TAMKO
計測と評価

Yahoo!広告(LINEヤフー広告)とGA4でコンバージョン数が一致しない場合は、計上日・集計の対象期間・成果の割り当て先・経路の判定の違いを踏まえて差の内訳を確認し、比較の範囲に応じて用いる数値を決める

Yahoo!広告(現在のLINEヤフー広告)の管理画面に表示されるコンバージョン数と、GA4のトラフィック獲得レポートで同広告からの訪問に割り当てられた成果の件数(以下、GA4の件数)は、多くの場合一致しません。一致しないのは、両者で、成果の計上日、集計の対象期間、成果の割り当て先、経路の判定が異なるためです。

診断サンプルの架空の会社(H社・地域の住宅リフォーム業)の例を挙げます。H社のディスプレイ広告のうち、サイト訪問者向けキャンペーンの成果1件あたりの費用(獲得単価)は、管理画面のコンバージョン数で算出すると9,850円で、診断サンプルで獲得単価の上限として仮定している12,000円以下です。一方、GA4の件数(説明用の架空の数値)では14,875円で、上限を超えます。どちらの数値を用いるかによって、配信を継続するかどうかの判断が変わります。

この記事では、管理画面とGA4の計上・集計方法の違い、GA4でYahoo!広告からの訪問を識別する設定、差の内訳の確認手順、判断に用いる数値の選定方法を、公式ヘルプの記載とH社の例をもとに整理します。

この記事の対象は、地域で店舗・住宅関連事業・医療機関・教室などを運営する会社の広告担当者で、Yahoo!広告(検索広告またはディスプレイ広告)とGA4を利用し、来店予約・見積の依頼・問い合わせを成果の指標としている方です。

TAMKOは、LINEヤフー広告アカウント診断で、来店予約・見積の依頼・問い合わせの計上方法を確認しています。この記事では、診断で計上方法を確認している立場から解説します。

【結論】Yahoo!広告とGA4ではコンバージョンの計上方法が異なるため、差の内訳を確認してから判断に用いる数値を決める

管理画面のコンバージョン数は、Yahoo!広告への接触(クリックなど)から計測期間内に発生した成果を、検索広告とディスプレイ広告のそれぞれで集計した値で、広告のクリック日(動画視聴後の成果は視聴日)に計上されます。GA4は成果を発生した日に集計し、GA4の件数では1件の成果を1つの経路に割り当てます(イベントスコープのディメンションでは、アトリビューションモデルによって複数の経路に小数単位で配分します)。両者の一致は求めず、差の内訳を確認したうえで、比較の範囲に応じて用いる数値を決めます。

Yahoo!広告(LINEヤフー広告)の管理画面のコンバージョン数を、GA4の件数と重なる部分(GA4の件数でもYahoo!広告に割り当てられる成果)と、差になる部分(後日の別の訪問による成果、動画視聴後の成果、推定コンバージョン、検索広告とディスプレイ広告の重複)に分けて示した図
A以外の成果は、GA4の件数ではYahoo!広告に割り当てられない。一方、Yahoo!広告のタグで計測できなかった成果など、GA4の件数にのみ含まれる成果もある。

管理画面とGA4の数値の不一致は、どちらかの数値の誤りによるものとは限りません。差の内訳のうちどの部分が大きいかは、配信の種類によって変わります。動画視聴後の成果(C)はディスプレイ広告でのみ発生し、後日の別の訪問による成果(B)は、クリック当日に成果に至らない人が多い配信ほど件数が多くなります。内訳を確認せずに一方の数値のみで判断すると、BやCの件数が多い配信を過大にも過小にも評価するおそれがあります。

Yahoo!広告の管理画面でのコンバージョンの計上方法:クリック日での計上、動画視聴後の成果、推定コンバージョン、ビュースルーコンバージョン

よくある場面

管理画面で先月のコンバージョン数を確認するたびに、件数が増加している。

管理画面のコンバージョン数は、成果が発生した日ではなく、成果に至る前の広告のクリック日(複数回クリックした場合は最後のクリック日)に計上されます。計測期間が終了するまでは、過去のクリック日の件数があとから加算されます。また、管理画面のコンバージョン数には推定コンバージョンと、ディスプレイ広告の動画視聴後の成果が含まれ、ビュースルーコンバージョンは含まれません。

Yahoo!広告(LINEヤフー広告)の管理画面におけるコンバージョン数の計上ルールとして、クリック日での計上と計測期間、動画視聴後の成果、推定コンバージョン、ビュースルーコンバージョンの扱いを示した図
コンバージョン数は、検索広告とディスプレイ広告のアカウントごとに別々に計上される。

クリック日での計上:例えば計測期間が30日の場合、9月25日に広告をクリックした人が10月5日に見積を依頼すると、その成果は9月のコンバージョン数に計上されます。9月分のコンバージョン数は、9月30日のクリックに対する計測期間が終了する10月30日まで増加する可能性があります。

計測期間と計測方法:計測期間は1〜90日で設定でき、検索広告の公式ヘルプでは7日以上が推奨されています。検索広告では、Cookie情報とログイン情報をもとに、複数のデバイス(端末)にわたって発生したコンバージョンも計測されます。計測方法は、期間内のコンバージョンをすべて計上する「毎回」と、広告をクリックしたブラウザーにつき期間内の最初の1件のみを計上する「初回のみ」から選択します。

動画視聴後の成果:ディスプレイ広告のうち動画を用いた広告では、動画を10秒以上再生(10秒未満の動画は再生完了)した人がその後に別の経路から訪問して成果に至った場合、その成果も「コンバージョン数」に含まれます。この成果は、クリック日ではなく動画を視聴した日に計上され、「コンバージョン数(クリック経由)」には含まれません。動画の視聴から成果に至るまでの期間は、「計測期間(動画視聴)」として1〜30日の範囲で設定します。動画の視聴とクリックの両方があった場合は、クリックに対して優先的に計上されます。

推定コンバージョン:ブラウザーの制限などで直接計測できないコンバージョンを、モデルで推定した値です。推定コンバージョンは「コンバージョン数」に合算され、推定分のみの抽出や除外はできません。ディスプレイ広告では、クリック経由のコンバージョンのみが対象です。

ビュースルーコンバージョン:ディスプレイ広告が表示されたものの、クリックも、課金対象となる動画視聴(10秒以上の再生など)もしなかった人が、別の経路から訪問して至った成果は、「ビュースルーコンバージョン数」の列に計上されます。計測期間は表示から24時間に固定されています。ビュースルーコンバージョンは「コンバージョン数」には含まれません。

GA4でのキーイベントの集計方法:発生日での集計、セッションとイベントのスコープ、アトリビューション設定

よくある場面

GA4のトラフィック獲得レポートと、データ探索で作成した表とで、Yahoo!広告に割り当てられたキーイベント数が異なる。

GA4は、キーイベントを発生した日に集計します。トラフィック獲得レポートでは、キーイベントは発生したセッション(訪問)の参照元に割り当てられます。一方、参照元やメディアなどのイベントスコープのディメンションでは、アトリビューション設定に従い、成果に至るまでの複数の経路に貢献度が配分されます。

Yahoo!広告(LINEヤフー広告)の管理画面とGA4のコンバージョンの集計方法を、計上日・集計の対象期間・成果の割り当て先・経路の判定の4点で比較した図
GA4の集計結果は、アトリビューション設定とキーイベントのカウント方法によって変わる。

例えば、4月25日にディスプレイ広告をクリックしてWebサイトを訪問した人が、5月3日に社名の検索結果から検索広告をクリックして見積を依頼した場合を考えます。管理画面では、両方の広告の計測期間内であれば、ディスプレイ広告に4月25日付、検索広告に5月3日付で1件ずつ計上される可能性があります。GA4の件数では、見積の依頼が発生した5月3日のセッション(検索広告)に1件が割り当てられます。

レポート用のアトリビューションモデルは、参照元・メディア・キャンペーン・デフォルト チャネル グループなどのイベントスコープのディメンションを用いる場合に、レポートでもデータ探索でも適用され、「セッション」の接頭辞が付くディメンションには影響しません。データドリブンモデルでは、1件の成果の貢献度が複数の経路に小数単位で配分され、合計は1.0になります。前述の例では、イベントスコープの件数で、ディスプレイ広告にも貢献度の一部が割り当てられることがあります。ルックバックウィンドウは、キーイベントの発生時点からさかのぼって貢献度の算出対象とする期間で、既定は90日(30日・60日も選択可)です。

キーイベントのカウント方法には、発生するたびに計上する「イベントごとに1回」と、1セッションにつき1件のみ計上する「セッションごとに1回」があります。管理画面の計測方法を「初回のみ」、GA4のキーイベントのカウント方法を「イベントごとに1回」に設定している場合、広告をクリックした人が1回のセッション内で2回見積を依頼すると、管理画面では1件、GA4では2件になります。LinkedIn広告のキャンペーンマネージャーの件数と、GA4でLinkedIn広告に割り当てられた件数の差については、LinkedIn広告のコンバージョンが計測されない原因とGA4との件数差で解説しています。

GA4でYahoo!広告からの訪問を識別する設定:トラッキングURLとカスタムパラメータでUTMパラメータを付与する

よくある場面

GA4で、Yahoo!広告からの訪問による成果がほとんど表示されない。

GA4は、Google広告以外の広告からの訪問を、URLのUTMパラメータ(参照元を示すutm_source、メディアを示すutm_medium、キャンペーンを示すutm_campaignなど)で識別します。Yahoo!広告では、トラッキングURLとカスタムパラメータを用いると、広告ごとに最終リンク先URLを編集せずに、アカウントやキャンペーンなど上位の階層で一括してUTMパラメータを付与できます。

Yahoo!広告(LINEヤフー広告)の検索広告で、GA4用のUTMパラメータを付与する手順として、アカウントへのトラッキングURLの設定、キャンペーンへのカスタムパラメータの設定、遷移後のURLの確認、GA4での参照元とメディアの確認の4段階を示した図
最終リンク先URLにパラメータがある広告などは、個別に設定する。ディスプレイ広告では、utm_medium の値を display などに設定し、トラッキング用パラメータ {campaignid}(キャンペーンID)を utm_campaign の値に指定する方法もある。

URLにUTMパラメータが付与されていない訪問は、参照元のサイトに基づいて経路が判定されます。GA4のデフォルト チャネル グループでは、参照元が検索サイトのリストに一致し、メディアがcpcなどの値でない訪問が「オーガニック検索」に分類されます。このため、検索広告のクリックによる訪問がこの分類に含まれることがあります。自動タグ設定が「設定する」の場合、広告のクリック時に、最初に遷移するURLにYCLIDと_ly_cの2つのクリックIDが付与されます(コンバージョン測定タグはYCLID、計測タグは_ly_cを用いて計測します)。これらはYahoo!広告のコンバージョン測定に用いるもので、GA4のデフォルト チャネル グループの判定条件には含まれません。

検索広告のトラッキングURLは、アカウント・キャンペーン・広告グループ・広告・キーワードに設定でき、複数の階層に設定がある場合は下位の階層の値が優先されます。アカウント・キャンペーン・広告グループに設定する場合は、最終リンク先URLに置き換わる{lpurl}を含める必要があります。カスタムパラメータは「{_key}=value」の形式で最大3つ設定でき、トラッキングURLの{_key}の部分が設定した値に置き換えられます。検索広告のトラッキング用パラメータ{campaignid}は、キャンペーンIDとは異なる追跡用のIDです。このため、GA4でキャンペーン名を確認する場合はカスタムパラメータを用います。

ディスプレイ広告のトラッキングURLは広告ごとに設定でき、ディスプレイ広告(運用型)ではアカウント・キャンペーン・広告グループにも設定できます(上位の階層では{lpurl}が必要です)。ディスプレイ広告の{campaignid}はキャンペーンIDです。上位の階層でトラッキングURLを新規設定・変更すると掲載後の審査が行われ、不備がある場合は配下のすべての広告が否認されることがあります。

最終リンク先URLにすでに「?」で始まるパラメータが付与されている広告では、アカウントに設定したトラッキングURLの{lpurl}の直後の「?」によって、遷移後のURLの形式が不正になります。このため、その広告(キーワードに最終リンク先URLを設定している場合はそのキーワード)に、「&」で連結するトラッキングURLを個別に設定します。設定後は、公式ヘルプの推奨に従って広告をクリックし、遷移後のURLにUTMパラメータとクリックID(YCLID・_ly_c)が付いているかを確認します。予約システムがWebサイトと別のドメインにある場合のパラメータの引き継ぎは、Yahoo!広告のクロスドメイン計測の設定と確認で解説しています。

管理画面とGA4の差の内訳の確認手順:成果の定義と期間、タグの動作、差の傾向

よくある場面

ディスプレイ広告のGA4の件数が、管理画面のコンバージョン数の半分程度にとどまる。

最初に、両者が同一の成果を同一の期間で集計しているかを確認します。次に、完了ページでYahoo!広告とGA4のタグがそれぞれ動作しているかを点検します。そのうえで、差が生じている広告の種類と時期から、原因を絞り込みます。

成果の定義と期間:管理画面のコンバージョン設定と、GA4のキーイベントを1対1で対応させます。比較の対象は、計測期間が終了した月とします。

タグの動作:完了ページを開き、ブラウザーのデバッグツールで、Yahoo!広告の送信先ドメインへデータが送られているかを確認します。送信先は、検索広告のコンバージョン測定タグがb98.yahoo.co.jp、ディスプレイ広告のコンバージョン測定タグがam.yahoo.co.jpとapm.yahoo.co.jp、ディスプレイ広告でコンバージョン測定タグのほかに利用できる計測タグがapm.yahoo.co.jpです。GA4については、リアルタイム レポートでキーイベントが記録されるかを確認します。

Yahoo!広告(LINEヤフー広告)の管理画面とGA4の差の傾向4つから、UTMパラメータの未設定、動画視聴後の成果と後日の別の訪問による成果、クリック日での計上、Yahoo!広告のタグの動作不良のうち、該当する原因を絞り込む分岐図
検索広告とディスプレイ広告の件数を合算して比較すると、両方の広告で重複して計上された成果の分、管理画面のコンバージョン数が多くなる。

ディスプレイ広告の差が大きい場合は、次の2つの値で内訳を確認します。1つ目は、管理画面の「コンバージョン数」と「コンバージョン数(クリック経由)」の差で、動画視聴後の成果の件数に当たります。推定コンバージョンは両方の列に合算されるため、この差には含まれません。2つ目は、イベントスコープの件数とGA4の件数の差です(レポート用のアトリビューションモデルがデータドリブンの場合)。イベントスコープの件数がGA4の件数より大幅に多い場合は、ディスプレイ広告をクリックした人が後日に別の経路から訪問して成果に至った割合が高いと考えられます。

判断に用いる数値の選定方法:同じ種類の広告内の比較は管理画面、広告の種類間・媒体間の比較はGA4

よくある場面

検索広告とディスプレイ広告の予算配分を、管理画面とGA4のどちらの数値に基づいて行うかを定めていない。

検索広告のキーワードやディスプレイ広告の配信面など、同じ種類の広告内の比較には、管理画面のコンバージョン数を用います。検索広告とディスプレイ広告の比較や、Yahoo!広告とほかの媒体の比較には、GA4の件数を用います。2つの数値で結論が変わる場合は、差の内訳を確認してから判断します。

Yahoo!広告(LINEヤフー広告)の管理画面とGA4のどちらの数値を用いるかを、比較の範囲(同じ種類の広告内・広告の種類間と媒体間)と、2つの数値で結論が変わるかどうかの2軸で4つに分けたマトリクス
「2つの数値で結論が変わる」とは、獲得単価の上限などの基準を一方では満たし、もう一方では満たさない状態を指す。検索広告とディスプレイ広告の予算配分は、結論が変わりやすい。

同じ種類の広告内の比較では、比較するすべての項目に同じ計上方法が適用されるため、管理画面のコンバージョン数で優劣を判断できます。自動入札は、検索広告では「自動入札への利用」を「する」に、ディスプレイ広告では「コンバージョン列に含める」を「含める」に設定したコンバージョン設定の件数をもとに、入札を最適化します。このため、自動入札の目標値も管理画面のコンバージョン数で決めます。

広告の種類間・媒体間の比較では、検索広告とディスプレイ広告がそれぞれのクリックなどを起点に成果を計上し、ほかの媒体の管理画面でも自媒体の広告への接触を起点に成果が計上されるため、件数の合計が成果の総数を超えることがあります。GA4の件数は1件の成果を1つの経路に割り当てるため、この比較に適しています(イベントスコープの件数でも、データドリブンでは1件の貢献度の合計が1.0です)。

ただし、GA4の件数では、後日の別の訪問による成果がディスプレイ広告に割り当てられません。検索広告とディスプレイ広告のそれぞれ(またはキャンペーンごと)に、両方の数値で獲得単価を算出し、いずれも獲得単価の上限以下の場合は配信を継続し、いずれも上限を超える場合は見直しの対象とします。結論が変わる場合は、前章「差の内訳の確認手順」の方法で内訳を確認し、GA4の件数のみを根拠に配信を停止することは避けます。どちらの数値も自社の受付件数と大きく異なる場合は、Yahoo!広告のコンバージョン設定を自社の受付件数で確認する方法を参照してください。

架空の会社H社の例:獲得単価を管理画面とGA4の2つの数値で算出し、結論が変わるキャンペーンを特定する

よくある場面

ディスプレイ広告のサイト訪問者向けキャンペーンで、獲得単価が管理画面のコンバージョン数では上限以下、GA4の件数では上限超となっている。

キャンペーンごとに2つの数値で獲得単価を算出し、上限を境に結論が変わるキャンペーンに限って、差の内訳を確認します。H社の例では、該当するのはディスプレイ広告のサイト訪問者向けキャンペーン(表の「ディスプレイ|サイト訪問者」)のみです。

診断サンプルの架空の会社(H社)の例です。費用と管理画面のコンバージョン数は、同サンプルの2025年10月〜2026年9月(12か月)の数値です。計測期間は説明用に30日とし、2026年9月分の計測期間が終了した後(10月30日以降)に集計したと仮定します。GA4の件数は説明用の架空の数値です。H社がすべての広告で遷移後のURLにUTMパラメータが付与されるように設定し、トラフィック獲得レポート(セッションの参照元/メディア)でYahoo!広告に割り当てられたキーイベント数を集計した場合を想定しています。獲得単価の上限は、診断サンプルで仮定している12,000円です。「ディスプレイ|新規」は新規の見込み客、「ディスプレイ|サイト訪問者」はWebサイトを訪問したことのある人を対象にしたキャンペーンです。

キャンペーン費用管理画面のコンバージョン数GA4の件数獲得単価(管理画面のコンバージョン数)獲得単価(GA4の件数)
検索|地域名+リフォーム2,795,269円301件279件9,287円10,019円
検索|リフォームの一般語1,379,564円72件66件19,161円20,902円
検索|社名417,022円269件251件1,550円1,661円
ディスプレイ|新規1,853,379円138件61件13,430円30,383円
ディスプレイ|サイト訪問者728,893円74件49件9,850円14,875円
Yahoo!広告(LINEヤフー広告)の管理画面のコンバージョン数とGA4の件数で獲得単価を算出した例:H社の5つのキャンペーンの獲得単価(管理画面のコンバージョン数で算出した値・GA4の件数で算出した値)を、上限12,000円と比較した横棒グラフ
費用と管理画面のコンバージョン数は診断サンプル(架空の会社H社)の2025年10月〜2026年9月の数値。GA4の件数は説明用の架空の数値。

検索広告の3キャンペーンは、GA4の件数が管理画面のコンバージョン数の92〜93%で、どちらの数値で算出しても上限に対する結論は変わりません。「検索|地域名+リフォーム」と「検索|社名」は上限以下、「検索|リフォームの一般語」はいずれの数値でも上限を超えます。キーワードの比較などは、管理画面のコンバージョン数で判断します。一般語の検索の見直しは、Yahoo!広告の地域ターゲティングで商圏の外の費用と成果を確認する方法で解説しています。「ディスプレイ|新規」も、どちらの数値でも獲得単価が上限を超えるため、見直しの対象です。具体的な手順は、ディスプレイ広告を配信面ごとの獲得単価で見直す方法と年齢別レポートで成果のない年齢層の費用を確認する方法で解説しています。

結論が変わるのは、「ディスプレイ|サイト訪問者」です。H社のディスプレイ広告では、2026年4月にLINE広告とYahoo!広告 ディスプレイ広告が統合されて以降、計測タグを用いて来店予約と見積の依頼を測定しており、広告のクリックを経た成果のみを計上しています(診断サンプルの調査報告書の記載による)。そのため、2026年4月〜9月の分では、動画視聴後の成果はこの差の原因に該当しません。2026年3月以前の分は、診断サンプルに計上方法の記載がないため、「コンバージョン数」と「コンバージョン数(クリック経由)」の差で確認します。このほかに考えられるのは、後日の別の訪問による成果、推定コンバージョン、検索広告との重複です。サイト訪問者向けの配信は、過去にWebサイトを訪問した人が対象のため、後日に社名の検索などから訪問して成果に至る割合が高いと考えられます。

H社のレポート用のアトリビューションモデルをデータドリブンと仮定した場合、データ探索で集計したイベントスコープの件数は63.4件(説明用の架空の数値)で、獲得単価は11,497円と上限以下です。このため、「ディスプレイ|サイト訪問者」のキャンペーンは、GA4の件数のみを根拠に停止せずに配信を継続し、四半期ごとに、管理画面のコンバージョン数とイベントスコープの件数で獲得単価を確認します。

TAMKOのLINEヤフー広告アカウント診断で確認すること

TAMKOのLINEヤフー広告アカウント診断では、確認項目の1つに「来店予約・問い合わせの数え方(旧LINE広告から移したキャンペーンの計測を含む)」を挙げています。

診断ページでは、費用と成果がずれやすい場所の1つに「予約・問い合わせの数え方」を挙げ、「来店予約・見積の依頼・電話のどれを数えているかや、LINE広告から移したキャンペーンの計測で、どの広告が効いているかの見え方が変わる」と説明しています。

診断の調査報告書の例(計測と自動入札のページ)
診断でお渡しする調査報告書の例(計測と自動入札のページ)。会社・数値はすべて架空です(診断サンプルのH社)。

診断では、改善点には設定の手順を、続けてよい点にはその根拠を、判断できないものには検証の方法を添えます。診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)。

詳しくは診断ページへ。

よくある質問(FAQ)

Q01自動タグ設定のYCLIDのみで、GA4はYahoo!広告からの訪問を識別できますか?

YCLIDのみでは、Yahoo!広告からの訪問として識別されません。

YCLIDと_ly_cは、Yahoo!広告のコンバージョン測定に用いるクリックIDです。Yahoo!広告からの訪問をGA4のトラフィック獲得レポートで「yahoo / cpc」などとして集計するには、トラッキングURLなどでUTMパラメータを付与します。

Q02UTMパラメータと、自動タグ設定のクリックIDを両方付与しても問題ありませんか?

両方を付与しても問題ありません。

ただし、任意のURLパラメータを許可していないWebサイトでは、パラメータの追加によってエラーページが表示される可能性があるため、設定後に広告をクリックし、遷移後のページが正常に開くかを確認します。

Q03ビュースルーコンバージョンは、GA4で確認できますか?

確認できません。

GA4はWebサイト上の行動のみを記録するため、Yahoo!広告が表示されたもののクリックされなかったことは把握できません。ビュースルーコンバージョンは、管理画面の「ビュースルーコンバージョン数」の列で確認します。

Q04月ごとの差が大きく変動する場合は、どの期間で比較すればよいですか?

計測期間が終了した月を比較します。

月末に広告をクリックした人が翌月に見積を依頼した場合、その成果は、管理画面ではクリック日の月、GA4では発生日の月に計上されます。月ごとの件数が少ない場合は、四半期の合計で比較します。

Yahoo!広告とGA4のコンバージョン数が一致しないことを前提に差の内訳を確認し、比較の範囲に応じて判断に用いる数値を決める|まとめ

管理画面のコンバージョン数は、広告のクリック日(動画視聴後の成果は視聴日)に計上され、推定コンバージョンと、ディスプレイ広告の動画視聴後の成果を含み、検索広告とディスプレイ広告で別々に集計された値です。GA4は成果を発生日に集計し、GA4の件数では1件ごとに1つの経路へ割り当てます(イベントスコープのディメンションでデータドリブンの場合は、複数の経路に配分)。Yahoo!広告からの訪問は、トラッキングURLとカスタムパラメータで付与したUTMパラメータによって、GA4で識別できます。同じ種類の広告内の比較は管理画面のコンバージョン数、広告の種類間・媒体間の比較はGA4の件数で判断し、2つの数値で結論が変わる場合は、差の内訳を確認してから配信を継続するかどうかを決めます。

この記事のポイント

  • 管理画面のコンバージョン数とGA4の件数は、計上日、集計の対象期間、成果の割り当て先、経路の判定が異なるため一致しない。両者をそろえることは求めず、差の内訳を確認する。
  • 管理画面のコンバージョン数は、広告のクリック日に計上され、計測期間が終了するまでは過去のクリック日の件数があとから加算される。推定コンバージョンと、ディスプレイ広告の動画視聴後の成果を含み、ビュースルーコンバージョンは含まない。
  • Yahoo!広告からの訪問をGA4のレポートで識別するには、トラッキングURLとカスタムパラメータでUTMパラメータを付与する。検索広告では、アカウントとキャンペーンの2つの階層で設定すれば、多くの広告に一括して適用できる。
  • 差の内訳は、成果の定義と比較の期間、完了ページでのYahoo!広告とGA4のタグの動作を確認したうえで、差が生じている広告の種類と時期から絞り込む。
  • 同じ種類の広告内の比較は管理画面のコンバージョン数、広告の種類間・媒体間の比較はGA4の件数で判断する。キャンペーンごとに両方の数値で獲得単価を算出し、上限を境に結論が変わる場合は、差の内訳を確認してから配信の継続を決める。