TAMKO
配信と設定

Meta広告のAudience Networkは、配置別の購入単価とROASで外すかどうかを決める

Meta広告の配置をAdvantage+ 配置のままにしていて、配置の内訳を開いたときに、Audience Networkに想定以上の費用が出ていて、外すべきか迷ったことはありませんか。

診断サンプルの架空の会社(F社・スキンケアブランド・自社EC)の例では、配置を自動にしている2キャンペーンの12か月の費用のうち10.0%(約217万円)がAudience Networkに出ていて、購入に占める割合は2.3%でした。クリック率はほかの配置の約3倍あったのに、購入単価はInstagramフィードの約5倍でした。

そこでこの記事では、配置別に費用と購入を並べて外すかどうかを判断する手順、ビュースルーの購入の扱い、外すときの設定(除外した配置にも予算の一部が使われる仕組みと、売上目的でのアカウント制御)を、Metaビジネスヘルプセンターの記載を根拠に整理します。

対象は、Meta広告を運用している担当者の方、なかでも自社EC・D2Cで、成果を購入とROASで評価しているアカウントを担当している方です。

Meta広告のアカウント診断で、配置ごとの費用と購入を毎回確認している立場から解説します。

【結論】Audience Networkは「配置別の購入単価とROAS」で外すかどうかを決める

Audience Networkは、配置として丸ごと良い・悪いで決めるのではなく、自社のアカウントの配置別の購入単価とROASで、外すかどうかを決めます。判断は次の4段階で進めます。

外すかどうかは、4つの段階で決める

  1. 01配置の内訳で並べる費用の割合と購入の割合
  2. 02ROASを損益分岐と比べる下回り、購入の割合が費用の割合の半分未満なら候補
  3. 03ビュースルーを分けて見るクリック経由の購入だけでも同じ結論か
  4. 04外し方を選ぶアカウント制御・広告セット・アプリ単位
損益分岐のROASは1÷粗利率。半分未満という線は判断の目安で、Metaの基準ではない。
  1. 配置の内訳で、Audience Networkの費用の割合と購入の割合を並べ、購入単価とROASを出す。
  2. ROASが損益分岐のROASを下回り、購入の割合が費用の割合に比べて大きく少ない(目安は半分未満)なら、外す候補にする。
  3. 購入のうちビュースルーの割合を確認し、クリック経由の購入だけで計算し直しても同じ結論になるかを見る。
  4. 外すと決めたら、除外した配置にも予算の5%前後が使われる既定の動きと、売上目的での設定場所(アカウント制御)を確認してから操作する。

損益分岐のROASは、1÷粗利率で出します。粗利率が65%なら約1.54で、ROASがこれを下回ると、広告費を売上の粗利で回収できていない状態です。

なお、Metaが推奨しているのはAdvantage+ 配置です。公式ヘルプには、Advantage+ 配置を使用した広告セットでは、手動配置設定の広告セットに比べて顧客獲得単価(CPA)が平均で11.7%低くなったというテスト結果が記載されています。この記事は、その推奨を前提に、自社の数字で配置を判断する方法を扱います。

Meta広告の配置【Audience Network】とは:管理画面での名前と、Advantage+ 配置での扱い

Meta Audience Networkと連携しているモバイルアプリの利用者に広告を配信するのが、Audience Networkの配置です。Advantage+ 配置のままにしておくと、Audience Networkにも予算が配分されます。

Advantage+ 配置は、Meta外のアプリまで含めて配分する

  1. Facebook・Instagramフィード・リール・ストーリーズなど
    Metaのアプリの中
  2. Messenger・Threads・WhatsApp
    Metaのアプリの中
  3. Audience NetworkMeta Audience Networkと連携しているモバイルアプリ
    Metaの外
配置で何も除外しなければ[Advantage+ オン]になり、配信システムがすべての配置を対象に予算を割り当てる。

ヘルプの説明によれば、この配置を使うと「Meta Audience Networkと連携しているモバイルアプリの利用者にも、キャンペーンのリーチを広げることができる」とされています。広告にはMeta広告と同じターゲット設定、オークション、配信システム、測定の仕組みが使われます。対応している目的には「売上」が含まれ、広告の形式には動画リワード広告・インタースティシャル広告・ネイティブ広告・バナー広告などがあります。

広告セットで配置を除外せず、モバイルとデスクトップのデバイスもオフにしない場合は、Advantage+ 配置と同じ設定になり、[配置]の横に[Advantage+ オン]と表示されます。この状態では配信システムがAudience Networkを含むすべての配置を対象に予算を割り当てるため、何も設定しなければAudience Networkにも費用が出ます。

自動の配信先に費用が流れ、配信面ごとに成果を分けて見る必要があるという構造は、Google広告のP-MAXも同じです(関連:P-MAXの配信面ごとの成果)。

配置別に費用と購入を並べる手順:[内訳]→[配信]→[配置]

配置ごとの費用と購入は、広告マネージャの[内訳]で[配信]→[配置]を選ぶと表示できます。費用の割合と購入の割合を配置ごとに出し、12か月など長めの期間で並べます。

配置の判断は、割合を並べるところから始める

  1. 01[内訳]→[配信]→[配置]配置を自動にしているキャンペーンを選ぶ
  2. 02列をそろえる費用・購入・購入単価・ROAS・クリック率
  3. 03割合を出す費用の割合と購入の割合を配置ごとに
  4. 04長めの期間で見る12か月など。月ごとの差で決めない
購入は重複除外後の数で見る。内訳の購入には、統計モデリングによる推計が含まれる場合がある。
  1. 配置を自動にしているキャンペーンを選び、[内訳]アイコンから[配信]→[配置]を選ぶ。
  2. 列に、費用(消化金額)・購入・購入単価・購入ROAS・クリック率を並べる。
  3. 配置ごとに、費用の割合(配置の費用÷合計の費用)と、購入の割合(配置の購入÷合計の購入)を出す。
  4. 期間は12か月など長めに取り、月ごとの差だけで判断しない。

公式ヘルプによると、ウェブサイトでの購入のようなオフサイトコンバージョンでも、[配信]にある[配置]の内訳はサポートされています。一方で、コンバージョンのデータが不足している場合などには、内訳で統計モデリングが使われる場合があるとも書かれています。配置別の購入は、推計を含む数字として扱います。

見る列:費用・購入・購入単価・ROAS・クリック率

判断の中心は購入単価とROASです。クリック率は、[リンクのクリック]を[インプレッション]で割った値で、クリックの多さと購入の少なさが食い違っていないかを見るために並べます。列の名前は、管理画面の列のカスタマイズで確認してください。

購入は、ピクセルとコンバージョンAPIの重複除外ができている数で見ます。購入が二重に数えられていると、すべての配置のROASが実際より高く見え、損益分岐との比較がずれます(関連:Meta広告のコンバージョンAPIの二重計上を、注文数と照らして確認する方法)。

F社の例:費用の10.0%に対して、購入は2.3%

診断サンプルの架空の会社(F社)の例です。配置を自動にしている2キャンペーン(手動|新規と、Advantage+ セールス|全商品)の12か月の費用は約2,164万円、重複除外後の購入は6,338件でした。

Instagram フィード費用24.9%購入28.2%Instagram リール費用22.0%購入25.6%Facebook フィード費用20.0%購入22.3%Instagram ストーリーズ費用14.0%購入14.8%Audience Network費用10.0%購入2.3%Facebook リール費用6.0%購入4.9%購入は重複除外後の数。診断サンプルの架空の会社(F社)の12か月の例です。
F社の配置別の、費用に占める割合と購入に占める割合(診断サンプルの架空の会社(F社)の例です)
配置費用費用の割合購入の割合購入単価
Instagram フィード539.8万円24.9%28.2%3,023円
Instagram リール475.4万円22.0%25.6%2,933円
Facebook フィード433.5万円20.0%22.3%3,073円
Instagram ストーリーズ303.6万円14.0%14.8%3,226円
Audience Network216.8万円10.0%2.3%14,747円
Facebook リール129.9万円6.0%4.9%4,190円
その他(Messenger・Threadsなど)64.8万円3.0%1.9%5,312円

Audience Networkの費用は216.8万円で、購入は約147件(費用÷購入単価)でした。ほかの配置は、費用の割合と購入の割合がおおむね釣り合っているのに対し、Audience Networkだけは購入の割合が費用の割合の4分の1以下です。購入単価は14,747円で、Instagramフィードの約4.9倍にあたります。

外すかどうかの判断:ROASを損益分岐と比べ、ビュースルーの購入を分けて見る

外す候補かどうかは、ROASが損益分岐のROASを下回っているかと、購入のうちビュースルーの割合がほかの配置より高いかの2つで判断します。ROASが下回り、ビュースルーの割合も高ければ外す、ROASが上回っていてもビュースルーの割合が高ければ、クリック経由の購入だけで出し直して判断します。

ROASとビュースルーの割合の2つで決める

ほかの配置より高いビュースルーの割合ほかの配置並み
外すF社のAudience Networkはここ
クリック経由の購入だけで出し直して判断する
外す候補件数が足りるかを確認して判断する
続ける
下回るROASと損益分岐のROAS上回る
損益分岐とビュースルーの割合の高さは、判断の目安。すぐに外さない場合も、数字を記録して次の確認で見比べる。

判断の目安は次の2つです。

  1. Audience NetworkのROASが損益分岐のROAS(1÷粗利率)を下回り、購入の割合が費用の割合の半分未満なら、外す候補にする。これは判断の目安で、Metaが示している基準ではありません。
  2. 購入のうちビュースルーの割合を確認し、クリックスルーの購入だけで購入単価とROASを出し直す。それでも損益分岐を下回るなら、外す判断の根拠が強くなります。

アトリビューション設定は、どの購入を広告の成果として数えるかの基準です。公式ヘルプでは、ウェブサイトのコンバージョンについて、クリックスルー(広告のリンククリックから1日または7日以内)・ビュースルー(広告のインプレッションから1日以内)・エンゲージスルー(リンク以外のクリックなどから1日以内)の3種類が示されています。

アトリビューションの期間をビュースルーとクリックスルーに分けて表示すると、それぞれの列が分かれて表示されます。配置の内訳と同時に分けて表示できるかは、管理画面で確認してください。同時に表示できない場合は、配置ごとの購入にビュースルーの割合を掛けて、クリック経由の購入を概算します。

なお、クリック率が高いのに購入が少ないことは、クリックの質を疑う材料にはなりますが、それだけで誤クリックとは判断できません。判断は購入単価とROASで行います。

購入の数え方で成果の見え方が変わるのは、配置に限りません。Advantage+ セールスキャンペーンの購入を新規顧客と既存顧客に分ける場合も同じです(関連:Advantage+ セールスキャンペーンの既存顧客は何割?新規だけのROASで確認する)。

F社の例:ROAS 0.50は損益分岐の1.54を大きく下回る

診断サンプルの架空の会社(F社)の例です。客単価7,400円で換算すると、Audience NetworkのROASは約0.50(約147件×7,400円÷216.8万円)でした。粗利率を65%と仮定すると、損益分岐のROASは約1.54です(粗利率は説明のための仮定です)。費用の割合10.0%に対して購入の割合は2.3%で、半分未満にあたります。1つ目の目安には当てはまります。

F社の例:購入の71.4%がビュースルー。クリック経由だけなら購入単価は約5.2万円

同じく診断サンプルの架空の会社(F社)の例です。F社のアトリビューション設定はクリックスルー7日・ビュースルー1日です。Audience Networkの購入のうちビュースルーは71.4%で、Instagram・Facebookのフィード・リール・ストーリーズの主な4配置(2〜3割)と比べて大きく高い割合でした。

クリック経由の購入は約42件(約147件×28.6%)で、クリック経由だけの購入単価は約5.2万円、ROASは約0.14です(説明用の概算です)。クリック率は3.1%で、ほかの配置の平均0.92%の約3倍ありました。クリックは多いのに、クリック経由の購入はほとんどない状態です。2つ目の目安にも当てはまるため、F社のAudience Networkは「外す」と判断できます。

件数が少ないときの判断:購入が少ないのは偶然かを期待件数で確認する

広告費が小さいアカウントや短い期間では、Audience Networkの購入が数件しかなく、判断できないことがあります。その場合は、ほかの配置と同じ購入単価だったら何件の購入があったか(期待件数)を出して、実際の件数と比べます。

購入が少ないのが偶然かは、期待件数で見分ける

期待件数おおむね10件以上で、実際がその半分未満なら偶然とは考えにくい
Audience Networkの費用
ほかの配置の購入単価
期待件数が10件に満たない場合は判断を保留し、10件に届くまでの費用と期間を出して集める。Metaの基準ではなく、判断の目安。

期待件数=Audience Networkの費用÷ほかの配置の購入単価、で出します。期待件数がおおむね10件以上あって、実際の購入がその半分未満なら、偶然とは考えにくい状態です。これは判断の目安であって、統計の厳密な検定ではありません。

期待件数が数件しかない場合は、外すかどうかを決めずに保留します。期待件数が10件になるまでの費用(ほかの配置の購入単価×10)と、そこまでにかかる期間を出し、その分の数字を集めてから判断します。

診断サンプルの架空の会社(F社)の例では、ほかの配置の購入単価は約3,145円(Audience Network以外の費用÷購入)で、Audience Networkの費用216.8万円から見た期待件数は約689件です。実際は約147件で、偶然では説明しにくい差です(説明用の概算です)。

ただし、外した分の予算がほかの配置で同じ購入単価のまま購入になるとは限りません。予算を増やした配置では、購入単価が上がることがあります。外した後は、同じ長さの期間で前後を比較します。

【Audience Network】を外す方法:売上目的ではアカウント制御の[配置の制御]で

売上目的のキャンペーンでは、広告セットで配置を手動で選択できなくなっています(段階的に導入)。Audience Networkを外すときは、アカウント制御の[配置の制御]を使います。ただし、アカウント内のすべてのキャンペーンに適用されます。

目的によって、外す場所と影響の範囲が変わる

売上・リード・エンゲージメント・アプリの宣伝

  • アカウント制御の[配置の制御]
  • アカウント内のすべてのキャンペーンに適用
  • 既存のキャンペーンへの反映は最大48時間

認知度アップ・トラフィック

  • 広告セットの配置で手動選択
  • その広告セットだけに適用
  • 配置を除外すると[Advantage+ オフ]
段階的に導入されているため、売上目的でも広告セットで配置を選べるアカウントがある。操作する前に自社の管理画面で確認する。

公式ヘルプによると、Metaは配置設定を変更し、目的が「エンゲージメント」「リード」「アプリの宣伝」「売上」のキャンペーンでは、広告セットレベルで配置を手動で選択できなくなりました。目的が「認知度アップ」「トラフィック」のキャンペーンは、この変更の影響を受けず、配置を手動で設定できます。

代わりの方法として、アカウント制御で広告アカウントレベルの配置の除外を設定できます。アカウント制御で除外を設定できる配置の一覧には、Audience Networkの2つの配置が入っています。目的別にアカウントレベルの配置の除外を設定することもできます。

アカウント制御での手順は次のとおりです。

  1. [広告設定]に移動する。
  2. [配置の制御]をクリックする。
  3. (任意)[特定の配置でのみ宣伝できる]をオンにして、配置を除外する。
  4. Audience Networkの2つの配置の横にあるボックスのチェックを外す。
  5. [変更を確認]をクリックし、変更内容を確認して[確認]をクリックする。

アカウント制御は全キャンペーンに効く:反映まで最大48時間

アカウント制御は、広告アカウント内のすべてのキャンペーンに適用されます。新しいキャンペーンにも、作成者を問わず自動で適用されます。設定には[広告設定]へのアクセス許可が必要で、既存のキャンペーンが変更されるまでに最大48時間かかることがあります。

そのため、Audience Networkの成果がよいキャンペーンが同じアカウントにある場合は、アカウント制御で外すと、そのキャンペーンからも外れます。外す前に、配置の内訳をキャンペーンごとにも分けて、Audience Networkの成果がよいキャンペーンがないかを確認します。Advantage+ セールスキャンペーンだけで配置を外す方法があるかは、管理画面で確認してください。

売上目的で広告セットの[配置の制御]が表示されるかはアカウントで異なる

この変更は段階的に導入されているため、まだ広告セットで配置を選べるアカウントもあります。公式ヘルプには、売上目的の広告セットの[配置]で[その他の設定を表示]を開き、[配置の制御]で除外する配置のチェックを外す手順も残っています。この場合は、その広告セットだけから外すことができ、配置を除外した広告セットは[Advantage+ オフ]になります。

どちらの方法が使えるかは、アカウントによって異なります。操作する前に、自社の管理画面で売上目的の広告セットに[配置の制御]が表示されるかを確認してください。どの方法で外す場合も、次の節の「除外された配置に予算を限定的に割り当てる」の扱いを合わせて確認します。

外したのに費用が出る理由:「除外された配置に予算を限定的に割り当てる」

Audience Networkを外したのに、配置の内訳に費用が残ることがあります。理由の1つは、配置を除外すると「除外された配置に予算を限定的に割り当てる」が既定で有効になり、除外した配置でも予算の5%前後が使われることです。

除外しても、既定では予算の一部が流れる

完全な除外

  • Audience Networkへの配信はなし
  • 予算はほかの配置だけに配分
  • [除外された配置を管理]で選ぶ

限定的な予算消化(既定で有効)

  • 除外した配置ごとに予算の5%前後
  • パフォーマンスの向上が見込める場合に配信
  • 配置の内訳に少額の費用が残る
どちらを選ぶかは、ROASで判断した結果で決める。完全に外すと決めた場合は、設定を確認したうえで、その後の配置の内訳で費用が出ていないかを見る。

公式ヘルプによると、目的が「売上」「リード」「トラフィック」「エンゲージメント」「アプリの宣伝」のキャンペーンで配置を除外すると、パフォーマンスの向上が見込める場合に、除外された各配置で予算の5%前後を消化することを目指します。広告セットの設定手順の説明では、除外された配置ごとに予算の5%までを消化できる機能と書かれています。

既定で有効:[除外された配置を管理]で完全な除外を選ぶ

対象となる広告主では、プラットフォームまたは配置の制御で配置を除外すると、限定的な予算消化が既定で有効になります。除外する配置ごとに[除外された配置を管理]をクリックして、限定的な予算消化を許可するか、配置の完全な除外を続けるかを選べます。この機能はいつでもオフにできます。

一方で、Metaは全世界を対象とした分析で、限定的な予算消化を許可した広告セットは、許可しなかった広告セットに比べて結果の単価が平均で7.7%低かったと示しています。ROASで判断した結果、Audience Networkを完全に外すのか、5%前後を残すのかを選びます。F社のように、クリック経由の購入がほとんどなく、損益分岐を大きく下回っている場合は、完全な除外を選ぶ根拠があります。アカウント制御で除外した場合にこの機能がどう扱われるかは、公式ヘルプに明記がないため、外した後の配置の内訳で確認してください。

外した後の確認:同じ長さの期間で、配置の内訳とROASを前後比較する

外した後は、翌週以降の配置の内訳で、Audience Networkの費用が0になっているか、または想定どおり5%前後に収まっているかを確認します。そのうえで、外す前と同じ長さの期間で、キャンペーン全体の購入単価とROASを比べます。外した分の予算が配分された配置の購入単価が上がっていないかも、配置ごとに見ます。

丸ごと外す前の選択肢:配信レポートとパブリッシャーブロックリストでアプリ単位に外す

Audience Network全体の数字が悪くても、費用が一部のアプリに偏っている場合があります。配信レポートで広告が表示されたアプリを確認し、パブリッシャーブロックリストでアプリ単位に外す方法もあります。

外す範囲が広いほど、手間は減り影響は大きくなる

アプリ単位パブリッシャーブロックリスト。特定のアプリだけ外す
配置単位広告セットの[配置の制御]。その広告セットから外す
アカウント全体アカウント制御。すべてのキャンペーンから外す

外す範囲が広い

配信レポートで分かるのはインプレッションの情報で、アプリごとの購入は分からない。費用が大きく購入が少ない場合は、配置ごと外す判断のほうが早い。

配信レポートでは、キャンペーンの期間中または実施後に、Audience Networkの2つの配置について、広告が表示されたパブリッシャーのインプレッション情報を確認できます。データは概算で、反映は約3〜5日遅れです。配信レポートのダウンロードには、ビジネスポートフォリオが必要です。

パブリッシャーブロックリストを使うと、Meta Audience Network内の特定のアプリに広告が表示されないようにできます。

ただし、配信レポートで分かるのはインプレッションの情報で、アプリごとの購入は公式ヘルプに記載がありません。費用が大きく、購入がほとんどない場合は、アプリを1つずつ外すより配置ごと外す判断のほうが早く結論が出ます。どちらを選ぶかは、Audience Networkの費用の大きさと、確認にかけられる工数で決めます。

TAMKOのMeta広告アカウント診断で確認すること

この記事で挙げた、配置別の費用と購入の比較は、TAMKOのMeta広告アカウント診断で毎回確認している項目です。

診断で、配置について確認する3つの項目

  1. 1
    購入の数の正しさピクセルとコンバージョンAPIの重複排除
  2. 2
    配置ごとの費用と購入フィード・リール・ストーリーズ・Audience Network
  3. 3
    自動に任せた配置続けてよいところと、手動に戻した方がよいところを分ける
購入の数を正しく数え直してから、配置ごとの判断を行う。

診断で確認する項目には、「配置ごと(フィード・リール・ストーリーズ・Audience Network)の費用と購入」が含まれます。診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)。エグゼクティブサマリー・調査報告書・分析の明細(Excel)・オンラインの説明会1回をお渡しします。

配置の除外や予算の配分の変更まで依頼したい場合は、Meta広告のお試し運用から始められます。1施策を、1か月・5万円でお預かりします(税別)。お預かりする施策の広告費は月30万円までです。

詳しくは診断ページへ。

よくある質問(FAQ)

Q01Audience Networkはクリック率が高いので、残したほうがよいのではありませんか?

クリック率だけでは判断できません。

購入単価とROASで比べ、ROASが損益分岐を下回るなら、クリック経由の購入だけでも同じ結論かを確認してから、外すかどうかを決めます。

Q02Audience Networkを外したのに、配置の内訳に費用が残っています。なぜですか?

配置を除外すると「除外された配置に予算を限定的に割り当てる」が既定で有効になり、除外した配置ごとに予算の5%前後が消化されることがあります。

完全に外す場合は、[除外された配置を管理]で配置の完全な除外を選びます(公式ヘルプ記載)。

Q03売上目的のキャンペーンで、広告セットの配置の設定が見つかりません。

売上・リード・エンゲージメント・アプリの宣伝の目的では、広告セットで配置を手動で選択できなくなっています(段階的に導入)。

アカウント制御の[配置の制御]で外せますが、アカウント内のすべてのキャンペーンに適用されます。

Q04Audience Networkの中の特定のアプリだけを外せますか?

パブリッシャーブロックリストで、Meta Audience Network内の特定のアプリに広告が表示されないようにできます。

どのアプリに表示されたかは、配信レポートのインプレッション情報で確認できます。

Q05購入が数件しかなく、良いか悪いか判断できません。

Audience Networkの費用をほかの配置の購入単価で割った期待件数が、10件以上になるまで数字を集めてから判断します。

期待件数が少ないうちは、外すかどうかを決めずに期間を延ばします。

Audience Networkは配置別のROASで判断し、外すなら既定の設定まで確認する|まとめ

Audience Networkは、Advantage+ 配置のままにしておくと、何も設定しなくても予算が配分される配置です。判断するときは、まず[内訳]→[配信]→[配置]で、費用の割合と購入の割合を配置ごとに並べます。ROASが損益分岐のROAS(1÷粗利率)を下回り、購入の割合が費用の割合の半分未満なら外す候補にし、購入のうちビュースルーの割合を確認して、クリック経由の購入だけでも同じ結論になるかを見ます。購入が少なくて判断できない場合は、期待件数が10件に届くまで保留します。外すと決めたら、売上目的ではアカウント制御の[配置の制御]がアカウント内のすべてのキャンペーンに適用されることと、「除外された配置に予算を限定的に割り当てる」が既定で有効なことを確認してから操作し、外した後は同じ長さの期間で前後を比較してください。

この記事のポイント

  • Audience Networkは「Meta Audience Networkと連携しているモバイルアプリ」への配置で、Advantage+ 配置では何も設定しなければ予算が配分される。
  • 配置の内訳([内訳]→[配信]→[配置])で費用の割合と購入の割合を並べ、ROASを損益分岐のROAS(1÷粗利率)と比べて外す候補を決める。
  • 購入のうちビュースルーの割合を確認し、クリック経由の購入だけでも同じ結論になるかを見る。
  • 売上目的では広告セットで配置を手動で選択できなくなっている(段階的に導入)ため、アカウント制御の[配置の制御]で外す。アカウント内のすべてのキャンペーンに適用され、反映まで最大48時間かかる。
  • 配置を除外しても「除外された配置に予算を限定的に割り当てる」が既定で有効で、各配置で予算の5%前後が消化される。完全に外すなら[除外された配置を管理]で選ぶ。