TAMKO
Advantage+

Meta広告で類似オーディエンスを継続して使うかは、類似オーディエンスを指定しない広告セットとのA/Bテストで、新規顧客の購入件数の差から判断する

Meta広告で、以前から配信している類似オーディエンスの広告セットを継続するか、類似オーディエンスを指定しないAdvantage+ オーディエンスの広告セットに切り替えるか、判断が難しいと感じることはありませんか。

例えば、診断サンプルの架空の会社(F社・スキンケアブランド・自社EC)の新規顧客向けの「手動|新規(興味・関心)」キャンペーンには、「類似|購入者1%」と「類似|購入者3%」の2つの広告セットがあります。直近4週の平均で、購入件数は週4.0件と週6.5件で、いずれも「情報収集が不十分」の状態です。この件数だけでは、類似オーディエンスが購入件数の増加に寄与しているかを判断できません。

類似オーディエンスの運用では、次の3つの場面が多く見られます。

そこでこの記事では、Advantage+ オーディエンスでの類似オーディエンスの扱い、比較する3つの設定、比較の前の確認事項、A/Bテストの設計、比較する指標、類似オーディエンスを継続するかの判断の手順を、Metaビジネスヘルプセンター(以下、公式ヘルプ)の記載に基づいて整理します。

想定読者は、自社ECサイトでの販売やD2C事業でMeta広告(Instagram広告・Facebook広告)を運用し、購入単価やROASで成果を評価している担当者の方です。

この記事では、Meta広告アカウント診断で、新規顧客の購入を基準にキャンペーンの構成を確認しているTAMKOの立場から解説します。

類似オーディエンスとは:既存顧客などに似た利用者に広告を配信する機能で、Advantage+ オーディエンスでは提案として扱われる

よくある場面

担当者が、類似オーディエンスを設定した既存の広告セットを複製すると、[オーディエンス]に[Advantage+ オン]と表示される。

類似オーディエンスは、ソースオーディエンス(既存顧客のリストなど)に似た特性を持つ利用者を対象に、広告のリーチを拡大する機能です。Advantage+ オーディエンスでは、類似オーディエンスは「オーディエンスの提案」として扱われ、パフォーマンスの向上が見込まれる場合は、それ以外の利用者にも広告が配信されます。ただし、地域などのオーディエンス制御で指定した範囲の外には、広告は配信されません。

Meta広告のAdvantage+ オーディエンスで類似オーディエンスを提案に追加した場合の配信先:オーディエンス制御で指定した範囲の中で、広告は類似オーディエンスに優先して配信され、パフォーマンスの向上が見込まれる場合はそれ以外の利用者にも配信されることを示した図
帯の幅は配信の割合を示すものではない。配信先を類似オーディエンスに限定する設定は、次の章で説明する。

公式ヘルプによると、類似オーディエンスの作成時には、ソースオーディエンスの情報(利用者層データ、興味・関心、行動など)をもとに、Metaの配信システムが似た要素を持つ利用者を抽出します。

売上・アプリの宣伝・リードのいずれかを目的にしたキャンペーンでは、広告セットの[オーディエンス]に、初期状態で[Advantage+ オン]と表示されます。この表示は、Advantage+ オーディエンスを使用している状態を示します。Advantage+ オーディエンスでは、類似オーディエンスを[オーディエンスを提案する]の[これらのカスタムオーディエンスを含める]に追加できます。オーディエンスの提案は、優先するオーディエンスへのリーチをMetaに促しつつ成果の最大化を図る場合に推奨される設定です。提案とオーディエンス制御の違いは、Advantage+ オーディエンスの年齢と性別の内訳に関する記事で解説しています。

類似オーディエンスを提案として使うこの扱いは、公式ヘルプでは「Advantage+ 類似オーディエンス(または提案として類似オーディエンス)」と呼ばれています。Advantage+ 類似オーディエンスでは、選択した類似度の範囲外でもパフォーマンスの向上が見込まれる場合に、その利用者層を含むようにオーディエンスが更新され、さらに拡大される場合もあります。モバイルアプリ、ウェブサイト、顧客リストのカスタムオーディエンスから作成した類似オーディエンスを使う場合、新規作成・複製したキャンペーンと広告セット、下書きの状態のキャンペーンと広告セットでは、この機能が自動で有効になります。類似オーディエンスを設定した既存の広告セットを複製したときに[Advantage+ オン]と表示されるのは、このためと考えられます。

比較する3つの設定:類似オーディエンスを制御にする・提案にする・設定しない

よくある場面

担当者が、類似オーディエンスを指定した広告セットと指定していない広告セットのうち、どちらを残すかを決めようとしている。

類似オーディエンスの扱いは、類似オーディエンスを制御にする(設定A)、提案にする(設定B)、設定しない(設定C)の3つです。配信先を類似オーディエンスに限定できるのは設定Aのみで、このとき広告セットは[Advantage+ オフ]になります。まず、現在の広告セットの設定(AまたはB)と設定Cを比較し、類似オーディエンスを使う必要があるかを確認します。

Meta広告での類似オーディエンスの3つの扱い(制御にする・提案にする・設定しない)について、[Advantage+ オン]・[Advantage+ オフ]の表示と配信先の違いを、配信先が自動で決定される範囲が広くなる順に示した図
3つの設定のいずれでも、広告は地域・最低年齢・言語・除外するカスタムオーディエンスのオーディエンス制御の範囲内に配信される。

設定Aにするには、広告セットの[オーディエンス]で[広告のリーチをさらに限定](または[オーディエンスをさらに制限する])を選び、カスタムオーディエンスの欄に類似オーディエンスを指定して、[提案として使用する]のチェックを外します。公式ヘルプによると、この操作で、通常は[Advantage+ オフ]になります。一方、最低年齢を25歳まで引き上げる操作と、カスタムオーディエンスを除外する操作では、[Advantage+ オン]のままです。

設定Bは、[これらのカスタムオーディエンスを含める]に類似オーディエンスを追加した状態です。設定Cは、類似オーディエンスを提案にも制御にも指定しない状態で、年齢・性別などのほかの提案とオーディエンス制御は変更しません。設定Cと、いわゆる「ブロード配信」との関係は、FAQで補足します。

Advantage+ オーディエンスは、選択された条件に一致する人以外にも広告を配信できるため、通常は元のオーディエンスオプション(この記事の設定Aなど、Advantage+ オーディエンスを使わない従来のターゲット設定)よりも高い成果が得られるとされています。提案の削除も、相応のビジネスニーズがある場合に限ることが推奨されています。ただし、自社の商品とソースオーディエンスでもAdvantage+ オーディエンスのほうが高い成果になるかは、比較して確認する必要があります。ほぼすべてのタイプのキャンペーンで、Advantage+ オーディエンスのA/Bテストも推奨されています。

現在の設定がBの場合は、設定Bと設定Cを比較します。現在の設定がAの場合は、まず設定Aと設定Cを比較し、設定Aを継続する結果になった場合は、次に設定Aと設定Bを比較して、配信先を類似オーディエンスに限定する必要があるかを確認します。

比較の前に確認すること:ソースオーディエンスの条件と、類似オーディエンス同士の重複

よくある場面

担当者が、購入者の1%と3%の2つの類似オーディエンスを、別々の広告セットに設定して広告を配信している。

ソースオーディエンスには100人以上の利用者が必要で、通常は1,000〜5,000人の規模が推奨されています。類似度のみが異なる類似オーディエンスを別々に作成し、それぞれ広告セットに設定している場合は、[オーディエンスの重複を表示]で、両者がどの程度重なっているかを確認します。

Meta広告で類似度のみが異なる2つの類似オーディエンス(購入者の1%と3%)の重複を示した図:両方に含まれる利用者に対しては、同じオークションで一方の広告セットの広告のみが選ばれる
F社は診断サンプルの架空の会社。類似度の異なる類似オーディエンスは、類似オーディエンスのセットとして作成すれば重複しない。別々に作成した場合は、[オーディエンスの重複を表示]で重複を確認する。

保存済みのオーディエンスはソースオーディエンスとして使用できず、ソースオーディエンスに含まれる利用者は類似オーディエンスから除外されます。後者は、「比較する指標」の章で扱う既存顧客の割合に関係します。

ソースオーディエンスの質も、類似オーディエンスの成果に影響します。キャンペーンの目標によっては、顧客全員を含むオーディエンスよりも優良顧客で構成されるオーディエンスのほうが、高い成果を得られる可能性があるとされています。比較の前に、ソースオーディエンスが購入者全員のリストか、購入回数や購入金額で絞り込んだものかを確認し、その結果をテストの記録に残します。

類似オーディエンスのセット(例:0%〜1%、1%〜3%、3%〜6%)として作成したオーディエンスは、互いに重複しません。一方、1%と3%の類似オーディエンスを別々に作成した場合に重複するかは、公式ヘルプに記載がありません。重複は、オーディエンスマネージャで対象のオーディエンス(最大5つ)を選び、[アクション]から[オーディエンスの重複を表示]をクリックすると、[選択されたオーディエンスの重複率(%)]として確認できます。重複率を確認するには、各オーディエンスに少なくとも1万件のアカウントセンター内アカウントが含まれている必要があります。

同一広告主の複数の広告セットが同じオークションに参加する場合、過去のパフォーマンスが最も高い広告が選ばれ、ほかの広告は表示されません。重複率が高い場合、一方の広告セットの購入件数が少ない原因は、類似オーディエンスの質ではなく、配信機会の不足にある可能性があります。

冒頭で示したF社(診断サンプルの架空の会社)の2つの広告セットは、いずれも「情報収集が不十分」の状態で、この件数のままでは優劣を判断できません。類似オーディエンスの扱いを比較するA/Bテストの前に、2つの広告セットを1つに統合するかを検討します。統合によって情報収集期間を完了させる目安は、「情報収集が不十分」の広告セットの統合に関する記事で解説しています。

比較の方法:類似オーディエンスの設定のみが異なる2つの広告セットでA/Bテストを行う

よくある場面

担当者が、類似オーディエンスを指定した広告セットと指定していない広告セットについて、同じ期間の購入単価を比較している。

同時に配信している2つの広告セットは、配信対象者が重複し、同じオークションで競合することがあります。類似オーディエンスが必要かは、その設定以外の条件をそろえた2つの広告セットに同額の予算を割り当て、A/Bテストで比較して判断します。

Meta広告で類似オーディエンスの要否をA/Bテストで判断する際に、そろえる条件(広告・最適化イベント・オーディエンス制御・予算と期間)と、変える条件(類似オーディエンスを制御にする・提案にする・設定しないのうちの2つ)を対比した図
既存の広告セットを複製してテストを作成した場合は、両方のバージョンの[オーディエンス]の表示が、比較対象の設定どおりかを確認する。

場面のように、すでに並行して配信している2つの広告セットは、広告、予算、配信開始の時期が異なることが多く、配信対象者も重複するため、購入単価の差には類似オーディエンスの設定以外の要因が含まれます。広告セットやキャンペーンの配信を手動で開始・停止するような略式のテストも、オーディエンスが重複して結果の信頼性が低下するおそれがあるため、公式ヘルプでは推奨されていません。

A/Bテストは、同じ人に両方のバージョンが表示されないように配信対象者を分け、2つのバージョンの結果の単価(購入を成果にしている場合は購入単価)を比較する機能です。以下、A/Bテストで比較する2つの広告セットをバージョンと呼びます。テストの作成方法には、既存の広告セットを複製して変数(変える条件)を変更する方法と、既存の2つの広告セットを比較する方法があります。後者では広告や配信開始の時期の違いが残るため、複製する方法を使います。

複製した側では、[オーディエンス]のみを変更します。設定Bと設定Cを比較する場合は[これらのカスタムオーディエンスを含める]から、設定Aと設定Cを比較する場合は[広告のリーチをさらに限定]のカスタムオーディエンスの欄から、類似オーディエンスを削除します。設定Aと設定Bを比較する場合は、複製した側を設定Bの状態にします。広告、最適化イベント、地域・最低年齢・言語・除外するカスタムオーディエンスは変更しません。テスト対象のオーディエンスは、並行して実施しているほかのキャンペーンで使用しないことが推奨されているため、同じ類似オーディエンスを設定したほかの広告セットの扱いも、テストの開始前に決めます。

複製した広告セットでは、前述のとおりAdvantage+ 類似オーディエンスが自動で有効になることがあります。テストを開始する前に、両方のバージョンの[オーディエンス]の表示([Advantage+ オン]または[Advantage+ オフ])と、類似オーディエンスを設定した欄が、比較対象の設定どおりかを確認します。

必要なテストの期間と、新規顧客の購入件数の差が偶然によるものかを判断する目安(偶然の範囲)の考え方は、Advantage+ クリエイティブのA/Bテストに関する記事で解説しています。

比較する指標:既存顧客の購入を切り分けた、新規顧客の購入件数

よくある場面

担当者が、類似オーディエンスを指定していない広告セットのほうが購入単価が低いことを理由に、類似オーディエンスの広告セットを停止しようとしている。

類似オーディエンスにはソースオーディエンスの利用者が含まれないため、設定によって、購入に占める既存顧客の割合が異なる場合があります。既存顧客の購入を切り分け、新規顧客の購入件数で比較します。2つのバージョンの消化金額が同額であれば、新規顧客の購入件数が多いバージョンほど、新規顧客の購入単価も低くなります。

Meta広告で、類似オーディエンスを提案にした広告セット(設定B)と類似オーディエンスを設定しない広告セット(設定C)のA/Bテストについて、全体の購入件数と新規顧客の購入件数を比較した横棒グラフ:購入件数は、全体では設定C、新規顧客では設定Bが多い(説明用の架空の数字)
診断サンプルの架空の会社(F社)を想定した説明用の架空の数字。購入者のカスタムオーディエンスを除外せず、オーディエンスセグメントの内訳で新規顧客の購入を切り分けた場合の例。

設定Aでは、ソースオーディエンスに含まれる購入者は類似オーディエンスから除外されるため、その購入者には広告が配信されません。設定Bでも、提案に追加した類似オーディエンスにはソースオーディエンスの購入者が含まれないため、既存顧客への配信が設定Cより少なくなる場合があります(類似オーディエンス以外への配信はあるため、なくなるわけではありません)。そのため、購入件数の差には、新規顧客の獲得の違いと既存顧客の購入の違いの両方が含まれます。

F社(診断サンプルの架空の会社)の12か月の実績では、類似オーディエンスの広告セットを含む「手動|新規(興味・関心)」キャンペーンでも購入の12.9%が既存顧客の購入で、「Advantage+ セールス|全商品」キャンペーンでは61.8%でした。

既存顧客の購入を切り分ける方法は2つあります。1つは、両方のバージョンで購入者のカスタムオーディエンスを除外対象に指定する方法です。[Advantage+ オン]のまま設定できますが、元の広告セットで除外していない場合は、元の広告セットのターゲット設定の変更にあたります。もう1つは、除外せずに配信し、オーディエンスセグメントの内訳で新規顧客の購入を区別して集計する方法です。オーディエンスセグメントは、広告アカウントの設定で既存顧客などを定義すると、売上を目的にしたキャンペーンの[内訳]の[利用者層データ別]から選択できます(まだ利用できないアカウントもあります)。設定の手順は、Advantage+ セールスキャンペーンの既存顧客の割合に関する記事で解説しています。

以下は説明用の架空の数字です。F社が2つの広告セットを1つに統合し、2つの類似オーディエンスを提案にした状態(設定B)で配信しているとします。この広告セットを複製して設定Cのバージョンを作成し、合計4週間300,000円の予算でA/Bテストを行った例です。購入者は除外せず、オーディエンスセグメントの内訳で新規顧客の購入を切り分けています。

バージョン消化金額購入件数(全体)新規顧客の購入件数購入単価(全体)新規顧客の購入単価
設定B(類似オーディエンスを提案にする)150,000円42件39件3,571円3,846円
設定C(類似オーディエンスを設定しない)150,000円45件36件3,333円4,167円

(購入単価は1円未満を四捨五入)

全体の購入件数は設定Cが3件多く、全体の購入単価も設定Cのほうが低いため、この数値だけを見ると、設定Bの広告セットを停止する判断になります。しかし、購入に占める既存顧客の割合は、設定Bが約7%(3件÷42件)、設定Cが20%(9件÷45件)です。新規顧客の購入件数は設定Bが3件多く、新規顧客の購入単価も設定Bのほうが低くなります。ROASで評価している場合も、新規顧客の購入による売上からROASを算出して比較します。

類似オーディエンスを継続するかの判断:新規顧客の購入件数の差が偶然の範囲を超えた場合に限り設定を変更する

よくある場面

担当者が、A/Bテストの結果を受けて、類似オーディエンスの広告セットを継続するか、類似オーディエンスを指定しない設定に切り替えるかを決めようとしている。

新規顧客の購入件数の差が偶然の範囲を超えた場合に限り、件数が多かった設定を採用します(テスト前の設定のほうが多かった場合は、そのまま維持します)。差が偶然の範囲に収まる場合は、全体の購入件数や購入単価に差があっても設定を変更せず、テスト前の設定を維持します。

Meta広告で類似オーディエンスを継続するかの判断手順を示した図:A/Bテストにおける新規顧客の購入件数の差が偶然の範囲を超えた場合に限り、類似オーディエンスを継続するか削除するかを決め、範囲内に収まった場合はテスト前の設定を維持する
偶然の範囲は、2×√(2つのバージョンの新規顧客の購入件数の合計)で計算する目安で、Metaの判定基準ではない。

偶然の範囲は、同じ条件で配信しても偶然によって生じうる購入件数の差の目安です。ここでは、2×√(2つのバージョンの新規顧客の購入件数の合計)で計算します。

前の章のF社の例(説明用の架空の数字)では、新規顧客の購入件数は設定Bが39件、設定Cが36件で、差は3件です。偶然の範囲は2×√(39+36)=2×√75=約17件で、差の3件はこの範囲に収まります。したがって、どちらの設定の新規顧客の購入件数が多いとも判断できず、テスト前の設定Bを維持します。

この例と同じ比率(新規顧客の購入件数が39件対36件)の差が偶然の範囲を超えていると判断するには、この記事の試算で、各バージョンにおよそ1,300件の新規顧客の購入が必要です。この件数は4週間で39件だったF社の例の約33倍にあたり、同じ予算では、A/Bテストの期間の上限である30日間で確保できません。差が小さい場合は判断できないため、テスト前の設定を維持したまま、別の要因(広告やソースオーディエンス)の検証に進みます。

類似オーディエンスを削除する操作や、制御から提案に切り替える操作はターゲット設定の変更にあたり、広告セットが再び情報収集期間に入る大幅な編集の1つです。ほかの設定も見直す場合は同じ日に行い、実施日と内容を記録します。情報収集期間と大幅な編集の詳細は、「情報収集が不十分」の広告セットの統合に関する記事で解説しています。

設定Aから設定Bに切り替えるのは、設定Aと設定Bを比較したテストで、設定Bの新規顧客の購入件数が偶然の範囲を超えて多かった場合に限ります。

TAMKOのMeta広告アカウント診断で確認すること

TAMKOのMeta広告アカウント診断では、購入件数を正しく集計したうえで、キャンペーンごとの費用対効果を確認します。

Meta広告アカウント診断の結果の伝え方:改善点には設定の手順を、続けてよい点にはその根拠を、判断できないものには検証の方法を添える
判断できないものには、A/Bテストの設計などの検証の方法を添える。

診断で確認する項目には、「Metaピクセルとコンバージョン APIの重複排除と、購入の数の正しさ」と「Advantage+ セールスキャンペーンと手動のキャンペーンの分け方」が含まれます。類似オーディエンスのA/Bテストのように新規顧客の購入件数で判断する検証は、購入が正しく計上されていることが前提です。改善点には設定の手順を、続けてよい点にはその根拠を、判断できないものには検証の方法を添えます。診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)。エグゼクティブサマリー・調査報告書・分析の明細(Excel)をお渡しし、オンラインの説明会を1回行います。

類似オーディエンスのA/Bテストの実施や広告セットの設定変更までご依頼いただく場合は、Meta広告のお試し運用からご利用いただけます。1施策を、1か月・5万円でお預かりします(税別)。お預かりする施策の広告費は月30万円までです。この記事の例(2つのバージョンの合計で4週間300,000円)はこの範囲で実施できる規模ですが、判断できるのは、新規顧客の購入件数に大きな差がある場合に限られます。

詳しい内容は、診断ページをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q01類似オーディエンスの類似度(割合)は、何%に設定すればよいですか?

公式ヘルプに推奨の割合は記載されていません。割合を小さくするとソースオーディエンスにより近い利用者に絞られ、大きくすると、より幅広い利用者を含むオーディエンスになります。

類似度の異なる複数の類似オーディエンスを使う場合は、類似オーディエンスのセット(例:0%〜1%、1%〜3%、3%〜6%)として作成すると、互いに重複しません。なお、Advantage+ 類似オーディエンス(提案として類似オーディエンス)では、選択した類似度の範囲外でもパフォーマンスの向上が見込まれる場合は配信対象が拡大されるため、類似度の違いがそのまま配信先の違いになるとは限りません。

Q02Advantage+ オーディエンスで、類似オーディエンスを除外できますか?

除外できません。

公式ヘルプ「Advantage+ オーディエンスを使用してキャンペーンを作成する方法」では、その理由として、類似オーディエンスを除外するとオーディエンスが制限され、配信機会が減少することが挙げられています。オーディエンス制御で除外できるのは、類似オーディエンス以外のカスタムオーディエンス(購入者のリストなど)で、その場合も[Advantage+ オン]のままです。

Q03作成した類似オーディエンスの推定オーディエンスサイズが、オーディエンスマネージャに表示されないのはなぜですか?

類似オーディエンスの作成時に地域を選択する手順が廃止され、新しく作成した類似オーディエンスでは、オーディエンスマネージャに推定オーディエンスサイズが表示されなくなったためです。

推定オーディエンスサイズは、広告セットで類似オーディエンスを使用する際に表示されます。ソースオーディエンスに似た利用者の抽出には、広告セットの地域設定が使用されます。作成直後の[ステータス]は[処理中]で、マッチングには最長3日間かかりますが、その間も広告の掲載を開始できます。

Q04「ブロード配信」とAdvantage+ オーディエンスは同じものですか?

「ブロード配信」は、この記事で参照した公式ヘルプには定義のない呼び方です。設定C(類似オーディエンスを設定しない)を指して使われる場合、ブロード配信はAdvantage+ オーディエンスの使い方の1つにあたります。

Advantage+ オーディエンスは、類似オーディエンスを提案にした設定Bも含む機能の名称です。広告セットがどの設定にあたるかは、[Advantage+ オン]・[Advantage+ オフ]の表示と、[オーディエンスを提案する]に何が追加されているかで確認します。

類似オーディエンスの扱いは、A/Bテストで新規顧客の購入件数の差が偶然の範囲を超えた場合に限り変更する|まとめ

Advantage+ オーディエンスでは、類似オーディエンスは提案として扱われ、パフォーマンスの向上が見込まれる場合はそれ以外の利用者にも広告が配信されます。配信先を類似オーディエンスに限定する設定([提案として使用する]のチェックを外す)では、広告セットは[Advantage+ オフ]になります。類似オーディエンスを継続するかは、その設定のみが異なる2つの広告セットをA/Bテストで比較して決めます。事前に、ソースオーディエンスの条件と類似オーディエンス同士の重複を確認し、テストでは既存顧客の購入を切り分けて、新規顧客の購入件数で比較します。新規顧客の購入件数の差が偶然の範囲を超えた場合に限り設定を変更し、偶然の範囲に収まる場合はテスト前の設定を維持します。

この記事のポイント

  • Advantage+ オーディエンスでは、[これらのカスタムオーディエンスを含める]に追加した類似オーディエンスは提案として扱われ、パフォーマンスの向上が見込まれる場合は、オーディエンス制御の範囲内でそれ以外の利用者にも広告が配信される。
  • 類似オーディエンスの扱いは、制御にする([Advantage+ オフ])、提案にする、設定しないの3つ。まず、現在の設定と設定C(設定しない)を比較する。
  • ソースオーディエンスには100人以上の利用者が必要(通常は1,000〜5,000人を推奨)。類似度のみが異なる類似オーディエンスを別々に作成した場合は、[オーディエンスの重複を表示]で重複を確認する。
  • 類似オーディエンスにはソースオーディエンスの利用者が含まれないため、設定によって購入に占める既存顧客の割合が異なる場合がある。A/Bテストでは、既存顧客の購入を切り分け、新規顧客の購入件数で比較する。
  • 新規顧客の購入件数の差が偶然の範囲(2×√(2つのバージョンの新規顧客の購入件数の合計))を超えた場合に限り設定を変更し、偶然の範囲に収まる場合はテスト前の設定を維持する。