TAMKO
ディスプレイ広告

LINEヤフー広告のディスプレイ広告は、統合後の配信面ごとに成果1件あたりの費用を分けて見直す

この記事は、地域で店舗・住宅・医療・教室などを営む会社で、LINEヤフー広告のディスプレイ広告を運用し、来店予約や見積の依頼で成果を見ている担当者の方に向けた解説です。2026年4月の統合後の数字を、配信面ごとにはまだ分けて見ていない方を想定しています。

統合後のディスプレイ広告の配信面については、次の3つの状況がよく起こります。この記事では、それぞれへの対処と、管理画面で確認する箇所を順に説明します。

例として、診断サンプルの架空の会社であるH社(地域の住宅リフォーム会社)を記事の最後まで使います。数字はすべて説明用のサンプルで、以降は「H社の例」とだけ記します。H社は、成果1件あたりの費用の上限を、成約1件の粗利60万円×成果から成約までの率20%×広告に回してよい割合10%=12,000円に設定しています。新規向けのディスプレイ広告は、統合後の6か月で成果1件あたり14,152円で、上限を超えていました。配信面ごとに分けると、Yahoo! JAPANは9,779円で上限以内、提携パートナー(LINEヤフー広告ネットワークに参加する外部のサイト・アプリ)は44,579円で上限の約3.7倍でした。

説明の根拠は、LINEヤフー広告ヘルプとLINEヤフー for Businessの公式の資料です。TAMKOは、LINEヤフー広告のアカウント診断で、検索広告とディスプレイ広告、Yahoo! JAPANとLINEの配信面を分けて費用と成果を確認しています。その立場から解説します。

【結論】LINEヤフー広告のディスプレイ広告は、配信面ごとの成果1件あたりの費用を上限と比べて見直す

統合後のキャンペーンには、Yahoo! JAPAN・LINE・提携パートナーの配信面の実績が含まれます。キャンペーン全体の平均では、どの配信面が上限を超えているかが分かりません。配信面ごとに費用と成果を分け、成果1件あたりの費用を上限(成約1件の粗利×成果から成約までの率×広告に回してよい割合)と比べます。

LINEヤフー広告 ディスプレイ広告の配信面別のCPA(成果1件あたりの費用)を上限1.2万円の線と比べた横棒グラフ。Yahoo! JAPANは9,779円で上限以内、LINE(トークリスト)は12,587円、LINE NEWS・ホームタブなどは15,157円、提携パートナーは44,579円で上限の約3.7倍
配信面ごとの成果1件あたりの費用(図中のCPA)と上限12,000円。キャンペーン「ディスプレイ|新規」の統合後の2026年4月〜9月の6か月。H社の例。

配信面に分けてから、上限と比べて仕分ける

  1. 01配信先URLレポートで配信面に分けるURLで振り分ける
  2. 02配信面ごとの成果1件あたりの費用を出す
  3. 03上限と比べて仕分ける続ける・外す・保留
  4. 04件数が少なければ必要な件数で判断費用÷上限
  5. 05上限以内の配信面へ配分し、2か月で判定する
キャンペーン全体の平均ではなく、配信面ごとの成果1件あたりの費用で判断する。件数が少ない配信面は、上限に収まるのに必要な件数と比べる。
  1. 配信先URLレポートで、広告が出たURLを配信面ごとに分ける。
  2. 配信面ごとに、成果1件あたりの費用を出す。
  3. 自社の上限と比べ、続ける・外す・判断を保留するに仕分ける。
  4. 件数が少ない配信面は、「上限に収まるのに必要な件数(費用÷上限)」と実際の件数の差で判断する。
  5. 外した分の費用は上限以内の配信面に配分し、2か月程度で上限に収まるかを判定する。

LINEヤフー広告の統合で、ディスプレイ広告は1つのキャンペーンから複数の配信面に配信される

2026年4月、旧LINE広告と旧Yahoo!広告 ディスプレイ広告は1つになり、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告として、1つのキャンペーンからYahoo! JAPANとLINEの両方に配信されるようになりました。検索広告は名称が変わっただけです。

統合で、配信面の異なる実績が1つのキャンペーンに含まれる

統合前(2026年3月まで)

  • LINE広告のキャンペーン
  • Yahoo!広告 ディスプレイ広告のキャンペーン

管理画面もレポートも別々

統合後(2026年4月から)

  • 1つのキャンペーンから
  • Yahoo! JAPAN・LINEアプリ
  • LINEファミリーアプリ・LINEヤフー広告ネットワーク

旧LINE広告の実績は移行されない

統合の後は、性質の異なる配信面の実績が1つのキャンペーンの合計に含まれる。旧LINE広告は2026年10月下旬頃に配信停止、2027年3月末頃に提供終了(レポートも確認できなくなる)。
時期出来事
2026年4月旧LINE広告と旧Yahoo!広告 ディスプレイ広告の統合
2026年10月下旬頃旧LINE広告の配信が停止(以後は参照のみ)
2027年3月末頃旧LINE広告の提供終了(レポートも確認できなくなる)

公式の移行ガイドには、配信面ごとの数字を確認する前に把握すべき注意点が2つあります。

  • 過去の配信実績やレポートは移行されない。統合前と比べたい期間がある場合は、提供終了までに旧LINE広告のレポートを書き出しておく。
  • LINE Tagは統合後のディスプレイ広告に対応していないため、計測タグを新たに設定する必要がある。来店予約・見積の依頼が新しいタグで計測されていなければ、配信面ごとの成果1件あたりの費用も正しく把握できない。

運用型の広告は、LINEアプリのほかLINEファミリーアプリとLINEヤフー広告ネットワークにも配信されます(公式のよくある質問)。配信面ごとに成果の出方が異なっても、キャンペーンの合計では1つの数字にまとめて表示されます。

配信先URLレポートとは:キャンペーン全体の数字では配信面ごとの差が分からない理由と、配信面に分ける手順

よくある場面

統合後のディスプレイ広告をキャンペーン全体の成果1件あたりの費用で見ているが、配信面ごとの数字をどのレポートで出せばよいかが分からない。

キャンペーンの数字は4つの配信面の合計であるため、配信面ごとの差は表示されません。配信先URLレポートで広告が出たURLを書き出し、URLを4つの配信面に振り分けて集計します。

配信面主な掲載先
Yahoo! JAPANトップページ、ニュース、天気などのサービス
LINEアプリLINE NEWSのトップ・カテゴリータブ、トークリスト画面の最上部など
LINEファミリーアプリカメラやゲームなど、LINEと連携するアプリ
LINEヤフー広告ネットワーク審査を経て契約した提携先のサイト・アプリ

URLを4つの配信面に振り分ける

配信先URLレポートのURLを、4つの配信面に振り分ける

配信先URLレポートに出たURL

  • m.yahoo.co.jp などYahoo! JAPANアプリはスマートフォン版サイトのURLで表示
  • ad.line.me から始まるURLLINEアプリ
  • 個別のLINEのアプリのURLLINEファミリーアプリ
  • それ以外のサイト・アプリ提携パートナーネットワーク経由かは判別できない
URLの表示のされ方は公式ヘルプの記載による。提携パートナーは、Yahoo! JAPANとLINEのURLを除いた残りとして読む。

公式ヘルプによると、配信先URLレポートでは、アプリへの配信は次のURLで表示されます。

  • Yahoo! JAPANのアプリ:スマートフォン版サイトのURL(例 m.yahoo.co.jp)
  • LINEアプリ:ad.line.meから始まるURL
  • LINEファミリーアプリ:個別のアプリのURL
  • 上記以外のアプリ:itunes.apple.com・play.google.com のURLで表示される。この記事では提携パートナーに含める

ただし、配信された広告がLINEヤフー広告ネットワーク経由かどうかは判別できない、と公式に記載があります。このため、提携パートナーの数字は、Yahoo! JAPANとLINEのURLを除いた残りの合計とみなします。

集計の前に、成果の列を追加できるかを作成画面で確認する

公式ヘルプには、配信先URLレポートに成果(コンバージョン数)の列を追加できるかの記載が見当たりません。また、基本項目と分割項目には同時に選べない組み合わせがあり、選べない項目はグレーアウトで表示されます。パフォーマンスレポートの作成画面で配信先URLレポートを選び、数値項目にコンバージョン数を追加できるかを先に確認してください。

追加できない場合は、プレイスメントリストで広告グループを分ける

成果の列がない場合は、配信面ごとにプレイスメントリスト(配信先のURLをまとめたリスト)を作り、配信対象として別々の広告グループに設定します。プレイスメントターゲティングの実績値は、コンバージョン数を含めて一覧画面やレポートで確認できるため、広告グループの単位で配信面ごとの成果を確認できます。分ける場合の注意点は2つです。

  • 1つの広告グループに集まる件数は、分けた分だけ少なくなる。
  • 1人が複数のリストに当てはまると、実績値は入札価格調整率が最大のリストにだけ加算され、合計が他のレポートと一致しない場合がある。各広告グループに設定する配信面のリストは1つに限ることをおすすめする(公式の決まりではなく、合計のずれを避けるための運用の工夫)。

配信面ごとの成果1件あたりの費用を比較する(架空の会社H社の例)

H社の新規向けのディスプレイ広告を配信面に分けると、キャンペーン全体では14,152円ですが、配信面ごとに分けると9,779円から44,579円までの差がありました。全体が上限を超えた主な要因は、提携パートナーの成果1件あたりの費用の高さです。

H社の配信面ごとの成果1件あたりの費用の横棒グラフ。上限12,000円の線に対し、Yahoo! JAPANは9,779円で内側、LINE(トークリスト)12,587円とLINE NEWS・ホームタブなど15,157円は上限をやや超え、提携パートナーは44,579円で上限の約3.7倍
配信面ごとの成果1件あたりの費用と上限12,000円(キャンペーン「ディスプレイ|新規」・統合後の2026年4月〜9月の6か月だけの集計・H社の例)。

集計の条件は次の3つです。

  • 対象は新規向けのキャンペーン。サイト訪問者向けは対象の人が異なるため、別に評価する。
  • 期間は統合後の6か月だけ。統合前の数字とは合算しない。
  • 成果は来店予約と見積の依頼の合計。
配信面費用クリッククリック率成果成果1件あたりの費用上限1.2万円との比
Yahoo! JAPAN(トップページ・ニュースなど)303,140円7,1690.21%31件9,779円0.81倍
LINE(トークリスト)213,981円6,4390.34%17件12,587円1.05倍
LINE NEWS・ホームタブなど151,570円3,9890.26%10件15,157円1.26倍
提携パートナー222,897円11,7881.05%5件44,579円3.71倍
合計891,588円29,385−63件14,152円1.18倍

提携パートナーの数字は、表の中で次の2点が他の配信面と異なります。

  • 費用の25.0%を使い、成果は全体の7.9%だった。
  • クリック率は1.05%で最も高いが、クリックから成果に至った割合は0.04%で、Yahoo! JAPANの0.43%の約10分の1だった。

クリック率の高さは、成果につながる配信面であることの根拠にはなりません。判断には成果1件あたりの費用を使います。

LINEのトークリストとLINE NEWS・ホームタブなどの区分は、H社の例での区分です。また、H社の例の集計にはLINEファミリーアプリの行がありません。公式の記載はad.line.meから始まるURLという点だけであるため、2つを分けられるかは実際のレポートで確認してください。分けられない場合は「LINEアプリ」の1行にまとめて評価します。

成果1件あたりの費用の上限とは:クリック率が最も高い配信面でも外す判断になる理由

よくある場面

配信面ごとに分けると、クリック率が最も高い提携パートナーの成果1件あたりの費用が上限を大きく超えていたが、外すかどうかの判断基準が決まっていない。

判断の基準は、粗利から出した成果1件あたりの費用の上限です。上限以内の配信面は続け、上限を大きく超える配信面は外し、上限の近くで、差が偶然の揺れの範囲にある配信面は判断を保留します。クリック率は基準に使いません。

上限12,000円と比べて、3つに仕分ける

配信面ごとの成果1件あたりの費用を、上限12,000円と比べる

  • 上限以内(Yahoo! JAPAN 9,779円・31件)続ける
  • 上限の近くで、差が偶然の揺れの範囲にある(LINE(トークリスト) 12,587円・17件、LINE NEWS・ホームタブなど 15,157円・10件)判断を保留する件数を集めてから判断
  • 上限を大きく超える(提携パートナー 44,579円・5件)外す上限の約3.7倍
H社の例(統合後の6か月)。上限は成約1件の粗利60万円×成果から成約までの率20%×広告に回してよい割合10%の仮定。

上限は、次の3つを掛けて出します。

  • 成約1件の粗利(H社の例:60万円)
  • 成果(来店予約・見積の依頼)から成約までの率(H社の例:20%)
  • 粗利のうち広告に回してよい割合(H社の例:10%)

H社の例では、60万円×20%×10%=12,000円が上限です。上限が決まっていない場合は、続けるか外すかの仕分けができません。上限と比べると、H社の例ではYahoo! JAPANを続け、提携パートナーを外し、LINEの2つの配信面(トークリストとLINE NEWS・ホームタブなど)は判断を保留します。保留の扱いは、次の章で説明します。

外し方:配信先URLレポートのURLを、配信対象外のリストに入れる

公式ヘルプによると、「LINEヤフー広告ネットワーク」面を一括で配信設定することはできません。配信先URLレポートで外すURLを選んでプレイスメントリストに登録し、そのリストを配信対象外として広告グループに設定します。リストの種類と指定の仕方は次のとおりです。

  • 標準リスト:配信対象・配信対象外のどちらにも使える。1リスト最大1,000件
  • 除外専用リスト:配信対象外にだけ使える。1アカウント1件・最大10,000件
  • LINEアプリだけを外す場合:ad.line.me(ヘルプにある2025年2月現在の表記。統合後の表記は作成画面で確認する)を指定する

外部サイトへの配信を配信面ごとに評価し、除外するかを決める考え方は、Meta広告のAudience Networkの記事、LinkedIn広告の外部への配信の記事と同じです。

自動入札では「比重を下げる」ではなく「外すか続けるか」で判断する

入札価格調整率で配信面の比重を下げる方法もありますが、次の場合は調整率が適用されません。

  • 入札戦略が「コンバージョン数の最大化」「クリック数の最大化」などの場合(ターゲティングごとの調整率が適用されない)
  • 配信除外にしたプレイスメント(調整率を設定できない)

このため、自動入札では比重の調整ではなく、配信面を残すか除外するかの判断になります。

上限に収まるのに必要な件数とは:成果が数件の配信面でも、続けるか外すかを判断できる理由

よくある場面

成果が5件や10件しかない配信面について、件数が少ないまま続けるか外すかを決めてよいかが分からない。

成果1件あたりの費用は、件数が少ないと1〜2件の違いで大きく変わります。そこで、現在の費用で上限に収まるには何件必要か(費用÷上限)を出し、実際の件数との差で判断します。差が偶然の揺れの範囲を超えていれば、件数が少なくても判断できます。

H社の配信面ごとに、上限に収まるのに必要な件数の目盛りと、実際の件数の点と揺れの幅を配信面ごとにまとめた図。Yahoo! JAPANは実際31件が必要25.3件を上回り、LINEの2つは必要な件数のすぐ下で揺れの幅が目盛りをまたぎ、提携パートナーは実際5件で揺れの幅の上の端11.7件も必要18.6件に届かない
上限12,000円に収まるのに必要な件数と、実際の件数(統合後の6か月・H社の例)。揺れの幅は記事内の計算による目安で、公式の基準ではない。

図の読み方は次のとおりです。

  • 青い縦線:現在の費用で上限に収まるのに必要な件数(費用÷上限)
  • 黒い点(外す配信面は黄土色の点):実際の成果の件数
  • 点の両側に伸びる横棒:件数が偶然に揺れる幅の目安。横棒が青い縦線に届かなければ、差は偶然の揺れでは説明できない
配信面費用上限に収まるのに必要な件数実際の件数差判断
Yahoo! JAPAN303,140円25.3件31件約6件の余裕続ける
LINE(トークリスト)213,981円17.8件17件約1件不足保留
LINE NEWS・ホームタブなど151,570円12.6件10件約3件不足保留
提携パートナー222,897円18.6件5件約14件不足外す

提携パートナーは5件と少ない一方、上限に収まるには約3.7倍の件数が必要です。件数が偶然に揺れる幅の目安として、実際の件数が5件の場合、本来の件数は約1.6〜11.7件(概ね2〜12件)の範囲とみなせます。11.7件だったとしても成果1件あたりの費用は約1.9万円で、上限を超えます。このため、件数が少なくても外す判断ができます。

LINEの2つの配信面は、1〜3件の違いで上限を超えるかどうかが変わるため、6か月の数字だけでは外す根拠にしません。Yahoo! JAPANも揺れの幅の下の端は必要な件数を下回りますが、現在の配信を変えない判断であるため、外す判断ほど強い根拠は求めません。

判断を保留した配信面は、さらに6か月を目安に判断し直す

保留の配信面は、同じ設定のまま期間を延ばし、必要な件数との差が揺れの幅より大きくなるまで集めます。判断し直す時期の目安は、さらに6か月後(統合後の合計12か月)です。同じペースで成果が出続けると仮定すると、合計の件数は次のようになります。

  • LINE(トークリスト):6か月で17件(月に約3件)であるため、合計34件程度
  • LINE NEWS・ホームタブなど:6か月で10件(月に約2件)であるため、合計20件程度

再判定するときは、12か月の費用から必要な件数を出し直し、この章と同じ計算で比べます。必要な件数と揺れの幅はこの記事の計算による目安で、公式の基準ではありません。上限を見直した場合は、必要な件数も変わります。

外した後の配分と、効果の確認

外した分の費用は上限以内の配信面に配分し、2か月程度で同じレポートを見て判定します。

提携パートナーの25%を、上限以内の配信面へ配分する

外す前(費用の割合)

  • Yahoo! JAPAN 34%
  • LINE(トークリスト) 24%
  • LINE NEWS・ホームタブなど 17%
  • 提携パートナー 25%

外した後

  • Yahoo! JAPAN など上限以内の配信面
  • LINEの2つの配信面は件数を集めて判断
  • 提携パートナーの25%は上限以内の配信面へ配分

2か月で成果1件あたりの費用を確認する

H社の例(統合後の6か月の費用の割合)。外した後の成果1件あたりの費用は見込みを置かず、2か月の実績で確認する。

提携パートナーを除いた3つの配信面は、6か月で668,691円・58件・成果1件あたり11,529円でした(H社の例からの計算)。これは現在の実績の内訳です。外した後もこの数字になるとは限りません。配信を増やすと、成果につながりにくい表示も増える可能性があるためです。

判定では、キャンペーン全体の成果1件あたりの費用が上限に収まったか、残した配信面の成果1件あたりの費用が上昇していないかを確認します(2か月は目安です)。検索広告の側で、地域ターゲティングの対象が商圏外に広がっていないかの見直しは、地域ターゲティングの記事で扱います。

配信面とあわせて、18〜29歳への配信も確認する

年齢ターゲティングは、ディスプレイ広告(運用型)で設定できるターゲティングの1つです。H社のキャンペーン「ディスプレイ|新規」は年齢を設定しておらず、診断の対象期間の12か月(2025年10月〜2026年9月)で、費用の23%(426,277円)が18〜29歳に配信され、成果は0件でした。この12か月には統合前の6か月が含まれるため、年齢の数字は、配信面の数字(統合後の6か月)とは別の集計です。12か月を通したこのキャンペーンの成果1件あたりの費用は13,430円で、統合後の6か月の14,152円とは期間が異なります。18〜29歳を除いて計算すると、12か月の成果1件あたりの費用は13,430円から10,341円になります(H社の例で、同じ実績から18〜29歳を除いた計算です)。

配信面の数字(6か月)と年齢の数字(12か月)は期間が異なり、同じ費用が両方に含まれるため、合算しません。商材の客層(住宅リフォームであれば持ち家の世帯)と、年齢ごとの内訳を照らし合わせます。

TAMKOのLINEヤフー広告アカウント診断で確認すること

配信面ごとの費用と成果、年齢の内訳、統合後の計測は、TAMKOのLINEヤフー広告アカウント診断で確認している項目です。

診断の調査報告書の例(年齢と配信面のページ)
診断でお渡しする調査報告書の例。会社・数字はすべて架空です。

診断で確認する項目には、「検索広告とディスプレイ広告(Yahoo! JAPAN・LINEの配信面)を分けた費用と成果」が含まれます。Yahoo! JAPANとLINEのどこに、どの年齢の人に配信されているかで、成果(来店予約・見積の依頼)の獲得状況が大きく変わるためです。

現状の配分を続けてよいという判断も、診断の結論です。改善点には設定の手順を、続けてよい点にはその根拠を、判断できないものには検証の方法を添えます。診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)。

詳しくは診断ページをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q01LINEヤフー広告のディスプレイ広告で、LINEとYahoo! JAPANのどちらに出たかは確認できますか?

配信先URLレポートのURLで見分けられます。

LINEアプリはad.line.meから始まるURL、Yahoo! JAPANのアプリはスマートフォン版サイトのURLで表示されます。LINEヤフー広告ネットワーク経由かどうかは判別できません。

Q02旧LINE広告の実績は、統合後の管理画面で見られますか?

見られません。

過去の配信実績やレポートは移行されないため、比べたい期間のレポートは2027年3月末頃の提供終了までに書き出しておきます。

Q03提携パートナー(LINEヤフー広告ネットワークに参加する外部のサイト・アプリ)だけをまとめて外せますか?

まとめては外せません。

一括での配信設定はできないため、配信先URLレポートに出たURLをプレイスメントリストに登録し、配信対象外として広告グループに設定します。

Q04成果が数件しかない配信面は、外してよいですか?

件数だけでは決めません。

「費用÷上限」で出した必要な件数と比べ、不足が大きければ数件でも外せます。差が偶然の揺れの範囲に収まる場合(H社の例では1〜3件の差)は判断を保留し、さらに6か月を目安に期間を延ばしてから、同じ計算で判断し直します。

LINEヤフー広告のディスプレイ広告は、統合後の配信面ごとに分けて見直す|まとめ

統合で、Yahoo! JAPAN・LINE・提携パートナーの配信面の実績が1つのキャンペーンに含まれるようになりました。配信先URLレポートのURLで配信面ごとに分け(成果の列を追加できない場合はプレイスメントリストで広告グループを分け)、成果1件あたりの費用を、成約1件の粗利×成果から成約までの率×広告に回してよい割合で出した上限と比べて、続ける・外す・判断を保留するに仕分けます。件数が少ない配信面は必要な件数との差で判断し、保留にした配信面はさらに6か月を目安に同じ計算で判断し直します。外した後は、2か月程度で成果1件あたりの費用を確認してください。

この記事のポイント

  • 2026年4月の統合で、Yahoo! JAPAN・LINE・LINEヤフー広告ネットワークなどの配信面に、1つのキャンペーンから配信される。旧LINE広告の実績は移行されない。
  • 成果1件あたりの費用の上限は、成約1件の粗利×成果から成約までの率×広告に回してよい割合で出す(H社の例:60万円×20%×10%=12,000円)。
  • 配信面ごとの実績は、配信先URLレポートのURLで分けて集計する。成果の列を追加できない場合は、プレイスメントリストで広告グループを分ける。
  • 成果1件あたりの費用を上限と比べ、続ける・外す・判断を保留するに仕分ける(H社の例:提携パートナーは44,579円で上限の約3.7倍)。
  • 件数が少ない配信面は、「費用÷上限」で出した必要な件数と、実際の件数の差で判断する。保留にした配信面は、さらに6か月を目安に同じ計算で判断し直す。
  • 自動入札では入札価格調整率が適用されないため、外すか続けるかで判断する。外した後は2か月程度で成果1件あたりの費用を確認する。