LINEヤフー広告のディスプレイ広告は、統合後の配信面ごとに成果1件あたりの費用を分けて見直す
2026年4月の統合の後、LINEヤフー広告のディスプレイ広告を、キャンペーン全体の成果1件あたりの費用が上がったか下がったかだけで見ていませんか。
診断サンプルの架空の会社(H社・地域の住宅リフォーム会社)の例です。新規向けのディスプレイ広告は、統合後の6か月で成果1件あたり14,152円でした。配信面ごとに分けると、Yahoo! JAPANは9,779円、提携パートナーは44,579円で、4倍を超える開きがありました。
そこでこの記事では、統合で何が1つのキャンペーンに並んだかを短く押さえたうえで、配信面ごとに成果1件あたりの費用を出し、上限と比べて続ける・外す・判断を保留するに仕分ける手順と、件数が少ない配信面の判断を、LINEヤフーの公式ヘルプを根拠に整理します。
対象は、LINEヤフー広告を運用している、地域で店舗・住宅・医療・教室などを営む会社の担当者で、成果を来店予約・見積の依頼・問い合わせで見ている方です。
LINEヤフー広告のアカウント診断で、検索広告とディスプレイ広告、Yahoo! JAPANとLINEの配信面を分けて費用と成果を確認している立場から解説します。
【結論】LINEヤフー広告のディスプレイ広告は、配信面ごとの成果1件あたりの費用で見直す
統合後のキャンペーンには、Yahoo! JAPAN・LINE・提携先の配信面が並びます。全体の平均では、どの配信面が上限を超えているかが分かりません。配信面ごとに費用と成果を分けて、上限と比べます。

配信面に分けてから、上限と比べて仕分ける
- 01配信先URLレポートで配信面に分けるURLで振り分ける
- 02配信面ごとの単価を出す
- 03上限と比べて仕分ける続ける・外す・保留
- 04件数が少なければ必要な件数で判断費用÷上限
- 05内側へ配分し、2か月で判定する
- 配信先URLレポートで、広告が出たURLを配信面ごとに分ける。
- 配信面ごとに、成果1件あたりの費用(獲得単価)を出す。
- 自社の上限と比べ、続ける・外す・判断を保留するに仕分ける。
- 件数が少ない配信面は、「上限に収まるのに必要な件数(費用÷上限)」と実際の件数の差で判断する。
- 外した分の費用は上限の内側の配信面に配分し、2か月程度で上限に収まるかを判定する。
LINEヤフー広告の統合で、ディスプレイ広告の配信面が1つのキャンペーンに並んだ
2026年4月、旧LINE広告と旧Yahoo!広告 ディスプレイ広告は1つになり、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告として、1つのキャンペーンからYahoo! JAPANとLINEの両方に配信されるようになりました。検索広告は名称が変わっただけです。
統合で、配信面の違う実績が1つのキャンペーンに混ざる
統合前(2026年3月まで)
- LINE広告のキャンペーン
- Yahoo!広告 ディスプレイ広告のキャンペーン
管理画面もレポートも別々
統合後(2026年4月から)
- 1つのキャンペーンから
- Yahoo! JAPAN・LINEアプリ
- LINEファミリーアプリ・LINEヤフー広告ネットワーク
旧LINE広告の実績は移行されない
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年4月 | 旧LINE広告と旧Yahoo!広告 ディスプレイ広告の統合 |
| 2026年10月下旬頃 | 旧LINE広告の配信が停止(以後は参照のみ) |
| 2027年3月末頃 | 旧LINE広告の提供終了(レポートも確認できなくなる) |
公式の移行ガイドには、注意点が2つあります。1つ目に、過去の配信実績やレポートは移行されません。統合前と比べたい期間があるなら、提供終了までに旧LINE広告のレポートを書き出しておきます。2つ目に、LINE Tagは統合後のディスプレイ広告に対応していないため、計測タグを新たに設定する必要があります。来店予約・見積の依頼が新しいタグで数えられていなければ、配信面ごとの単価も読めません。
運用型の広告は、LINEアプリのほかLINEファミリーアプリとLINEヤフー広告ネットワークにも配信されます(公式のよくある質問)。配信面ごとに成果の出方が違っても、キャンペーンの合計では1つの数字に混ざります。
LINEヤフー広告 ディスプレイ広告の配信面と、配信面ごとの実績の出し方
配信面は4つの区分で読み、実績は配信先URLレポートのURLで振り分けます。成果の列まで出せるかは、作成画面で確認します。
| 配信面 | 主な掲載先 |
|---|---|
| Yahoo! JAPAN | トップページ、ニュース、天気などのサービス |
| LINEアプリ | LINE NEWSのトップ・カテゴリータブ、トークリスト画面の最上部など |
| LINEファミリーアプリ | カメラやゲームなど、LINEと連携するアプリ |
| LINEヤフー広告ネットワーク | 審査を経て契約した提携先のサイト・アプリ |
URLを4つの配信面に振り分ける
配信先URLレポートのURLを、4つの配信面に振り分ける
配信先URLレポートに出たURL
- m.yahoo.co.jp などYahoo! JAPANアプリはスマートフォン版サイトのURLで表示
- ad.line.me から始まるURLLINEアプリ
- 個別のLINEのアプリのURLLINEファミリーアプリ
- それ以外のサイト・アプリ提携パートナーネットワーク経由かは判別できない
公式ヘルプでは、Yahoo! JAPANのアプリはスマートフォン版サイトのURL(例 m.yahoo.co.jp)、LINEアプリはad.line.meから始まるURL、LINEファミリーアプリは個別アプリのURL、その他のアプリはitunes.apple.com・play.google.comのURLで表示されます。
ただし、配信された広告がLINEヤフー広告ネットワーク経由かどうかは判別できない、と公式に記載があります。この記事でいう「提携パートナー」は、Yahoo! JAPANとLINEのURLを除いた残り、として読みます。
手順の前に、成果の列を足せるかを作成画面で確認する
公式ヘルプには、配信先URLレポートに成果(コンバージョン数)の列を追加できるかの記載が見当たりません。また、基本項目と分割項目には同時に選べない項目があり、グレーアウトで表示されます。作成画面で配信先URLレポートを選び、数値項目にコンバージョン数を足せるかを先に確認してください。
足せない場合は、プレイスメントリストで広告グループを分ける
足せない場合は、配信面ごとにプレイスメントリストを作り、配信対象として別々の広告グループに設定します。プレイスメントターゲティングの実績値は、コンバージョン数を含めて一覧画面やレポートで確認できるため、広告グループの単位で配信面ごとの成果を読めます。
分けると、1つの広告グループに集まる件数は減ります。また、1人が複数のリストに当てはまると、入札価格調整率が最大のリストにだけ実績値が加算され、合計が他のレポートと一致しない場合があります。このため、配信面ごとの実績を読み取りやすくするには、1つの広告グループに設定する配信面のリストを1つにしておくことをおすすめします(公式の決まりではなく、合計のずれを避けるための運用の工夫です)。
以降のH社の表は、診断サンプルの架空の会社(H社)の例で、集計の方法はこの記事の手順を説明するためのものです。
配信面ごとの成果1件あたりの費用を並べる(架空の会社H社の例)
H社の新規向けのディスプレイ広告を配信面に分けると、合計14,152円の内訳は9,779円から44,579円まで開いていました。上限を超えた主な原因は、提携パートナーです。

見直しは新規向けのキャンペーンで行い、サイト訪問者向けは対象の人が違うため別に評価します。期間は統合後の6か月だけで、統合前の数字とは混ぜません。成果は来店予約+見積の依頼です。
| 配信面 | 費用 | クリック | クリック率 | 成果 | 成果1件あたりの費用 | 上限1.2万円との比 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Yahoo! JAPAN(トップページ・ニュースなど) | 303,140円 | 7,169 | 0.21% | 31件 | 9,779円 | 0.81倍 |
| LINE(トークリスト) | 213,981円 | 6,439 | 0.34% | 17件 | 12,587円 | 1.05倍 |
| LINE NEWS・ホームタブなど | 151,570円 | 3,989 | 0.26% | 10件 | 15,157円 | 1.26倍 |
| LINEヤフー広告ネットワーク・提携パートナー | 222,897円 | 11,788 | 1.05% | 5件 | 44,579円 | 3.71倍 |
| 合計 | 891,588円 | 29,385 | − | 63件 | 14,152円 | 1.18倍 |
提携パートナーは、費用の25.0%を使って成果は7.9%でした。クリック率は1.05%で最も高いのに、クリックから成果に至ったのは0.04%で、Yahoo! JAPANの0.43%の約10分の1です。クリック率の高さを、良い配信面の根拠にはしません。
LINEのトークリストとLINE NEWS・ホームタブなどの区分は、H社の例の区分です。公式の記載はad.line.meから始まるURLという点だけで、2つを分けられるかは実際のレポートで確認してください。分けられなければ「LINEアプリ」の1行で読みます。
上限と比べて、続ける・外す・判断を保留するに仕分ける
上限の内側は続け、大きく超えるものは外し、上限の近くで件数が少ないものは判断を保留します。
上限12,000円と比べて、3つに仕分ける
配信面ごとの成果1件あたりの費用を、上限12,000円と比べる
- 上限の内側(Yahoo! JAPAN 9,779円・31件)続ける
- 上限の近くで件数が少ない(LINEトークリスト 12,587円・LINE NEWSなど 15,157円)判断を保留する件数を集めてから判断
- 上限を大きく超える(提携パートナー 44,579円・5件)外す上限の約3.7倍
上限は「成約1件の粗利×成果から成約までの率×広告に回してよい割合」で出します。H社は60万円×20%×10%=12,000円と仮に置きました(診断サンプルの架空の会社(H社)の仮定です)。上限が決まっていなければ、仕分けはできません。H社の例では、Yahoo! JAPAN(9,779円・31件)を続け、提携パートナー(44,579円・5件・上限の約3.7倍)を外し、LINEの2つ(12,587円・17件と15,157円・10件)は判断を保留します。
外し方:配信先URLレポートのURLを、配信対象外のリストに入れる
公式ヘルプでは、「LINEヤフー広告ネットワーク」面を一括で配信設定することはできません。配信先URLレポートで外すURLを選んでプレイスメントリストに登録し、そのリストを配信対象外として広告グループに設定します。リストには、配信対象・配信対象外のどちらにも使える標準リスト(1リスト最大1,000件)と、配信対象外にだけ使える除外専用リスト(1アカウント1件・最大10,000件)があります。LINEアプリだけを外す場合は、ad.line.me(2025年2月現在の表記)を指定します。
外への配信を配置ごとに分けて外すかを決める考え方は、Meta広告のAudience Networkの記事、LinkedIn広告の外への配信の記事と同じです。
自動入札では「下げる」ではなく「外すか続けるか」になる
入札価格調整率で比重を下げる方法もあります。ただし、入札戦略が「コンバージョン数の最大化」「クリック数の最大化」などの場合、ターゲティングごとの入札価格調整率は適用されません。配信除外にしたプレイスメントにも、調整率は設定できません。自動入札で運用している場合は、外すか続けるかで判断します。
件数が少ない配信面は「上限に収まるのに必要な件数」で判断する
成果1件あたりの費用は、件数が少ないと1〜2件の違いで大きく動きます。そこで、いまの費用で上限に収まるには何件必要か(費用÷上限)を出し、実際の件数との差で判断します。

| 配信面 | 費用 | 上限に収まるのに必要な件数 | 実際の件数 | 差 | 判断 |
|---|---|---|---|---|---|
| Yahoo! JAPAN | 303,140円 | 25.3件 | 31件 | 約6件の余裕 | 続ける |
| LINE(トークリスト) | 213,981円 | 17.8件 | 17件 | 約1件不足 | 保留 |
| LINE NEWS・ホームタブなど | 151,570円 | 12.6件 | 10件 | 約3件不足 | 保留 |
| 提携パートナー | 222,897円 | 18.6件 | 5件 | 約14件不足 | 外す |
提携パートナーは5件と少ない一方、上限に収まるには約3.7倍の件数が要ります。件数が偶然に揺れる幅の目安として、5件の観測は概ね2〜12件の範囲とみなせます。12件だったとしても単価は約1.9万円で、上限を超えます。件数が少なくても、外す判断ができます。
LINEの2つは、1〜3件の違いで上限の内外が入れ替わるため、6か月の数字だけでは外す根拠にしません。Yahoo! JAPANも揺れの幅の下の端は必要な件数を下回りますが、いまの配信を変えない判断なので、外す判断ほど強い根拠は求めません。
保留の配信面は、同じ設定のまま期間を延ばし、必要な件数との差が揺れの幅より大きくなるまで集めます。H社のLINEトークリストは6か月で17件(月に約3件)なので、同じ件数が続くと仮定すると、さらに6か月で合計34件程度になります。必要な件数と揺れの幅はこの記事の計算による目安で、公式の基準ではありません。上限を見直せば、必要な件数も変わります。
外した後の配分と、効果の確認
外した分の費用は上限の内側の配信面に配分し、2か月程度で同じレポートを見て判定します。
提携パートナーの25%を、上限の内側へ配分する
外す前(費用の割合)
- Yahoo! JAPAN 34%
- LINEトークリスト 24%
- LINE NEWS・ホームタブなど 17%
- 提携パートナー 25%
外した後
- Yahoo! JAPAN など上限の内側の配信面
- LINEの2つは件数を集めて判断
- 提携パートナーの25%は内側へ配分
2か月で単価を確認する
提携パートナーを除いた3つの配信面は、6か月で668,691円・58件・成果1件あたり11,529円でした(診断サンプルの架空の会社(H社)の例からの計算です)。これは外した後の見込みではなく、いまの実績の内訳です。配信を増やすと、成果につながりにくい表示も増えうるためです。
判定では、キャンペーン全体の単価が上限に収まったか、残した配信面の単価が上がっていないかを確認します(2か月は目安です)。検索広告の側で、地域ターゲティングが商圏の外に出ていないかの見直しは、地域ターゲティングの記事で扱います。
配信面とあわせて、年齢の内訳も確認する(18〜29歳)
年齢ターゲティングは、ディスプレイ広告(運用型)で設定できるターゲティングの1つです。H社のディスプレイ|新規は年齢を設定しておらず、12か月(2025年10月〜2026年9月)で費用の23%(426,277円)が18〜29歳に出て、成果は0件でした。18〜29歳を除いて計算すると、このキャンペーンの単価は13,430円から10,341円になります(診断サンプルの架空の会社(H社)の例・同じ実績から18〜29歳を除いた計算です)。
配信面の表(6か月)と年齢の表(12か月)は期間が違い、同じ費用が両方に含まれるため、足し合わせません。住宅リフォームなら持ち家の世帯というように、商材の客層と年齢の内訳を照らし合わせます。
TAMKOのLINEヤフー広告アカウント診断で確認すること
配信面ごとの費用と成果、年齢の内訳、統合後の計測は、TAMKOのLINEヤフー広告アカウント診断で確認している項目です。

診断で確認する項目には、「検索広告とディスプレイ広告(Yahoo! JAPAN・LINEの配信面)を分けた費用と成果」が含まれます。Yahoo! JAPANとLINEのどこに、どの年齢の人に出ているかで、予約の取れ方が大きく変わるためです。
現状の配分を続けてよいという判断も、診断の結論です。改善点には設定の手順を、続けてよい点にはその根拠を、判断できないものには検証の方法を添えます。診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)。
詳しくは診断ページへ。
よくある質問(FAQ)
Q01LINEヤフー広告のディスプレイ広告で、LINEとYahoo! JAPANのどちらに出たかは確認できますか?
配信先URLレポートのURLで見分けられます。
LINEアプリはad.line.meから始まるURL、Yahoo! JAPANのアプリはスマートフォン版サイトのURLです。LINEヤフー広告ネットワーク経由かどうかは判別できません。
Q02旧LINE広告の実績は、統合後の管理画面で見られますか?
見られません。
過去の配信実績やレポートは移行されないため、比べたい期間のレポートは2027年3月末頃の提供終了までに書き出しておきます。
Q03提携パートナー(LINEヤフー広告ネットワーク)だけをまとめて外せますか?
まとめては外せません。
一括での配信設定はできないため、配信先URLレポートに出たURLを除外専用リストなどに入れて外します。
Q04成果が数件しかない配信面は、外してよいですか?
件数だけでは決めません。
「費用÷上限」で出した必要な件数と比べ、不足が大きければ数件でも外せます。1〜3件の差なら、期間を延ばしてから判断します。
LINEヤフー広告のディスプレイ広告は、統合後の配信面ごとに分けて見直す|まとめ
統合で、Yahoo! JAPAN・LINE・提携先の配信面が1つのキャンペーンに並びました。配信先URLレポートのURLで配信面ごとに分け(成果の列を足せない場合はプレイスメントリストで広告グループを分け)、成果1件あたりの費用を上限と比べて、続ける・外す・判断を保留するに仕分けます。件数が少ない配信面は必要な件数との差で判断し、外した後は2か月程度で単価を確認してください。
この記事のポイント
- 2026年4月の統合で、Yahoo! JAPAN・LINE・LINEヤフー広告ネットワークなどの配信面が1つのキャンペーンに並ぶ。旧LINE広告の実績は移行されない。
- 配信面ごとの実績は、配信先URLレポートのURLで分けて集計する。成果の列を足せない場合は、プレイスメントリストで広告グループを分ける。
- 成果1件あたりの費用を上限と比べ、続ける・外す・判断を保留するに仕分ける(架空の会社H社の例:提携パートナーは44,579円で上限1.2万円の約3.7倍)。
- 件数が少ない配信面は、「費用÷上限」で出した必要な件数と、実際の件数の差で判断する。
- 自動入札では入札価格調整率が適用されないため、外すか続けるかで判断する。外した後は2か月程度で単価を確認する。