベント・SNS広告のどれを削るか決めたい」という場面で、5社の先頭に挙がりました。回答には、DOREGAのページの見出しにある言葉(チラシ・イベント・SNS、どこからいくら減らすか)が、ほぼそのまま写っていました。

出なかった9場面は、
その場面の専門の会社へ

名前が出なかった場面では、ほとんどが「その場面を専門にしている会社」に持っていかれました。

  • 新聞の折込チラシ → 新聞社系の折込会社
  • 催事・イベント → 商業施設の人流・売上データを扱う会社
  • SNSアカウント → SNS専門の支援会社
  • 店頭販促・食品メーカー → 大手の市場調査会社
  • テレビCM → テレビ広告の効果分析を専門にする会社

最も多く挙がったのは、ある大手の市場調査会社でした(5場面で登場し、うち4場面で第一候補)。回答が決め手として繰り返し書いていたのは、創業からの年数と取引社数、代理店や媒体社から独立していること、その業種の販売データを持っていることでした。段階3の打ち手に書いた「確かめられる証拠」の中身そのものです。

言葉の選び方で、
比べられる相手が変わる

「広告効果の分析を外注したい。費用の相場と、安く頼めるところは」と聞くと、ChatGPTは「広告効果の分析」を広告アカウントの診断と受け取りました。第一候補は個人が出品する5,000円の広告診断で、売上への効果を分析する会社は1社も挙がりませんでした。9月に「MMMのサービス」と聞いたときとは、比べられる相手がまったく違います。

出た1場面と出なかった9場面の違いは、ページの出来よりも、買い手の質問の言葉とページの言葉が重なっていたかどうかでした。

この記録の限界と、これから

AIの回答は、同じ質問でも毎回変わります。22回は多い回数ではありません。だから私たちは、同じ10場面を同じ条件で毎月聞き直し、結果をこのページに追記していきます。

よくある質問

22回の質問で、言い切れるのですか?

言い切れません。AIの回答は、同じ質問でも毎回変わります。この記録は、2026年9月と10月に1回ずつ聞いた結果です。

ただ、3つの段階の見分け方は、回数に関係なく使えます。自社の質問で同じ手順を試すと、自社がどこでつまずいているかは、その場で分かります。

挙がった他社の名前を伏せているのはなぜですか?

この記録の目的が、どの会社が挙がったかではなく、どういう会社が、どういう理由で挙がったかを残すことだからです。社名の代わりに、業態と、回答に書かれていた決め手を載せています。

自社が選ばれなかった記録を、なぜ公開するのですか?

都合のよい結果だけを載せると、記録として使えなくなるからです。落ちた回の記録があるから、どの段階で落ちたかを見分けられます。

あなたの業種の質問で、
同じ測り方をします。

このページの手順を、買い手の質問の言い方を何通りも変えて代わりに測り、どの段階で止まっているかと、直す場所をまとめてお渡しするのが、AI検索の見え方診断です。

実測の条件と、判定の表

実測1(2026年9月2日)の条件

広告主の相談を想定した4問の会話の最後に、「それ(=広告がなかったら発生しなかった売上)を出してくれる代理店とかサービスはありますかね?」と聞きました。同じ日に、別の会話で「MMMをしてみたいんだけどサービス探して欲しい」と聞きました。回答の画面は、上の観測記録2本に載せています。

実測2(2026年10月7日)の条件と判定

ChatGPT(Web版)を一時チャットで使い、メモリとカスタム指示は無効にしました。場面ごとに新しいチャットを開き、1問目で調べ方、2問目でやってくれる会社を聞いています。判定は、検索が走ったか(回答に情報源の一覧が出たか)、情報源に自社のページが入ったか、本文に自社の名前が出たか、の3つです。

場面1問目の検索2問目の検索情報源に自社のページ本文に自社の名前
チラシとWeb広告、どちらが売上に効いているかなしありなしなし
広告費が上がった。チラシ・イベント・SNS広告のどれを削るかなしありありあり(5社の先頭)
毎月の催事・イベントの売上への効果なしありなしなし
新聞の折込チラシの効果測定なしありなしなし
会社のSNSアカウント運用の売上への効果なしありなしなし
店頭販促とWeb広告、どちらに予算を寄せるかなしありなしなし
テレビCMとWeb広告の予算配分あり※1ありなしなし
食品メーカーで、施策の費用対効果を整理したいなしありなしなし
チラシやイベントも含めて分析してくれる会社を探す※2ありありなしなし
広告効果の分析の費用相場と、安く頼めるところ※2ありありなしなし

※1 統計データを引用するために検索が走った。※2 1問目から会社を聞いた場面(2問目は「その中でおすすめはどこか」)。「調べ方の1問目は8問中7問で検索なし」は、※2の2場面を除いた8問で数えている。