TAMKO
配信と設定

Meta広告の権限付与は、広告アカウント・データセット・Instagramアカウント・Facebookページの所有者が自社のビジネスポートフォリオであるかを確認してから行う

外部の協力会社にMeta広告の運用を委託するにあたり、権限(Metaの表記ではアクセス許可)を付与する手順は調べても、付与する前に確認すべき事項は調べていない、ということはありませんか。

以下は、診断サンプルの架空の会社(F社・スキンケアブランド・自社EC)の例です。F社の広告アカウントには12か月間で広告費26,384,260円分の配信実績があり、データセットには同じ期間の購入イベントが記録されています。仮に、この広告アカウントとデータセットが外部の協力会社のビジネスポートフォリオで作成されていた場合(説明用の仮定です)、F社は取引の終了後も、これらを自社のビジネスポートフォリオに移せません。

Meta広告の権限付与では、次の3つの場面が多く見られます。

そこでこの記事では、権限を付与する前にアセットの所有者を確認する理由と方法、所有者が自社でない場合の対応、アクセス許可の選び方と付与の手順、付与後の点検を、Metaビジネスヘルプセンターの記載に基づいて整理します。

対象は、Meta広告の運用を外部の協力会社や個人の担当者に委託している方と、委託先の変更を検討している方です。

Meta広告アカウント診断で、お客さまから広告アカウントへのアクセス許可の付与を受けているTAMKOの立場から解説します。

【結論】Meta広告で権限を付与する前に、広告アカウント・データセット・Instagramアカウント・Facebookページの所有者が自社のビジネスポートフォリオであるかを確認する

Meta広告で外部の協力会社にアクセス許可を付与する前に、広告アカウント・データセット・Instagramアカウント・Facebookページの所有者が、自社のビジネスポートフォリオであるかを確認します。広告アカウントとデータセットは、作成元のビジネスポートフォリオから移せないためです。そのうえで、外部の協力会社をパートナーとして追加し、業務に必要なタスクのみを部分的なアクセス許可で付与します。

Meta広告の権限付与までの4つの手順を示した図:自社のビジネスポートフォリオを用意し、広告アカウント・データセット・Instagramアカウント・Facebookページの所有者を確認し、所有者が自社でないアセットの扱いを決め、外部の協力会社をパートナーとして追加して業務に必要なタスクのみを付与する
手順02で所有者を確認するのは、広告アカウントとデータセットを作成元のビジネスポートフォリオから移せないため。
  1. 自社のビジネスポートフォリオを用意する。フルアクセスを持つユーザーは、自社の担当者の中に2名以上確保することが推奨されている。
  2. 配信に使用する広告アカウント、購入イベントを受信するデータセット、広告に掲載するInstagramアカウントとFacebookページの所有者を確認する。
  3. 所有者が自社でないアセットは、共有を受けて使用するか、代わりのアセットを自社のビジネスポートフォリオで作成するかを決める。InstagramアカウントとFacebookページは、所有者による削除の後に自社に追加することもできる。
  4. 外部の協力会社をパートナーとして追加し、業務に必要なタスクのみを付与する。

付与したアクセス許可は事後に変更・削除できますが、外部の協力会社のビジネスポートフォリオで作成された広告アカウントとデータセットは、自社に移せません。そのため、付与の手順より先に所有者を確認します。なお、この記事の「所有者」は、アセットを所有しているビジネスポートフォリオ(またはそれを持つ会社)を指します。

Meta広告のビジネスポートフォリオとは:ビジネスアセットを所有し、ユーザーとパートナーにアクセス許可を付与する組織の単位

よくある場面

外部の協力会社から自社のビジネスポートフォリオIDの提示を求められているが、自社でビジネスポートフォリオを作成済みかどうかが分からない。

ビジネスポートフォリオは、広告アカウント、Metaピクセルのデータセット、Instagramアカウント、Facebookページなどのビジネスアセットをまとめて所有・管理する、組織の単位です。1つのビジネスアセットは1つのビジネスポートフォリオにのみ所属し、アクセス許可は個人(ユーザー)と、別のビジネスポートフォリオを持つ会社(パートナー)に付与します。

Meta広告のビジネスポートフォリオの構成を示した図:ビジネスポートフォリオが広告アカウント・データセット・Instagramアカウント・Facebookページなどのビジネスアセットを所有し、ユーザー(個人)とパートナー(別のビジネスポートフォリオを持つ会社)にアクセス許可を付与する
外部の協力会社にアクセス許可を付与する場合は、その会社をパートナーとして追加する。

ビジネスポートフォリオの作成者には、そのビジネスポートフォリオのフルアクセスが付与されます。1名が作成できるビジネスポートフォリオは最大2つです。

アクセス許可を受ける側のうち、ユーザーはビジネスポートフォリオに招待されて参加する個人、パートナーは自社とは別のビジネスポートフォリオを持つ会社です。外部の協力会社が自らのビジネスポートフォリオを持っている場合は、同社をパートナーとして追加し、そのビジネスポートフォリオIDを指定してアセットを共有します。自社のビジネスポートフォリオIDは、[設定]の[ビジネスポートフォリオの情報]で、名称の下に表示されます。

部分的なアクセス許可には、ユーザーの追加時に既定で割り当てられる[基本]と、コンバージョンAPIの設定やアクセストークンの作成などを行える[アプリと統合]があります。また、取引や請求書を扱う[財務]のアクセス許可を、詳細オプションとしてユーザーに追加できます。

ビジネスポートフォリオに含まれていない広告アカウントは、広告マネージャの[広告アカウントの役割]でアクセス許可を管理します。外部の協力会社と継続して連携する場合は、広告アカウントを自社のビジネスポートフォリオに含めると、会社の単位で付与先を管理できます。

権限の付与前に所有者を確認する理由:広告アカウントとデータセットは、作成元のビジネスポートフォリオから移せない

よくある場面

外部の協力会社のビジネスポートフォリオで作成された広告アカウントで1年間配信しており、取引の終了後も自社で継続して使用できるかが分からない。

広告アカウントとデータセットは、作成元のビジネスポートフォリオから移せません。これらが外部の協力会社のビジネスポートフォリオで作成されている場合、自社は共有を受ける立場にとどまります。

Meta広告のビジネスアセットのうち、広告アカウントとデータセットは作成元のビジネスポートフォリオから移せず、InstagramアカウントとFacebookページは所有者が元のビジネスポートフォリオから削除すれば別のビジネスポートフォリオに追加できることを対比した図
既存の広告アカウントも、ビジネスポートフォリオに追加すると、その追加を取り消せなくなることがある。

ヘルプ「Meta Business Suiteでビジネスポートフォリオに広告アカウントを追加する」によると、ビジネスポートフォリオで作成した広告アカウントは、そのビジネスポートフォリオから削除することも移すこともできません。既存の広告アカウントも、ビジネスポートフォリオに追加すると、その追加を取り消せなくなることがあります。広告アカウントを所有できるビジネスポートフォリオは1つのみで、広告アカウントを閉鎖しても、そのビジネスポートフォリオからは削除されません。

ヘルプ「Meta Business SuiteでMetaピクセル用のデータセットを作成する」には、データセットは削除も別のビジネスポートフォリオへの移動もできないと記載されています。同ヘルプは、広告の管理を外部に委託しているビジネスに対して、Meta Business Suiteでデータセットを作成することを勧めています。

Facebookページの扱いは、広告アカウントやデータセットとは異なります。所有者はいつでもFacebookページをビジネスポートフォリオから削除できるため、他社が所有するFacebookページも、所有者による削除の後であれば自社に追加できます。Instagramアカウントも所属できるビジネスポートフォリオは1つのみで、別のビジネスポートフォリオへ移す場合は、先に元のビジネスポートフォリオから削除する必要があります。

共有を受ける立場には制約があります。アセットを別のビジネスポートフォリオと共有できるのは所有者のみで、パートナーとしてフルアクセスを付与されている場合でも、第三者への共有はできません。また、パートナーから共有されたアセットについては、自社のユーザーに割り当てられるアクセス許可が、共有時に付与された範囲に限られます。

F社の例:12か月分の配信と購入イベントの記録は、広告アカウントとデータセットを所有するビジネスポートフォリオに残る

診断サンプルの架空の会社(F社)の例では、広告アカウントに2025年10月1日から2026年9月30日までの12か月間で広告費26,384,260円分の配信実績があり、広告の成果として計上された購入件数は、二重計上を除いて8,306件です。データセットには、広告経由以外の購入も含めて、同じ期間に22,720件の購入イベントが記録されています(2026年5月以降は二重計上を含む件数です)。

以下は説明用の仮定です。この広告アカウントとデータセットが外部の協力会社のビジネスポートフォリオで作成されていた場合、取引の終了後もこれらは同社のビジネスポートフォリオに残ります。F社が委託先を変更する場合、F社から新しい協力会社にこれらを共有することはできません。所有者である元の協力会社に新しい協力会社への共有を依頼するか、F社のビジネスポートフォリオで広告アカウントとデータセットを新たに作成することになります。新たに作成した場合、12か月分の記録は引き継がれません。購入イベントの件数をストアの注文数と照らし合わせる二重計上の確認(「Meta広告のコンバージョンAPIの二重計上を、注文数と照らして確認する方法」)も、データセットの記録を閲覧できることが前提です。

所有者の確認方法:自社のビジネスポートフォリオの[設定]にある、アセットの種類ごとの一覧で照合する

よくある場面

自社のビジネスポートフォリオの[設定]の一覧に、配信に使用している広告アカウントが表示されていない。

自社のビジネスポートフォリオの[設定]で、[広告アカウント][データセットとピクセル][Instagramアカウント][ページ]の一覧に、配信に使用しているアセットがあるかを照合します。パートナーから共有されたアセットも一覧に表示されるため、[パートナー]で相手先と対象のアセットもあわせて確認します。

Meta広告のアセットの所有者を確認する5つの項目を示した図:Meta Business Suiteの設定で、ビジネスポートフォリオの情報、広告アカウント、データセットとピクセル、Instagramアカウントとページ、パートナーの順に確認する
一覧に表示されているアセットでも、パートナーから共有されているだけの場合がある。そのため、最後に[パートナー]で相手先と対象のアセットを確認する。

確認には、自社のビジネスポートフォリオのフルアクセスが必要です。Meta Business Suiteの[設定]を開き、まず[ビジネスポートフォリオの情報]で自社のIDを控えます。続いて、[アカウント]の[広告アカウント]、[データソース]の[データセットとピクセル]、[アカウント]の[Instagramアカウント]と[ページ]を順に確認します。配信に使用しているアセットが一覧にない場合は、そのアセットを自社のビジネスポートフォリオが所有しておらず、共有も受けていないと考えられます。

一覧に表示されているアセットであっても、自社が所有しているとは限りません。パートナーから共有されたアセットも、自社の[設定]に表示されるためです。そこで、[ユーザー]の[パートナー]で、どの会社から、どのアセットの共有を受けているかを照合します。データセットの共有リクエストの状態は、[データセットとピクセル]の[パートナー]で確認できます。前述のとおり、アセットを別のビジネスポートフォリオと共有できるのは所有者のみのため、自社から別のパートナーに共有できないアセットは、他社が所有している可能性があります。アセットごとの所有者の表示形式は、管理画面で確認してください。

なお、所有者を確認する目的で、[広告アカウント]の[+ 追加]から[広告アカウントを追加]を選択することは避けます。既存の広告アカウントを追加すると、その追加を取り消せなくなる場合があるためです。

所有者が自社でない場合の対応:共有を受けるか、代わりのアセットを自社で作成するか、所有者による削除の後に自社に追加する

よくある場面

外部の協力会社から受け取った広告アカウントIDでは、自社のビジネスポートフォリオへの追加ができない。

別のビジネスポートフォリオが所有する広告アカウントは、自社のビジネスポートフォリオに追加できません。その広告アカウントを継続して使用する場合は、所有者から共有を受けます。今後は自社でアセットを所有する方針であれば、自社のビジネスポートフォリオで広告アカウントとデータセットを新たに作成します。InstagramアカウントとFacebookページは、所有者による削除の後に自社に追加できます。

Meta広告で所有者が自社でないアセットの扱いを示した分岐図:広告アカウントは所有者から共有を受けるか自社で新たに作成し、データセットは所有者にパートナーの割り当てでの共有を依頼するか自社で新たに作成し、Instagramアカウント・Facebookページは所有者が削除した後に自社に追加する
共有を受ける場合と、所有者による削除の後に自社に追加する場合は、所有者側でフルアクセスを持つユーザーの操作か承認が必要になる。

別のビジネスポートフォリオが所有する広告アカウントについては、[広告アカウント]の[+ 追加]から[別のビジネスポートフォリオの広告アカウントへのアクセスをリクエスト]を選び、広告アカウントIDとアクセス許可のレベルを指定して申請します。所有者側でフルアクセスを持つユーザー(個人が所有する広告アカウントの場合はその個人)が承認すると、その広告アカウントを使用できるようになります。所有者側が[広告アカウント]の[パートナーを割り当てる]で自社のビジネスポートフォリオIDを入力する方法もあります。

データセットは、所有者側が[データセットとピクセル]の[パートナーを割り当て]で共有します。所有者側に自社のビジネスポートフォリオIDを伝え、この操作を依頼します。複数のアセットの共有をまとめて依頼する場合は、[ユーザー]の[パートナー]で[追加]から[アセットをあなたに割り当てるようパートナーに依頼]を選びます。この共有リクエストの状態は、[ユーザー]の[パートナー]で確認できます。

今後は自社でアセットを所有する方針であれば、自社のビジネスポートフォリオで広告アカウントとデータセットを新たに作成します。新しいビジネスポートフォリオで作成できる広告アカウントの数は1つで、キャンペーンを実施して支払いが行われると、上限が最大3つに増えます。新たに作成したアセットには過去の記録が含まれないため、共有を受けてそれらを参照できる状態を維持しながら、切り替えの時期を所有者と協議して決めます。切り替えの詳しい手順は、この記事では扱いません。

Facebookページは、所有者がビジネスポートフォリオから削除した後に、自社の[ページ]で追加できます。それまでの間は、Facebookページへのアクセスをリクエストして所有者から共有を受けます。Instagramアカウントも、所有者のビジネスポートフォリオから削除された後に自社で追加し、それまでの間は所有者から共有を受けて使用します。

共有のリクエストとアセットの追加には、自社のビジネスポートフォリオのフルアクセスが必要です。自社の担当者の中にフルアクセスを持つユーザーがいない場合(退職した担当者だけがフルアクセスを持っている場合など)は、どちらも行えません。その場合は、退職した担当者などに連絡してフルアクセスの付与を依頼し、依頼できない場合は、Metaに全権限の取得リクエストを送信します(必要な書類は、よくある質問で説明します)。

Meta広告のアクセス許可の選び方と権限付与の手順:外部の協力会社には、業務に必要なタスクに限って割り当てる

よくある場面

外部の協力会社に広告アカウントへのアクセス許可を付与する画面で、フルアクセスと部分的なアクセス許可のいずれを選ぶかを判断できない。

外部の協力会社を自社のビジネスポートフォリオにパートナーとして追加し、広告アカウントの部分的なアクセス許可を付与します。運用を委託する場合は[キャンペーンの管理]、レポートの確認のみを依頼する場合は[パフォーマンスを確認する]を選びます。広告アカウントの設定・財務・アクセス許可の管理は、広告アカウントのフルアクセス([広告アカウントを管理する])でのみ行える操作です。

Meta広告で、広告アカウントに付与するアクセス許可の範囲を示した図:パフォーマンスを確認する(広告とレポートの閲覧)、キャンペーンの管理(広告の作成・編集を含む)、広告アカウントを管理する(フルアクセス。設定・財務・アクセス許可の管理を含む)の順に、行える操作の範囲が広くなる
部分的なアクセス許可には、このほかにクリエイティブハブのモックアップを管理するタスクがある。外部の協力会社には、業務に必要な範囲のタスクのみを付与する。

ヘルプ「ビジネスポートフォリオのアセットとタスクベースのアクセス設定」には、アセットの種類ごとに、部分的なアクセス許可で割り当てられるタスクと、フルアクセスで行える操作が示されています。広告アカウントについて、タスクごとに行える操作をまとめると、次の表のとおりです。

操作パフォーマンスを確認するキャンペーンの管理広告アカウントを管理する(フルアクセス)
広告を閲覧する○○○
レポートを表示する○○○
広告を作成・編集する−○○
広告アカウントの設定、財務、アクセス許可を管理する−−○

広告アカウントのフルアクセスでは設定・財務・アクセス許可の管理まで行えるため、その付与先は自社の社員に限るのが適切です。ヘルプ「Meta Business Suiteのビジネスポートフォリオとビジネスアセットのアクセス許可について」も、業務上必要なアクセス許可のみを付与することで、ビジネスポートフォリオとビジネスアセットの安全を確保しやすくなるとしています。

データセットでは、部分的なアクセス許可の[イベントデータセットを使用する]で、データと分析の閲覧、およびそのデータを用いたコンバージョン広告の作成ができます。設定の管理、イベントの追加・削除、ユーザーアクセスの編集、オーディエンスの作成は、データセットのフルアクセス([イベントデータセットを管理する])でのみ行えます。

コンバージョンAPIの設定を外部に委託する場合は、委託する作業に合わせて、付与するアクセス許可を決めます。ビジネスポートフォリオにユーザーとして追加した個人の担当者には、コンバージョンAPIの設定を行える[アプリと統合]を付与できます。データセットの設定の管理やイベントの追加・削除まで委託する場合は、データセットのフルアクセスが必要です。設定の完了後は、購入が二重に計上されていないかを確認します(確認方法は「Meta広告のコンバージョンAPIの二重計上を、注文数と照らして確認する方法」で説明しています)。

外部の協力会社をパートナーとして追加する手順

パートナーへの付与には、自社のビジネスポートフォリオのフルアクセスが必要です。ビジネスポートフォリオで二段階認証を有効にしておく必要もあります。外部の協力会社から同社のビジネスポートフォリオIDを受け取り、[設定]の[ユーザー]の[パートナー]で、[追加]、[パートナーにあなたのアセットへのアクセスを許可]の順に選びます。IDを入力して共有するアセットを選び、部分的なアクセス許可であれば委託するタスクを指定して、[アセットを割り当てる]で確定します。データセットは、[データソース]の[データセットとピクセル]で[パートナーを割り当て]を選び、同じくIDとアクセス許可のレベルを指定します。自社でフルアクセスを持つ別のユーザーの承認が必要になる場合があります。

個人の担当者をユーザーとして招待する手順

個人の担当者を招待する場合は、[設定]の[ユーザー]で[ユーザーを招待]を選択し、本人のFacebookアカウントのメールアドレスを入力して、付与するアクセス許可を指定します。招待された人が承認するとビジネスポートフォリオへの参加が完了し、ビジネスポートフォリオのアクセス許可は既定で[基本]が割り当てられます。期間を区切る場合は、一時的なアクセスを使用します(よくある質問で説明します)。ビジネスポートフォリオに含まれていない広告アカウントの場合は、広告マネージャの[広告アカウント設定]の[広告アカウントの役割]で、個人の担当者に管理者・広告管理者・アナリストのいずれかの役割を付与します。この画面で広告アカウントに追加できるのは、操作するユーザーとFacebookで友達になっている人に限られます。

アクセス許可の付与後の点検:取引を終えたパートナーを削除し、ユーザーのアクセス許可を定期的に確認する

よくある場面

運用の委託先を変更した後も、前の委託先が[パートナー]の一覧に残っている。

取引を終えた外部の協力会社を、自社のビジネスポートフォリオのパートナーから削除します。あわせて、エクスポートしたユーザーごとのアクセス許可の一覧とビジネス履歴で、不要なアクセス許可が残っていないかを定期的に確認します。

Meta広告の権限付与の後に行う4つの点検を示した図:取引を終えたパートナーの削除、過去90日間ログインしていないユーザーの削除、フルアクセスを持つユーザーの絞り込み(理想的には10名以下、2名以上を確保)、ユーザーのアクセス許可とビジネス履歴の確認
90日・10名以下・2名以上は、ヘルプ「ビジネスポートフォリオのセキュリティを強化するためのベストプラクティス」に記載された目安。

パートナーの削除は、[設定]の[ユーザー]の[パートナー]で該当する会社を選択し、[オプション]の[ビジネスポートフォリオから削除]で行います(ビジネスポートフォリオのフルアクセスが必要です)。パートナーの削除と、自社のユーザーの削除は別の操作です。協力会社の担当者を個人のユーザーとしても追加していた場合は、そのユーザーも別途削除します。

ヘルプ「ビジネスポートフォリオのセキュリティを強化するためのベストプラクティス」は、過去90日間ログインしていないユーザー(特にフルアクセスを持つ場合)と、パスキーまたは二段階認証を設定していないユーザーの削除を推奨しています。同ヘルプはまた、フルアクセスを持つユーザーを理想的には10名以下に限ることと、必須ではないものの、そのうちアクティブなユーザーを2名以上確保することを勧めています。2名以上いれば、一方のアカウントで不審なアクティビティが確認された場合でも、もう一方のユーザーがビジネスポートフォリオを管理できます。

点検には、[設定]の[ユーザー]タブからエクスポートできる、ユーザーごとのアクセス許可の一覧ファイルを使用します。このファイルでは、アクセス許可に加えて、前回ログインした時期と二段階認証の設定の有無を確認できます。ビジネスポートフォリオの詳細情報、ビジネスアセット、ユーザーに加えられた変更は、同じ[ユーザー]タブからダウンロードできるビジネス履歴で確認します。点検は、取引の開始時と終了時に加え、四半期ごとなど自社で定めた時期に実施することが望ましいといえます。

TAMKOのMeta広告アカウント診断で確認すること

TAMKOのMeta広告アカウント診断も、お客さまから広告アカウントのアクセス許可の付与を受けて実施します。診断ページのよくある質問では、権限について「閲覧のみの権限で拝見し、診断のあいだ設定には触れません。秘密保持契約は、ご希望に応じて診断の前に結びます。」とお答えしています。

Meta広告アカウント診断の流れ

  1. 01ご相談(無料)約30分
  2. 02診断約2週間
  3. 03説明会(オンライン)約1時間
診断ページに記載している流れ。診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)。

診断で確認する項目には、データセットに関わる「Metaピクセルとコンバージョン APIの重複排除と、購入の数の正しさ」が含まれます。診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)。エグゼクティブサマリー・調査報告書・分析の明細(Excel)・オンラインの説明会1回をお渡しします。

運用までご依頼いただく場合は、Meta広告のお試し運用から始められます。1施策を、1か月・5万円でお預かりします(税別・広告費は別)。お試し運用のよくある質問では、「最初に預かる範囲を決め、その外のキャンペーンや設定には触れません。」とお答えしています。

詳しくは診断ページへ。

よくある質問(FAQ)

Q01外部の協力会社に、Facebookのログイン情報を共有して作業を依頼してもよいですか?

いいえ。ログイン情報は共有せず、アクセス許可を付与したうえで作業を依頼します。

ヘルプ「Meta広告マネージャで広告アカウントにメンバーを追加する方法」では、Facebookアカウントを共有することや、複数の人で管理する架空のプロフィールを作成することは、利用規約およびコミュニティ規定の違反とされています。外部の協力会社はパートナーとして、個人の担当者はユーザーとして追加し、それぞれにアクセス許可を付与します。

Q02外部の協力会社のビジネスポートフォリオで作成された広告アカウントを、自社のビジネスポートフォリオに移せますか?

移せません。広告アカウントは、作成元のビジネスポートフォリオに永続的に登録されます。

その広告アカウントを継続して使用する場合は、所有者から共有を受けます。データセットも、別のビジネスポートフォリオには移せません。

Q03期間を区切ってアクセス許可を付与できますか?

ユーザー(個人)には、一時的なアクセスを付与できます。

一時的なアクセスでは、[基本]のアクセス許可を3日間から75日間の範囲で付与でき、期限を過ぎるとそのアクセス許可は自動的に取り消されます。パートナーとして追加した外部の協力会社は、取引の終了時にパートナーから削除します。

Q04自社の担当者の中に、ビジネスポートフォリオのフルアクセスを持つユーザーがいない場合はどうすればよいですか?

フルアクセスを持つ担当者(退職した担当者など)にフルアクセスの付与を依頼し、依頼できない場合は、Metaに全権限の取得リクエストを送信します。

リクエストには、申請者の本人確認書類、事業の所有者であることを証明する書類、署名された宣誓書の3点が必要で、いずれもPDFなど編集できない形式で提出します。承認されると申請者がフルアクセスを取得し、既存のユーザーは削除されません。

Q05広告とレポートの閲覧のみを許可するには、どのアクセス許可を選べばよいですか?

広告アカウントの部分的なアクセス許可で、[パフォーマンスを確認する]を選びます。

[パフォーマンスを確認する]では、広告の閲覧とレポートの表示ができ、広告の作成・編集はできません。ビジネスポートフォリオに含まれていない広告アカウントの場合は、広告マネージャの役割のうち、広告の閲覧とレポートへのアクセスができるアナリストがこれにあたります。

Meta広告の権限付与は、アセットの所有者の確認、業務に必要なタスクの割り当て、付与後の定期的な点検の順に行う|まとめ

Meta広告で権限を付与する際は、その手順より先に、広告アカウント・データセット・Instagramアカウント・Facebookページの所有者が自社のビジネスポートフォリオであるかを確認します。広告アカウントとデータセットは、作成元のビジネスポートフォリオから移せないためです。所有者が自社でない場合は、所有者から共有を受けるか、自社のビジネスポートフォリオで代わりのアセットを新たに作成し、InstagramアカウントとFacebookページは所有者による削除の後に自社に追加します。外部の協力会社はパートナーとして追加し、業務に必要なタスクのみを部分的なアクセス許可で付与したうえで、取引の終了時にパートナーから削除します。フルアクセスの付与先は必要最小限のユーザーに限り、ユーザーのアクセス許可とビジネス履歴を定期的に確認します。

この記事のポイント

  • 広告アカウントは作成元のビジネスポートフォリオに永続的に登録され、データセットも別のビジネスポートフォリオに移せない
  • 権限を付与する前に、広告アカウント・データセット・Instagramアカウント・Facebookページの所有者が自社のビジネスポートフォリオであるかを確認する
  • 所有者が自社でない場合は、所有者から共有を受けるか、代わりのアセットを自社で新たに作成する(新たに作成したアセットに過去の記録は含まれない)。InstagramアカウントとFacebookページは、所有者による削除の後に自社に追加できる
  • 外部の協力会社はパートナーとして追加し、運用を委託する場合は[キャンペーンの管理]、レポートの確認を依頼する場合は[パフォーマンスを確認する]のように、業務に必要なタスクのみを付与する
  • 取引を終えたパートナーは削除し、フルアクセスの付与先は必要最小限のユーザーに限り(理想的には10名以下。2名以上を確保)、ユーザーのアクセス許可を定期的に確認する