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計測と評価

Yahoo!広告の操作履歴(変更履歴)は、実績が変化した日を特定してから、その日までの期間に絞り込んで確認する

Yahoo!広告(現在のLINEヤフー広告)で、変更の日時・実施者・内容を確認する機能の公式の名称は「操作履歴」です(「変更履歴」とも呼ばれます)。成果1件あたりの費用(獲得単価)が上昇したときは、操作履歴を開く前に、獲得単価が変化した日を特定する必要があります。操作履歴には今日を含め366日前までの記録が表示され、期間と対象を指定しないと、原因の候補が過多になるためです。

診断サンプルの架空の会社(H社・地域の住宅リフォーム業)の例では、キャンペーン「検索|地域名+リフォーム」の獲得単価が2026年6月の8,458円から7月に12,701円へ上昇し、同社が設定している上限12,000円を超えています(数字はいずれもサンプルのデータです)。この上昇が操作によるものかどうかは、獲得単価が変化した時期と変化した指標から、操作履歴で確認する範囲を絞り込んで判断します。

この記事では、検索広告とディスプレイ広告の操作履歴の仕様と、変化した日の特定、操作の絞り込み、更新者と更新ソースの判別、操作履歴に記録されない変化の確認の各方法を、公式ヘルプとH社の例をもとに整理します。

この記事の対象は、地域で店舗・住宅関連事業・医療機関・教室などを運営し、LINEヤフー広告を利用して、来店予約・見積の依頼・問い合わせを成果の指標としている会社の広告担当者です。

TAMKOは、LINEヤフー広告アカウント診断で、自動入札と成果の計測の設定を点検しています。この記事では、その点検の内容をもとに、操作履歴の確認手順を解説します。

【結論】Yahoo!広告の操作履歴(変更履歴)は、実績が変化した日を特定してから確認する

操作履歴を確認する前に、実績が変化した日(以下、変化した日。成果の件数が少ない場合は週)と、表示回数・クリック率・クリック単価・コンバージョン率のうち変化した指標を、キャンペーンの一覧画面の実績で特定します。そのうえで、変化した日までの期間・対象のキャンペーン・変化した指標に関わる操作の種類で操作履歴を絞り込み、更新者と更新ソースで操作の主体を区別します。原因と判断できる操作がない場合は、操作履歴に記録されない変化を確認してから、設定を変更前に戻すかどうかを判断します。

Yahoo!広告の操作履歴(変更履歴)で、実績の変化の原因となった操作を絞り込む手順(変化した日と指標の特定、期間・キャンペーン・操作の種類による絞り込み、更新者と更新ソースによる主体の区別、操作履歴に記録されない変化の確認)を4段階で示した図
操作履歴を開くのは手順2以降とする。変化した日を特定しないまま開くと、原因の候補を絞り込めない。

操作履歴は操作の記録であり、実績が変化した原因を示すものではありません。原因の候補は、操作の日付が変化した日の直前(目安は14日前から)に入っているかどうかで絞り込むため、手順の最初に実績の推移を確認します。

Yahoo!広告の操作履歴(変更履歴)の仕様:検索広告とディスプレイ広告で、表示手順と一覧に表示される件数が異なる

よくある場面

ディスプレイ広告の操作履歴の一覧に、2か月前の操作が表示されない。

ディスプレイ広告の操作履歴の一覧に表示されるのは、最新の200件です。それより前の操作は、「操作履歴ファイル作成」で期間を指定して出力したファイルで確認します。検索広告の一覧には最大10万件を表示できます。期間はどちらも、今日を含め366日前までの範囲で指定できます。

Yahoo!広告の検索広告とディスプレイ広告の操作履歴(変更履歴)を、表示手順・一覧に表示される件数・ファイルに出力できる件数・表示される項目で対比した図
操作履歴の表示、ファイルの作成とダウンロードには、管理権限または登録更新権限を持つアカウントが必要。検索広告では、動的検索連動型広告のページフィードの「ページURL」について、審査完了の履歴を参照できない。

操作履歴に表示される項目は、更新日時・更新者・更新ソース・操作・詳細・キャンペーン・広告グループの7つです。「更新者」は、担当者の操作では操作したユーザーのビジネスID、システムによる操作では「LINEヤフー株式会社」などを示し、「更新ソース」は広告管理ツールやキャンペーンエディターなどの操作元を示します。「フィルター」で入稿アイテムの種類や更新対象を指定して記録を絞り込み、その結果をダウンロードすることもできます。

検索広告APIで操作履歴を取得できる期間は、2021年10月20日の変更以降、取得日から最大で365日前までです。1年より前の操作と実績の推移を照合する場合に備えて、操作履歴のファイルを定期的に作成し、自社の管理する場所に保存します(検索広告の「作成済みファイル」に表示されるのは最新の200件です)。

変化した日の特定方法:キャンペーンの一覧画面の「分割」で実績を日別に表示し、「比較」で直前の同期間と対比する

よくある場面

月別の獲得単価が自社で決めた上限を超えているが、獲得単価が変化し始めた日を特定できていない。

キャンペーンの一覧画面で「分割」から「日」を選び、獲得単価の推移から変化した日を特定します。そのうえで獲得単価をクリック単価とコンバージョン率に分解し、表示回数とクリック率の推移もあわせて確認して、変化した指標を特定します。変化した指標によって、確認する操作の種類が異なるためです。

Yahoo!広告の獲得単価(成果1件あたりの費用)をクリック単価とコンバージョン率に分解する式の図。操作履歴(変更履歴)を確認する前に、どちらの指標が変化したかを特定するために用いる
クリック単価が上昇した場合とコンバージョン率が低下した場合とでは、確認する操作の種類が異なる。表示回数とクリック率の推移もあわせて確認する。

日別の数値は、パフォーマンスレポートでも、分割項目に「日」を追加して出力できます。キャンペーンの一覧画面の「比較」を使うと、基準の期間の数値を「直前の同期間」「前年の同期間」などの数値と対比できます。「今日」の数値は確定していないため、変化した日は前日までの数値で判断します。

成果の件数が1日1件未満のキャンペーンでは0件の日が多く、日別の実績では変化した日を特定できません。この場合は分割の単位を「週」に切り替えます。表示回数とクリック数は1日あたりの数値が大きいため、日別でも変化を確認できます。

変化した指標に関わる操作の絞り込みの方法:操作履歴の表示期間を変化した日までとし、フィルターで入稿アイテムの種類を限定する

よくある場面

操作履歴に1か月で数百件の記録があり、確認の優先順位を判断できない。

操作履歴の表示期間は、変化した日の14日前から変化した日までを目安に指定し、フィルターで対象のキャンペーンと入稿アイテムの種類を限定します。自動入札の学習が始まる操作は、指定した期間より前に実施されていても影響が続くことがあるため、別途確認します。

Yahoo!広告の操作履歴(変更履歴)で、変化した指標(表示回数・クリック単価、クリック率、コンバージョン率)ごとに確認する操作の種類を示した樹形図
指標と操作の対応、本文の「変化した日の14日前から」という期間は、いずれもこの記事独自の整理で、公式の基準ではない。

図の操作の種類は、操作の対象となる入稿アイテム(キャンペーン・広告グループ・キーワード・広告など)をフィルターで指定して絞り込みます。変化を週単位で特定した場合は、その週の初日を変化した日とし、表示期間にはその週の最終日までを含めます。日単位で特定できている場合は、表示期間を14日より短くすることもできます。

公式ヘルプによると、自動入札の学習は、自動入札を新規に設定したときのほか、自動入札やコンバージョン設定の変更、キャンペーン・広告グループ・キーワードの新規追加、学習データ除外の設定によっても始まり、学習期間中は配信結果が変動します。これらの操作は、指定した期間より前に実施されたものも確認します。また、自動入札のキャンペーンで広告グループやキーワードの入札価格を変更すると、変更した値が一時的に適用されるため、変更日以降のクリック単価を確認します。

更新者と更新ソースの判別方法:広告管理ツール・キャンペーンエディター・自動運用ルール・SYSTEMの4つを区別する

よくある場面

担当者が実施していない入札価格の変更が、操作履歴に記録されている。

更新ソースに「自動運用ルール」または「SYSTEM」と表示されている記録は、担当者が直接行った操作ではなく、自動運用ルールまたはLINEヤフー広告のシステムによる操作です。公式ヘルプによると、広告の審査完了、自動運用ルールによる設定変更、自動移行、代行運用などの際に、これらの更新ソースで記録されます。

Yahoo!広告の操作履歴(変更履歴)の記録を、更新ソースの表示によって、担当者の操作(広告管理ツール)、担当者の操作(キャンペーンエディター)、自動運用ルールによる操作、システムによる操作の4つに区分した図
更新者には、担当者の操作では担当者のビジネスIDが、システムによる操作では「LINEヤフー株式会社」などが表示される。

自動運用ルールの実行状況と結果ファイルは、自動運用ルール画面の「実行履歴」で確認できますが、表示期間は実行後2か月間です。ルールによる変更は操作履歴にも記録されるため、2か月より前の変更や、ルールの実行と担当者の操作の前後関係は、操作履歴の更新日時で確認します。

複数の担当者が操作するアカウントでは、更新者のビジネスIDで、操作した担当者を特定できます。

操作履歴に記録されない変化の確認方法:入札戦略の状況・品質インデックス(履歴)・前年の同期間との比較

よくある場面

成果の件数が減少した時期の前後に、原因の候補となる操作が記録されていない。

操作履歴は、担当者の操作と、自動運用ルールやシステムによる設定の変更を記録する機能のため、自動入札の学習状況、ランディングページの内容の変更、季節による検索数の変化は記録されません。これらは、キャンペーンの一覧画面の「配信状況」欄に表示される入札戦略の状況、キーワードレポートの「品質インデックス(履歴)」、キャンペーンの一覧画面の「比較」による前年の同期間との比較で確認します。

Yahoo!広告の操作履歴(変更履歴)に記録される変化と、操作履歴に記録されない変化(自動入札の学習、ランディングページの内容の変更、季節による検索数の変化)を、それぞれの確認方法とともに対比した図
品質インデックス(履歴)の項目には、レポート期間内の最後の評価値が表示される。このため、キーワードレポートは変化した日の前と後に分けて出力する。

自動入札を設定したキャンペーンでは、キャンペーンの一覧画面の「配信状況」欄に入札戦略の状況が表示されます。キャンペーン単位のパフォーマンスレポートに「入札戦略の状況」の項目を追加すると、「学習完了」のほか、学習中の理由(入稿アイテムの変更・コンバージョン設定の変更・新しい入札戦略・入札戦略の変更。4章で挙げた操作の多くがこのいずれかに当たります)や、「入札戦略に制限あり(予算制限)」などの状況まで確認できます。

品質インデックスは、広告の関連性・ランディングページの利便性・推定クリック値から算出される10段階の指標です。キーワードレポートの「品質インデックス(履歴)」など、項目名に「(履歴)」が付く項目には、レポート期間内の最後の評価値が表示されます。ランディングページの利便性の評価値のみが低下している場合は、自社のWebサイトで行った変更を確認します。

季節による変化は、キャンペーンの一覧画面の「比較」で「前年の同期間」を選んで確認します。また、成果の件数そのものが計測の不具合で減少している可能性もあります。広告管理ツールの成果の件数を自社の受付件数と照合する方法は、コンバージョン設定の記事で解説しています。

架空のH社の例:獲得単価が上限を超えた7月の直前の操作履歴を確認し、設定を変更前に戻さないと判断する

よくある場面

7月の獲得単価が上限を超えたが、6月下旬以降の変更を元に戻すべきかどうかを判断できない。

H社の例では、変化した指標(コンバージョン率)に関わる操作は、原因の候補から除外できる7月1日の対象外キーワードの追加のみで、入札戦略の状況にも学習中や制限ありの表示はなく、品質インデックス(履歴)にも差はありません。操作が原因とは判断できないため、設定は変更前に戻さず、8月の実績で推移を確認します。

以下は、H社(診断サンプルの架空の会社)の例です。キャンペーン「検索|地域名+リフォーム」の月別の数字はサンプル(架空)のデータ、獲得単価の上限12,000円はサンプルの想定で、週別の指標・操作履歴の内容・入札戦略の状況・品質インデックス(履歴)は、この記事の説明用に作成したものです。

Yahoo!広告の操作履歴(変更履歴)を確認したH社の例:キャンペーン「検索|地域名+リフォーム」の2026年4月〜9月の月別の獲得単価と、上限12,000円を超えた7月を示した横棒グラフ
2026年4月〜9月。H社は診断サンプルの架空の会社で、数字はサンプル(架空)のデータ、獲得単価の上限12,000円はサンプルの想定。

7月の成果は14件(1日あたり約0.5件)のため、分割の単位は「週」とします。週別の実績では、6月29日〜7月5日の週以降にコンバージョン率が低下し、表示回数・クリック率・クリック単価は6月と同程度です(説明用の想定)。このため操作履歴は、表示期間をその週の初日の14日前(6月15日)から最終日(7月5日)までとし、対象をこのキャンペーンに限定して、最終リンク先URL・キーワード・コンバージョン設定の操作を中心に確認します。この期間のこのキャンペーンの記録は、次の3件です。

更新日時更新ソース操作判断
6月24日広告管理ツール広告の追加(1件)クリック率に変化がないため、原因の候補から除外する
6月25日SYSTEM広告の審査完了6月24日に追加した広告の審査完了の記録のため、1行目と同じく原因の候補から除外する
7月1日自動運用ルール検索クエリーを対象外キーワードに追加コンバージョン率に関わる操作だが、追加した検索クエリーは過去6か月の成果が0件のため、原因の候補から除外する

最終リンク先URL・コンバージョン設定・予算・入札戦略の操作の記録はありません。6月15日より前にさかのぼっても、自動入札の学習が始まる操作(自動入札・コンバージョン設定の変更、キャンペーン・広告グループ・キーワードの新規追加、学習データ除外の設定)の記録はありません。このキャンペーンの入札戦略は「コンバージョン数の最大化」です(後述する診断の調査報告書の例による)。入札戦略の状況は6月・7月の月末時点でいずれも「学習完了」で、品質インデックス(履歴)も6月28日までと6月29日以降で同じ値です(入札戦略の状況と品質インデックス(履歴)は説明用の例)。

診断サンプルの12か月間(2025年10月〜2026年9月)で、このキャンペーンの獲得単価が上限を超えたのは1月(13,889円)と7月(12,701円)のみで、いずれも期間中で成果の件数が最も少ない月(14件)です。前年7月のデータはサンプルに含まれないため、前年の同期間との比較はできません。原因と判断できない変更を元に戻すと、その操作も操作履歴に記録され、以降に実績が変化した際の原因の候補が増えます。このため、H社の例では設定を変更前に戻しません。8月の獲得単価は8,038円で、上限を下回っています。

TAMKOのLINEヤフー広告アカウント診断で確認すること

TAMKOのLINEヤフー広告アカウント診断では、診断ページに掲げた項目のうち、「自動入札(入札額を媒体に任せる設定)と、予算が足りずに逃している表示」と「来店予約・問い合わせの数え方(旧LINE広告から移したキャンペーンの計測を含む)」を確認します。調査報告書の例では、予算や入札戦略の変更後2週間を判定の対象期間から除く対応を記載しています。

診断の調査報告書の例(計測と自動入札のページ)
診断でお渡しする調査報告書の例(計測と自動入札のページ)です。会社・数字はすべて診断サンプル(架空)のものです。

診断では、改善点には設定の手順を、続けてよい点にはその根拠を、判断できないものには検証の方法を添えます。診断・報告書・説明会まで無料(毎月2社まで)。

詳しくは診断ページをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q01操作履歴の画面から、変更を元に戻すことはできますか?

操作履歴に関するヘルプには、記録から変更を取り消す機能の記載はありません(2026年10月28日時点)。

設定を元に戻す場合は、操作履歴の「操作」と「詳細」で変更の内容を確認し、広告管理ツールで設定し直します。元に戻す操作も操作履歴に記録されるため、実施日を基準に、その前と後の実績を比較します。

Q021年より前の操作履歴は確認できますか?

広告管理ツールで指定できる期間は、今日を含め366日前までです。

検索広告APIで取得できる期間は、取得日から最大で365日前までです。1年より前の操作と実績の推移を照合する場合に備えて、操作履歴のファイルを定期的に作成し、保存します。

Q03操作履歴を表示できないのはなぜですか?

アカウントの権限が不足している可能性があります。

操作履歴の表示、ファイルの作成とダウンロードには、管理権限または登録更新権限を持つアカウントが必要です。

Yahoo!広告の操作履歴(変更履歴)は、実績が変化した日を特定してから、期間と操作の種類を絞り込んで確認する|まとめ

操作履歴を確認する前に、変化した日と変化した指標を特定し、変化した日までの期間・対象のキャンペーン・操作の種類で記録を絞り込みます。原因と判断できる操作がない場合は、操作履歴に記録されない変化を確認し、原因と判断できない変更は元に戻しません。

この記事のポイント

  • 「変更履歴」と呼ばれる機能の、LINEヤフー広告での公式の名称は「操作履歴」である。表示できる期間は今日を含め366日前までで、ディスプレイ広告の一覧は最新の200件のため、それより前の操作はファイルで確認する。
  • 操作履歴を開く前に、キャンペーンの一覧画面の「分割」で変化した日(成果の件数が少ない場合は週)を特定する。あわせて、獲得単価を分解したクリック単価・コンバージョン率と、表示回数・クリック率のうち、変化した指標を確認する。
  • 操作履歴の記録は、変化した日の14日前から当日までの期間と、変化した指標に関わる操作に絞り込む。自動入札の学習が始まる操作(自動入札・コンバージョン設定の変更、キャンペーン・広告グループ・キーワードの新規追加、学習データ除外の設定)は、指定した期間より前に実施されたものも確認する。
  • 更新ソースが「自動運用ルール」「SYSTEM」の記録は、担当者による操作ではなく、自動運用ルールまたはシステムによる操作である。自動運用ルールの実行履歴の表示は、直近2か月間に限られる。
  • 原因と判断できる操作がない場合は、入札戦略の状況・品質インデックス(履歴)・前年の同期間との比較で、操作履歴に記録されない変化を確認し、原因と判断できない変更は元に戻さない。