「情報収集が不十分」が続くMeta広告は、広告セットごとの週の件数を足して、統合で約50件に届くかを計算する
Meta広告の[配信]列に「情報収集が不十分」が並んだまま、何週間たっても情報収集期間(学習期間)が終わらない、ということはありませんか。
診断サンプルの架空の会社(F社・スキンケアブランド・自社EC)の例では、新規のお客さま向けのキャンペーンを、興味・関心や類似オーディエンスごとに8つの広告セットに分けていました。直近4週の購入は8つの合計で週47.8件あるのに、1つずつ見ると週1.3〜10.6件にとどまり、8つすべてが「情報収集が不十分」でした。
そこでこの記事では、情報収集期間が終わる条件、広告セットごとの週の件数を並べて統合で約50件に届くかを計算する方法、統合しても届かないときに検討する手とその順序を、Metaビジネスヘルプセンターの記載を根拠に整理します。
対象は、Meta広告を運用している担当者の方、なかでも自社EC・D2Cで、購入を最適化イベントにしてROASで評価しているアカウントを担当している方です。
Meta広告のアカウント診断で、広告セットごとの情報収集期間の状態を毎回確認している立場から解説します。
【結論】Meta広告の【学習期間】は、広告セットごとの週の件数を足して「統合で約50件に届くか」から判断する
「情報収集が不十分」が続くときは、まず広告セットごとの週の件数を足し合わせ、まとめれば約50件に届くかを計算します。届くなら結合し、届かないなら購入とROASで評価できる状態を崩さない手から順に検討します。
まず「足せば約50件に届くか」で分かれる
広告セットの週の件数を多い順に足すと、約50件に届くか
- 届く目的とクリエイティブが同じ広告セットを結合する変更は一度にまとめ、1週間以上触らない
- 届かない予算の付け替え・オーディエンスの拡大・入札の見直しを先に検討する
- それでも届かない最適化イベントの変更を検討するか、「情報収集が不十分」のまま評価の期間を長くして続ける
- 情報収集期間は、通常、最後に大幅な編集を加えてから1週間以内に約50件の結果を獲得すると終わる。
- 「情報収集が不十分」の広告セットを含め、同じキャンペーンの広告セットの週の件数を多い順に並べ、まとめれば約50件に届くかを計算する。
- 届くなら、目的とクリエイティブが同じで、オーディエンスだけを分けている広告セットを結合する。
- 届かないなら、予算の付け替え・オーディエンスの拡大・入札価格またはコストコントロールの見直しを先に検討し、最適化イベントの変更は最後に検討する。
4の順序は、Metaが示している基準ではありません。最適化イベントを変えると、配信システムが目指す成果そのものが変わり、購入とROASでの評価の前提が崩れるため、この記事では最後に置いています。
【情報収集期間】とは:終わる条件は「最後の大幅な編集から1週間以内に約50件」
情報収集期間は、日数ではなく件数で終わります。通常は、広告セットに最後に大きな編集を加えてから1週間以内に、約50件の結果を獲得した後に終わります。
[配信]列の表示は、件数の見込みで分かれる
広告セットの作成・大幅な編集 →[配信]列は「情報収集中」
- 1週間以内に約50件を獲得「アクティブ」安定して配信できる状態
- 1週間以内に50件程度を獲得できそうにない「情報収集が不十分」その後、十分な件数を獲得すると「アクティブ」へ
公式ヘルプでは、情報収集期間は、配信システムが広告セットの配信方法とパフォーマンスについてまだ多くの学習を必要としている期間と説明されています。始まるきっかけは2つで、広告や広告セットを新しく作ったときと、すでにある広告や広告セットを大幅に編集したときです。この間、広告セットの[配信]列には「情報収集中」と表示されます。
情報収集期間が終わっても、配信システムが学習をやめるわけではありません。安定して配信できるようになった時点で、期間としては終了します。
最新の大幅な編集から1週間以内に50件程度の最適化イベントを獲得できそうにない場合、広告セットは「情報収集が不十分」になります。公式ヘルプには、これはペナルティではなく、現在の設定では配信システムがパフォーマンスを最適化できず、予算が効果的に消化されていないことを示すもの、と書かれています。その後、前回の大きな変更から十分な最適化イベントを獲得すると、ステータスは「アクティブ」に移ります。
件数は、広告セットで選んでいる最適化イベントの数で数えます。購入を最適化しているなら購入の件数です。購入がピクセルとコンバージョンAPIで二重に数えられていると、件数が実際より多く見えるため、重複を除いた購入で見ます(関連:Meta広告のコンバージョンAPIの二重計上を、注文数と照らして確認する方法)。
なお、ショップ広告には別の条件があり、ウェブサイト経由で最低17件、Meta経由で最低5件の購入が必要とされています。
「情報収集が不十分」になる主な理由:オーディエンス・予算・入札・重複・頻度・広告の数
公式ヘルプでは、広告セットが「情報収集が不十分」になるのは、さまざまな要因で広告セットが制限されている場合とされ、次の6つが例に挙がっています。
- オーディエンスサイズが小さい
- 予算が少ない
- 入札価格やコストコントロールが低い
- オークションの重複率が高い
- 最適化イベントの頻度が低い
- 一度に掲載する広告が多すぎる
このうち入札価格やコストコントロールが原因の場合は、「情報収集が不十分」のステータスにマウスを重ねるとツールチップが表示されます。それ以外の要因は画面に理由が出ないため、次の章のように件数を並べて切り分けます。
広告セットごとの週の件数を並べる:[前回の大きな変更]・[結果]・[最適化イベント]の列
件数は、広告マネージャの広告セットの一覧に3つの列を足して確認します。期間は直近4週などにして週あたりの平均を出し、同じキャンペーンの広告セットをすべて多い順に並べます。
件数は、列を足して週の平均で並べる
- 01[前回の大きな変更]列を追加情報収集期間がリセットされうる変更の日付
- 02[最適化イベント]列を追加何の件数を数えているか
- 03[結果]列で件数を確認直近4週などの合計を4で割る
- 04多い順に並べる同じキャンペーンの広告セットをすべて
- 広告マネージャで対象のキャンペーンの広告セットを開き、[列]から[前回の大きな変更]列を追加する。情報収集期間がリセットされる可能性がある変更を、最後にいつ行ったかが表示されます。
- [列]→[列をカスタマイズ]で[最適化イベント]にチェックを入れ、[適用]をクリックする。広告セットが十分な最適化イベントを獲得しているかを把握しやすくなります。
- [結果]列で結果数を確認する。カスタマイズした列を使っている場合は、[結果]列を追加する必要があることがあります。
- 期間を直近4週などにして、週あたりの平均件数を出す。1週ごとの増減では判断しません。
- 「情報収集が不十分」の広告セットに限らず、同じキャンペーンの広告セットをすべて、週の件数が多い順に並べる。
購入は、重複を除いた数で並べます。二重計上があると、統合の計算そのものが実際より楽観的になります。
F社の例:8つの広告セットは週1.3〜10.6件、すべて「情報収集が不十分」
診断サンプルの架空の会社(F社)の例です。手動|新規(興味・関心)キャンペーンの8つの広告セットについて、直近4週の週あたりの購入(重複を除いた数)を並べると、次のとおりでした。
| 広告セット | 週の購入 | [配信]列 |
|---|---|---|
| ヨガ・ウェルネス | 10.6件 | 情報収集が不十分 |
| 30代・エイジングケア | 9.8件 | 情報収集が不十分 |
| 美容雑誌の読者 | 7.1件 | 情報収集が不十分 |
| 類似|購入者3% | 6.5件 | 情報収集が不十分 |
| 敏感肌 | 4.9件 | 情報収集が不十分 |
| 類似|購入者1% | 4.0件 | 情報収集が不十分 |
| オーガニックコスメ好き | 3.6件 | 情報収集が不十分 |
| 20代・スキンケア | 1.3件 | 情報収集が不十分 |
| 合計 | 47.8件 | 8つのうち8つ |
いちばん多いヨガ・ウェルネスでも週10.6件で、約50件の5分の1ほどです。8つすべてが「情報収集が不十分」で、どの広告セットも単独では情報収集期間を終えられない状態でした。
統合で週50件に届くかの計算:多い順に足して、累計を約50件と比べる
多い順に並べた件数を上から足していき、累計が約50件を超えたところまでが「まとめれば届く」組み合わせの候補です。すべて足しても届かない場合は、統合だけでは情報収集期間を終えられないと判断します。
統合の見込みは、多い順の累計で出す
計算の手順は3つです。
- 多い順に、上から1つずつ足した累計を出す。
- 累計が約50件を超える最小の組み合わせを、まとめれば届く候補にする。
- すべて足しても約50件に届かない場合は、統合だけでは足りないと判断し、次の章の手を組み合わせる。
注意点は、統合後の件数が足し算どおりになるとは限らないことです。オーディエンスが重なっている広告セット同士では、同じ人に向けて自社の広告セットが競り合っている状態に近く、まとめても購入の合計は増えにくくなります。一方で、公式ヘルプは「オークションの重複率が高い」ことを「情報収集が不十分」の要因の1つに挙げており、重なりのある広告セットをまとめることは、その要因を減らす方向の変更でもあります。増える量・減る量は公式に記載がないため、足し算の結果は上限の目安として扱います。
結合する候補は、公式ヘルプの例のとおり、目的とクリエイティブが同じで、オーディエンスだけを分けている広告セットです。ヘルプでは、犬に興味がある人・犬のおもちゃに興味がある人・犬の首輪に興味がある人の3つに分けた広告セットを例に、オーディエンス全体の規模が複数の広告セットに分散されるとパフォーマンスが低下する可能性があり、結合して1つの広告セットに3つの関心を含めることで改善できる可能性がある、と説明されています。
レポートで年齢や地域ごとの成果を見たいという理由でオーディエンスを分けている場合は、分けずに、広告レポートの内訳機能(年齢、性別、国、地域など)で確認することが推奨されています。
F社の例:8つを1つにまとめても週47.8件=約50件に届かない
診断サンプルの架空の会社(F社)の例です。累計は上位2つで20.4件、上位4つで34.0件、8つすべてで47.8件でした。8つすべてを1つにまとめても、約50件にあと約2件届きません。しかもこの47.8件は足し算の上限の目安で、オーディエンスの重なりがあれば、まとめた後の件数はこれを下回ることもあります。
そのためF社は「統合だけでは足りない」ケースです。ただし、統合をやめるという結論にはなりません。8つに分けている限り、どの広告セットも週10.6件以下で、約50件からはさらに遠くなります。統合したうえで、次の章の手を足します。
統合そのものが情報収集期間をやり直す:変更は一度にまとめる
統合や予算の変更は、それ自体が情報収集期間をやり直すきっかけになります。何度にも分けて行うと、そのたびに情報収集期間に入り直し、件数がたまる前に次の変更が来る状態になります。
前の章のとおり、情報収集期間は広告セットを新しく作った時点から始まります。統合のために新しい広告セットを作った場合、その広告セットは情報収集期間から始まります。既存の広告セットにオーディエンスを足して統合する場合も、ターゲット設定の変更にあたります。
一方で、広告セットの上限予算、入札コントロール・結果の単価目標・ROAS目標の金額、予算額は、変更の度合いに応じて大幅な編集かどうかが判断されます。公式ヘルプの例では、予算を$100から$101に増やした程度では情報収集期間に入る可能性はほとんどなく、$100から$1,000に変えた場合は可能性が高くなるとされています。
これを踏まえ、統合・予算の付け替え・オーディエンスの見直しは、一度にまとめて行い、その後は1週間以上触らずに件数を見る、という進め方にします。
なお、広告セットを結合するための推奨事項を[アカウント概要]の最適化スコアのセクションに表示する機能が、段階的にリリースされています。また、オーディエンスの断片化が検出されたときに広告セットを自動で結合する自動ルールや、検出時に通知を受けるルールも作成できます。具体的な操作の画面は、管理画面で確認してください。
統合しても届かないときの判断:公式ヘルプに書かれている5つの手と、検討する順序
公式ヘルプが「情報収集が不十分」の対処として挙げている手は、結合・オーディエンスの拡大・予算・入札価格またはコストコントロール・最適化イベントの変更の5つです。この記事では、購入とROASで評価できる状態を保てる手を先に、最適化イベントの変更を最後に検討します。
評価の前提を変えない手から順に検討する
評価の前提が変わる度合いが大きい
公式ヘルプのトラブルシューティングに書かれている手は、次の5つです。
- キャンペーンや広告セットを結合する。必要な結果をより短い期間で得られ、パフォーマンスがより早く安定するとされています。
- オーディエンスを拡大する。オーディエンスが多いほど、利用者が最適化イベントを完了する機会が増えます。
- 予算を増やす。予算が低すぎて十分な最適化イベントを獲得できない場合、情報収集期間が終了する見込みは低くなります。
- 入札価格またはコストコントロールを上げる。低すぎる場合も、情報収集期間が終了する見込みは低くなります。
- 最適化イベントを変更する。もっと頻繁に発生する最適化イベントを選ぶ方法で、公式ヘルプの例は「購入」から「カートに追加」への変更です。
あわせて、情報収集期間のベストプラクティスとして、広告や広告セットの量を増やしすぎないこと(同じような広告セットを統合して学習内容を集約すること)と、現実的な予算を設定することが挙げられています。予算は少なすぎても多すぎても、配信システムが最適化すべき利用者についての指標が不正確になり、頻繁な予算変更は広告セットを再び情報収集期間に入らせる可能性がある、とされています。日予算を下げる、広告セットを複製するといった手は、これらの公式ヘルプには記載がありません。
| 手 | 購入とROASでの評価 | 大幅な編集になるか | F社で使えるか |
|---|---|---|---|
| 結合する | 変わらない | なる(新しい広告セット・ターゲット設定の変更) | 使える(ただし週47.8件で届かない) |
| 予算を見直す | 変わらない | 変更の度合いによる | 使える(Audience Network分の付け替え) |
| オーディエンスを拡大する | 変わらない | なる(ターゲット設定の変更) | 統合の後に検討 |
| 入札価格・コストコントロールを上げる | 変わらない | 変更の度合いによる(入札戦略の変更はなる) | 入札の設定が不明なため判断できない |
| 最適化イベントを変更する | 変わる | なる | 最後に検討 |
最適化イベントの変更を最後に置くのは、配信システムが目指す成果そのものが変わるからです。カートに追加の件数が増えて情報収集期間が終わっても、購入単価とROASが良くなるとは、公式ヘルプには書かれていません。購入以外の成果を配信の最適化に使うと評価がずれる、という構造はGoogle広告のコンバージョン設定でも同じです(関連:Google広告のコンバージョン主要と副次の違い|購入以外が混ざると何が起きるか)。
最適化イベントを変更する場合は、変更の前後で同じ長さの期間をとり、重複を除いた購入で購入単価とROASを比べて、続けるかどうかを判断します。
F社の例:統合と予算の付け替えをあわせて週57件の見込み(仮定つき)
診断サンプルの架空の会社(F社)の例です。8つの広告セットを1つにまとめるだけなら、見込みは週47.8件です。これに加えて、Advantage+ セールス|全商品の中でAudience Networkに出ていた額(直近4週の平均で週17,865円、約1.8万円)だけAdvantage+ セールスの予算を下げ、その分を手動|新規へ付け替えます。アカウント全体の広告費は増やしません。
統合だけでは届かず、付け替えをあわせて約50件を上回る見込み
統合だけ
- 8つを1つにまとめる
- 週47.8件(足し算の上限の目安)
- 約50件にあと約2件
統合+予算の付け替え
- Advantage+ セールスのAudience Network分(週約1.8万円)を付け替え
- 週約57件の見込み
- アカウント全体の広告費は同じ
仮定つきの見込み
この週約57件は、統合後の手動|新規の予算(直近4週の週あたりの費用に、付け替える週17,865円を足した額)を、直近4週の手動|新規のAudience Network以外の配置の購入単価で割った見込みです。次の3つの仮定を置いています。
- 手動|新規の中でAudience Networkに出ていた分も、Audience Network以外の配置と同じ購入単価で購入になる前提です。F社では、Audience Networkの購入単価がほかの配置より大きく高く、外す判断をしているため、その判断と連動した見込みになります(関連:Meta広告のAudience Networkは外すべき?配置別の費用と購入で決める方法)。
- 予算を増やした配置では購入単価が上がることがあるため、見込みどおりの件数になるとは限りません。
- 予算の変更は、度合いによって大幅な編集と判断されます。手動|新規だけでなく、予算を下げるAdvantage+ セールスの側も、再び情報収集期間に入る可能性があります。
見込みは週約57件で、約50件を上回りますが、余裕は大きくありません。変更の後は、次の章以降のとおり、実際の件数で確認します。
オーディエンスの拡大と入札の見直し:使える条件
オーディエンスの拡大は、統合で1つにまとめたオーディエンスでも件数が足りない場合の次の手です。結合と同じく、ターゲット設定の変更として大幅な編集になるため、統合と同じタイミングで一度に行うかを先に決めます。
入札価格やコストコントロール(ROAS目標を含む)を設定している場合は、それが低すぎると件数が集まりません。先に「情報収集が不十分」のステータスにマウスを重ね、ツールチップで入札が原因と示されるかを確認します。示されない場合は、入札より先にオーディエンスと予算を疑います。
届かないまま続ける判断:「情報収集が不十分」はペナルティではない
どの手を使っても週約50件に届かない場合は、最適化イベントを購入のままにして、広告セットの数を減らし、長めの期間で評価しながら続ける方法もあります。「情報収集が不十分」は、公式ヘルプでペナルティではないとされています。
届くかどうかで、続け方を分ける
統合・付け替えで約50件に届く
- 結合して1週間以上触らない
- [配信]列が「アクティブ」に移るかを見る
- 前後を同じ長さの期間で比べる
どの手でも届かない
- 最適化イベントは購入のまま
- 広告セットを件数に見合う数まで減らす
- 4週など長めの期間で購入単価とROASを見る
公式ヘルプには、情報収集期間は広告を適切に最適化するために必要なため、完全に避けようとすることはおすすめできず、新しいクリエイティブやマーケティング戦略のテストは長い目で見たパフォーマンスの向上に欠かせない、とも書かれています。「情報収集が不十分」を消すこと自体を目的にする必要はありません。
商品の単価が高い、購入の件数がもともと少ないといった理由で、どの手を使っても週約50件に届かないアカウントもあります。その場合の続け方は次の3つです。
- 最適化イベントは購入のままにする。
- 広告セットの数を、件数に見合う数まで減らす。
- 購入単価とROASを、4週など長めの期間で評価する。
週の件数が少ないうちは、週ごとの購入単価の上下で判断しません。先に、何週分を集めれば判断するかを決めておきます。たとえば合計で数十件以上の購入が集まるまでの週数を、週の件数から逆算して決めます。これは本記事の目安で、Metaの基準ではありません。
統合して1つのオーディエンスに配信を集めた後は、同じ人への表示回数が増えやすくなります。週ごとのフリークエンシーと購入単価もあわせて見ます(関連:Meta広告のフリークエンシーが上がったときの打ち手を、週ごとの購入単価で選ぶ方法)。
変更後の確認:1週間以上触らずに、[配信]列と購入単価を前後で比べる
統合や予算の変更をまとめて行ったら、情報収集期間が終わるまで広告セットを編集しません。そのうえで[前回の大きな変更]の日付からの件数と[配信]列の表示を見て、購入単価とROASを変更前と同じ長さの期間で比べます。
変更の後は、触らずに件数を見る
- 01変更日を確認する[前回の大きな変更]列
- 021週目は編集しない[結果]列で件数を見る
- 03[配信]列を確認する「アクティブ」に移ったか
- 04前後を比べる同じ長さの期間の購入単価とROAS
- 統合・予算の変更を一度にまとめて行ったら、情報収集期間が終わるまで(通常は1週間以内に約50件)広告セットを編集しない。
- [前回の大きな変更]列で変更日を確認し、そこからの[結果]列の件数を見る。
- [配信]列が「アクティブ」に移ったかを確認する。
- 購入単価とROAS(重複を除いた購入)を、変更前と同じ長さの期間で比べる。
公式ヘルプでは、情報収集期間中はパフォーマンスの安定度が低くなるため、この期間中の結果は必ずしも将来のパフォーマンスを示すわけではない、とされています。また、情報収集期間中の編集は、それまでの学習をリセットし、最適化を始められる時期を遅らせます。変更直後の購入単価が高くても、情報収集期間中の数字だけで元に戻さないようにします。
Advantage+ キャンペーン予算(キャンペーン予算)を使っている場合は、キャンペーンの予算を調整したり入札戦略を切り替えたりすると、キャンペーン内の複数の広告セットが再び情報収集期間に入ることがあります。一方、広告セットのレベルで行った編集は、同じキャンペーン内のほかの広告セットを情報収集期間に入らせません。
TAMKOのMeta広告アカウント診断で確認すること
この記事で挙げた、広告セットごとの週の件数、情報収集期間の状態、統合と予算の付け替えをあわせた見込みは、TAMKOのMeta広告アカウント診断で毎回確認している項目です。

診断で確認する項目には、「同じ広告の表示回数(フリークエンシー)と、情報収集期間の状態」と「配置ごと(フィード・リール・ストーリーズ・Audience Network)の費用と購入」が含まれます。診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)。エグゼクティブサマリー・調査報告書・分析の明細(Excel)・オンラインの説明会1回をお渡しします。
広告セットの統合や予算の付け替えまで依頼したい場合は、Meta広告のお試し運用から始められます。1施策を、1か月・5万円でお預かりします(税別)。お預かりする施策の広告費は月30万円までです。
詳しくは診断ページへ。
よくある質問(FAQ)
Q01Meta広告の学習期間が終わるまでに、何日かかりますか?
日数ではなく件数で決まります。
通常は、最後に大幅な編集を加えてから1週間以内に約50件の結果(最適化イベント)を獲得した後に、情報収集期間が終わります。
Q02「情報収集が不十分」のまま配信を続けると、ペナルティがありますか?
公式ヘルプでは、ペナルティではないとされています。
現在の設定では配信システムがパフォーマンスを最適化できず、予算が効果的に消化されていない状態を示しています。
Q03広告セットをまとめると、件数は単純に足し算になりますか?
なるとは限りません。
オーディエンスが重なっている広告セット同士では、合計が増えにくいことがあります。また、まとめるために作った広告セットは情報収集期間から始まるため、まとめた後は1週間以上触らずに件数を確認します。
Q04最適化イベントを「購入」から「カートに追加」に変えてもよいですか?
公式ヘルプには、もっと頻繁に発生する最適化イベントを選ぶ方法として記載があります。
ただし配信が目指す成果が変わるため、変更する場合は前後で購入単価とROASを同じ長さの期間で比べて判断します。
Q05予算を変えると、情報収集期間はやり直しになりますか?
予算額は、変更の度合いで大幅な編集かどうかが判断されます。
公式ヘルプでは、$100から$101程度では情報収集期間に入る可能性はほとんどなく、$100から$1,000では可能性が高くなると例示されています。
Meta広告の学習期間は、週の件数を足して統合で届くかを計算し、届かなければ購入の評価を崩さない手から選ぶ|まとめ
Meta広告の学習期間(公式表記は情報収集期間)は、日数ではなく件数で終わり、通常は最後に大幅な編集を加えてから1週間以内に約50件の結果を獲得すると終了します。「情報収集が不十分」が続くときは、同じキャンペーンの広告セットの週の件数を多い順に並べて累計を出し、まとめれば約50件に届くかを計算します。届くなら、目的とクリエイティブが同じでオーディエンスだけを分けている広告セットを結合します。届かないなら、予算の付け替え・オーディエンスの拡大・入札の見直しを先に検討し、最適化イベントの変更は購入とROASでの評価の前提が変わるため最後にします。統合や予算の変更そのものが情報収集期間をやり直すため、変更は一度にまとめ、その後は1週間以上触らずに[配信]列と購入単価を前後で比べてください。
この記事のポイント
- Meta広告の学習期間の公式表記は「情報収集期間」。通常は、最後に大幅な編集を加えてから1週間以内に約50件の結果を獲得すると終わる。
- 「情報収集が不十分」はペナルティではなく、1週間以内に50件程度の最適化イベントを獲得できそうにない広告セットに表示される。
- 広告セットごとの週の件数を多い順に並べて累計を出し、統合で約50件に届くかを計算する(架空のF社は8つを1つにまとめても週47.8件で届かない)。
- 統合で届かない場合は、公式ヘルプにある手(予算・オーディエンスの拡大・入札価格/コストコントロール・最適化イベントの変更)を、購入とROASで評価できる状態を保てる順に検討する。
- 統合や予算の大きな変更は情報収集期間をやり直すため、変更は一度にまとめ、その後は1週間以上触らずに[配信]列と購入単価を前後で比べる。