Microsoft広告で、入稿した広告が「不承認」や審査中のまま配信されないときは、「配信」列の状態で原因を4つに区分して対処を決める
Microsoft広告で、入稿(広告の追加・変更)した広告が審査中のまま配信されないときや、配信中の広告が「不承認」になったときに、その原因を「配信」列の状態から特定できていますか。
Microsoft広告の審査は、広告文とアセット(見出し・説明文・画像)だけでなく、キーワード、広告表示オプション、広告カスタマイザーも対象とし、状態が表示される場所は対象ごとに異なります。不承認などで広告の配信が停止すると、停止している期間の問い合わせが減少します。診断サンプルとして設定した架空の会社C社(精密部品メーカー)では、12か月間の問い合わせ892件のうち621件(69.6%)をキャンペーン「検索|社名・製品名」が占めています。仮にこのキャンペーンのすべての広告グループで配信が7日間停止した場合、1日あたりの問い合わせ件数(621件÷365日=1.70件)にもとづくと、最大で11.9件の問い合わせを失う計算です(7日間は説明用の仮定)。
そこで本記事では、Microsoft広告の「配信」列(アセットは「ポリシーの状態」列)に表示される状態を、審査中・不承認・地域単位とアセット単位の制限・アカウントの問題の4つに区分し、区分ごとの対処と、対応の優先順位の決め方を、公式ヘルプにもとづいて整理します。代表的な場面は次の3つです。
- 新規に入稿したレスポンシブ検索広告が、翌日になっても「保留中の編集レビュー」のまま配信されない広告は審査中の状態にあり、審査はほとんどの場合48時間以内に完了する
- 広告グループ内の唯一の広告が「不承認」となり、その広告グループの表示回数が0になっている不承認の理由を確認して広告を修正する。例外を申請する場合は、先にポリシーに適合する広告を追加する
- 配信地域に日本とタイを指定したキャンペーンで、広告の「配信」列に「承認済み(制限あり)」と表示される広告が一部の地域で審査中または不承認となっており、それ以外の地域では配信が続いている
本記事の対象読者は、BtoB事業でMicrosoft広告をGoogle広告と並行して運用し、問い合わせを成果としている担当者です。
TAMKOは、Microsoft広告アカウント診断で、キャンペーンごとの費用と問い合わせ件数に加えて、配信の状態を確認しています。以下は、公式ヘルプと、その診断で確認している点にもとづく解説です。
【結論】Microsoft広告の審査によって広告が配信されないときは、「配信」列の状態で原因を4つに区分してから対処を決める
広告が配信されない原因を示す状態は、広告・キーワード・広告表示オプションの「配信」列と、アセットの「ポリシーの状態」列で確認し、審査中、不承認、地域単位とアセット単位の制限、アカウントの問題の4つに区分したうえで、それぞれの対処を決めます。複数の問題がある場合は、配信が停止しているかと、問題のある広告グループが属するキャンペーンの1日あたりの問い合わせ件数にもとづいて、対応の優先順位を決めます。

Microsoft広告の審査(編集レビュー)とは:広告文・アセット・キーワード・広告表示オプション・広告カスタマイザーを対象とし、配信開始後も続く
広告文を変更していない配信中の広告が、「不承認」になっている。
Microsoft広告の審査では、広告文、アセット、キーワード、広告表示オプション、広告カスタマイザーのすべてについて、Microsoft広告のポリシーに適合しているかが確認されます。最初の審査で問題が検出されなければ承認され、検出された場合は追加の審査が行われます。審査は配信開始後も続くため、承認済みの広告やキーワードが後から不承認になることがあります。

公式ヘルプ「編集レビュー」によると、追加の審査の対象となるのは、複数の意味を持ち特定の状況で不快感を与える可能性がある語、登録商標を含む内容、編集データベースにないキーワードなどです。
ヘルプ「不承認または制限付きで承認済みステータスを修正する」には、広告の問題が検出される経路として、システムによる評価、広告を見た利用者からの報告、規制機関による法的命令の3つが記載されています。検出された広告は追加で審査され、システムまたは審査担当者が不承認とするかを判定します。変更を加えていない配信中の広告が不承認になった場合は、これらのいずれかの経路で検出された可能性があります。
ヘルプ「一般的な広告要件」には、Microsoft広告は英語版のポリシーを全世界で適用し、翻訳版は参考として提供していると記載されています。不承認の理由になったポリシーの意味が日本語版で分かりにくい場合は、英語版のページも確認します。
「配信」列の見方:状態が表示される場所と、状態と4つの区分の対応表
広告が配信されない原因を調べるためにキャンペーンの画面を開いても、どの広告やキーワードが不承認なのかを特定できない。
広告・キーワード・広告表示オプションは各表の「配信」列で、アセットは広告の「アセットの詳細を表示」から開く「ポリシーの状態」列で状態を確認し、カーソルを合わせて理由を表示します。キャンペーン単位の集計ステータスを利用できるアカウントでは、キャンペーンの「配信」列に、最も優先度の高い問題が1つだけ表示されます。

公式ヘルプ「配信状態」によると、キャンペーン単位の集計ステータスは7種類あり、そのうち審査に関係するのは「処理」(キャンペーンや必要な構成要素が処理中または審査中)と「ブロック」(アカウント・請求・キャンペーン・設定の問題で配信が妨げられている)です。
広告とキーワードの表では、「配信」列の見出しを選択して並べ替えると、確認が必要な状態を見つけやすくなります。アカウント内の不承認の広告をまとめて確認する場合は、広告の表で[フィルターの追加]から属性の「配信」を選択して絞り込みます。
次の表は、広告が配信されない主な状態を4つの区分にまとめたものです。ヘルプの日本語版には、同じ状態が異なる表記で記載されている箇所があります(例:「未承認」と「不承認」、「承認限定」と「制限付き承認」)。本記事では、表の「本記事での呼び名」の列の表記に統一し、英語版の表記を併記します。また、広告の「配信」列に表示される「一部のアセットが不承認」「ほとんどのアセットが不承認」「重要なアセットが不承認」の3つを、まとめて「アセット単位の不承認」と呼びます。
| 区分 | 本記事での呼び名 | 英語版の表記 | ヘルプの説明(要約) |
|---|---|---|---|
| 審査中 | 保留中の編集レビュー | Pending editorial review | 審査が終わっていないため、広告またはキーワードは配信されていない |
| 審査中 | 審査中の例外 | Exception under review | 例外の申請後の審査が終わっていないため、広告またはキーワードは配信されていない |
| 審査中 | ターゲティング審査の待機中 | Pending targeting review | 広告グループのターゲット設定の範囲を評価中のため、そのグループの広告はまだ配信されていない |
| 不承認 | 不承認 | Disapproved | 広告またはキーワードがポリシーに適合していないと判定された |
| 不承認 | 不承認、例外は拒否されました | Disapproved, exception denied | 例外の申請が審査された結果、広告またはキーワードがポリシーに適合していないと判定された |
| 地域単位とアセット単位の制限 | 承認済み(制限あり) | Approved limited | 少なくとも1つの地域で承認され、別の地域では審査中または不承認になっている |
| 地域単位とアセット単位の制限 | 一部のアセットが不承認 | Some assets disapproved | 一部のアセットが不承認のため、特定の地域や配置では広告が配信されない |
| 地域単位とアセット単位の制限 | ほとんどのアセットが不承認 | Most assets disapproved | 広告のほとんどのアセットが審査に合格しなかった |
| 地域単位とアセット単位の制限 | 重要なアセットが不承認 | Essential assets disapproved | 重要なアセットが不承認のため、リーチが制限されるか、配信がブロックされる可能性がある |
| アカウントの問題 | 保留 | Hold | 支払いの問題などでアカウントが保留になっており、広告は表示されない |
| アカウントの問題 | キャンペーンが中断されました | Campaign suspended | 不審なアクティビティが原因で、アカウントが中断されている(状態名は「キャンペーン」だが、ヘルプの説明はアカウントの中断) |
審査中を示す状態:「保留中の編集レビュー」の場合は48時間を目安に待ち、2営業日を過ぎてもこの状態であればサポートに問い合わせる
新規に入稿したレスポンシブ検索広告が、翌日になっても「保留中の編集レビュー」のまま配信されない。
公式ヘルプには、ほとんどの審査は48時間以内に完了すると記載されています。2営業日を過ぎても審査中の状態が続く場合は、サポートに問い合わせます。審査中の広告やキーワードは配信されないため、配信開始日が決まっている場合は、2営業日以上の余裕をもって入稿します。

審査中を示す状態のうち「ターゲティング審査の待機中」は、広告グループのターゲット設定の範囲を評価している段階です。ヘルプ「配信状態」には、ほとんどのターゲティング審査は15分以内に完了し、一部の広告グループでは1日かかると記載されています。
Microsoft広告は公式ブログ(2025年11月18日)で、レスポンシブ検索広告などのアセット(見出し・説明文・画像)を個別に審査する方式(アセット単位の審査)を発表しました。同じブログ記事によると、アセットを編集した場合に審査中となるのはそのアセットだけで、承認済みのアセットが必要な最低限の数だけ残っていれば、広告の配信は継続します。
一方、新規に入稿した広告は、審査が終わるまで「保留中の編集レビュー」の状態になります。広告グループ内の広告がすべて審査中の間は、そのグループの広告は配信されません。既存の広告グループで広告を入れ替える場合は、新しい広告が承認されるまで、承認済みの広告を停止せずに残します。
不承認への対処:理由を確認し、広告は修正し、キーワードは代わりのものを追加して置き換え、判定が誤りと考えられる場合は例外を申請する
広告グループ内の唯一の広告が「不承認」となり、その広告グループの表示回数が0になっている。
「配信」列の「不承認」にカーソルを合わせて、理由と該当するポリシーを確認します。広告やキーワードの内容が不承認の理由に当てはまる場合は修正します。広告は編集して保存します(保存すると改めて審査されます)。キーワードは編集できないため、代わりのキーワードを追加してから、不承認のキーワードを削除します。判定が誤りと考えられる場合は例外を申請しますが、ほかに配信中の広告がない広告グループでは、例外を申請する前に、ポリシーに適合する広告を追加します。

ヘルプ「不承認または制限付きで承認済みステータスを修正する」によると、広告表示オプションも、編集して保存すると改めて審査されます。追加したキーワードは、保存した時点で審査に提出されます。不承認になった免責事項(広告に表示する免責事項)は、キャンペーンの設定で編集します。
例外を申請するには、広告またはキーワードの表で対象を選び、[編集]から[例外の要求]を選択して、承認されるべき理由を入力します。アカウント内の不承認の広告について例外をまとめて申請する場合は、広告の表を「配信」で絞り込むと、最大5,000件まで一括で申請できます。申請すると、状態は「審査中の例外」になります。ヘルプ「不承認に異議を唱えるにはどうすればよいですか?」には、この審査のほとんどは48時間以内に完了し、結果はメールで通知されると記載されています。
例外の審査でも不承認になると、状態は「不承認、例外は拒否されました」になります。同じヘルプには、2回目に不承認となった場合はその判定が最終的なものになり、判定が誤っていると考えられる場合はサポートに問い合わせることができると記載されています。最終となるのは例外の申請に対する判定で、この状態でも、広告は編集すると、キーワードは代わりのものを追加すると、改めて審査されます(ヘルプ「配信状態」「不承認または制限付きで承認済みステータスを修正する」)。
ほかに配信中の広告がない広告グループでは、例外の審査を待つ間も配信が停止したままになります。そのため、ポリシーに適合する広告を別途追加してから、例外を申請します。
BtoB企業のアカウントで確認する不承認の原因:最終ページURL、URLの文字種とドメイン、広告とランディングページの言語、比較表現の根拠
製品カタログのPDFファイルに直接リンクした広告が、不承認になっている。
ファイルへの直接リンクは最終ページURLとして認められないため、リンク先を、製品の情報を掲載したWebページに変更します。BtoB企業のアカウントで確認する点は、最終ページURLの動作、URLの文字種と広告グループ内のドメインの統一、広告とランディングページの言語の一致、比較表現の根拠の4つです。

公式ヘルプ「一般的な広告要件」(2026年8月31日更新)によると、最終ページURLは、正しく動作する1つのWebサイトにリンクしている必要があります。メールアドレスやファイルへのリンク、404などの4xxのステータスコードを返すページは認められません。また、WebサイトでMicrosoft広告のクローラーを遮断しないことも求められています。BtoB企業の場合は、製品カタログのPDFファイルへの直接リンクや、閲覧を特定のIPアドレスに制限しているランディングページ(クローラーがアクセスできない可能性がある)が、これらの条件に反していないかを確認します。
同じヘルプによると、表示URLと最終ページURLはラテン文字(ASCII文字)だけで構成する必要があり、それ以外の文字(中国語やロシア語など)を含むURLは認められません。日本語を含むURLも、これに該当します。また、1つの広告グループ内では、表示URLの最上位ドメインをそろえる必要があります。ヘルプ「広告の関連性とランディング ページの品質」にも、同じ広告グループ内で異なるドメインを参照する広告やキーワードは認められないと記載されています。会社と製品のWebサイトでドメインが異なる場合は、広告グループを分けます。
広告の言語について、ヘルプ「一般的な広告要件」には、広告が表示される市場(ヘルプでの配信先の国・地域の呼び名)に適した言語を使い、ランディングページと同じ言語にする必要があると記載されています。ヘルプ「編集レビュー」にも、審査に合格するには、広告グループの言語設定と市場設定が、広告の言語に合っている必要があると記載されています。日本語の広告を入稿した広告グループでは、言語設定が日本語になっているかを確認します。
比較表現について、ヘルプ「知的財産ポリシー」によると、比較広告は認められていますが、その主張には立証が必要です。同じヘルプには、主張の出典と日付をランディングページに示す例が記載されています。「他社製品より高精度」のような表現を使う場合は、根拠をランディングページに記載します。また、ヘルプ「編集レビュー」によると、登録商標を含む内容は、適切な使用かを確認する追加の審査の対象になります。
「承認済み(制限あり)」とアセット単位の不承認:地域ごとの審査の結果と、アセットごとの状態を確認する
配信地域に日本とタイを指定したキャンペーンで、広告の「配信」列に「承認済み(制限あり)」と表示される。
「承認済み(制限あり)」は、広告やキーワードが少なくとも1つの地域で承認され、別の地域では審査中または不承認になっている状態です。承認された地域では配信が続きます。アセット単位で不承認になった場合も、承認済みのアセットだけで広告の配信が続くことがあります。

公式ヘルプ「制限付き承認ステータスが意味すること」によると、広告とキーワードは地域ごとのポリシーにもとづいて審査されるため、ある地域では承認されて配信される一方、別の地域では追加の審査が必要になる場合や、不承認になる場合があります。状態の横にある省略記号のアイコンを選択すると、承認されなかった理由、地域、原因となった箇所が表示されます。「現時点では拒否データを使用できません」という表示は、少なくとも1つの地域で追加の審査が終わっていないことを示します。
顧客である日系企業の海外拠点がある国を配信地域に追加したキャンペーンでは、日本以外の地域で審査中または不承認になると、広告の「配信」列は「承認済み(制限あり)」になります。日本語の広告を日本以外の地域に配信する場合は、前章で説明した広告の言語に関する条件もあわせて確認します。配信地域を追加するかの判断は、コラム「Microsoft広告の地域設定|所在地と関心の違い、商圏外の費用を地域レポートで確認」で解説しています。
アセット単位の審査では、不承認のアセットがあっても、承認済みのアセットが必要な最低限の数だけあれば広告の配信は続きます。不承認になったアセットは、メールで通知されます(Microsoft広告の公式ブログ、2025年11月18日)。ヘルプ「配信状態」によると、アセット単位の不承認のうち「重要なアセットが不承認」の場合は、リーチが制限されるか、配信がブロックされる可能性があります。アセットごとの状態は「ポリシーの状態」列で確認でき、フィルターを使えば不承認のアセットだけを表示できます。
アカウントの問題で配信されない場合:アカウントの保留、アカウントの中断、ストライクによるアカウントの停止
アカウント内のすべてのキャンペーンで広告が配信されていないにもかかわらず、広告とキーワードの「配信」列には不承認の表示がない。
広告の審査ではなく、アカウントの状態を確認します。ヘルプ「配信状態」と「アカウントが保留中になっているのはなぜですか?」によると、「保留」は、支払いの問題などでアカウントが保留になり、広告が表示されない状態です。「キャンペーンが中断されました」は、不審なアクティビティが原因でアカウントが中断された状態を指します。また、同じポリシーの分類で違反が繰り返され、ストライクが3回に達すると、アカウントが停止されます。

ヘルプ「アカウントが保留中になっているのはなぜですか?」によると、アカウントの保留の原因は、過剰なチャージバック、後払いのアカウントでのカード会社による支払いの拒否、請求書払いのアカウントでの支払いの遅延、疑わしい変更の検出(最大30日間の一時的な保留)の4つです。保留中はアカウント内のどのキャンペーンでも広告が配信されず、管理画面の上部に問題を通知するメッセージが表示されます。支払いの保留を解除できるのは、スーパー管理者など、請求を管理する権限を持つユーザーに限られます。
「キャンペーンが中断されました」は、状態名には「キャンペーン」とありますが、ヘルプ「配信状態」の説明ではアカウントが中断された状態とされており、対処はサポートへの問い合わせです。
ヘルプ「広告ポリシーに違反した場合の対処法」(2025年6月27日更新)によると、ポリシー違反に対する措置は、広告とその構成要素の不承認、違反の繰り返しに対するストライク、アカウントの即時停止の3つです。広告要件、許可されていないコンテンツ、知的財産権、テキストのガイドラインなどのポリシーの分類ごとに、ストライクが3回に達するとアカウントが停止されます。重大な違反の場合は、事前の警告なくアカウントが即時に停止されます。不承認・ストライク・停止の決定に対しては、管理画面からの例外の申請とは別に、決定から6か月以内であればサポートを通じて異議を申し立てることができます。同一の理由による不承認が続いている場合は、問題の表現やランディングページを別の広告で使用していないかを確認します。
なお、予算による配信の制限(「対象、予算による制限」「キャンペーン予算不足」など)は、審査とは関係のない状態です。予算の上限の確認方法は、コラム「Microsoft広告の予算|配信を制限している上限の見分け方と増額の効果の見積もり」で解説しています。
複数の問題があるときの対応の優先順位:配信が停止しているかと、キャンペーンの1日あたりの問い合わせ件数で決める
複数のキャンペーンで、「不承認」の広告と「承認済み(制限あり)」の広告が同時に見つかっている。
配信が停止している広告グループから対応し、その中では、広告グループが属するキャンペーンの1日あたりの問い合わせ件数が多い順に対応します。配信が続いている「承認済み(制限あり)」やアセット単位の不承認は、その後に対応します。

診断サンプルの架空の会社C社の例では、「検索|社名・製品名」の1日あたりの問い合わせ件数は1.70件(621件÷365日)で、このキャンペーンのすべての広告グループで配信が7日間停止した場合に失う問い合わせ件数の見込みは11.9件です。この見込みは、「検索|製品の一般語」(2.3件)と「P-MAX|カタログ」(2.1件)の5倍以上です。そのため、同じ不承認であっても、「検索|社名・製品名」で配信が停止している広告グループを優先して対応します。
審査による配信の停止は、広告や広告グループの単位で起こります。この見込みは、同じ理由で1つのキャンペーンのすべての広告が不承認になった場合や、アカウントの問題で配信が停止した場合の値です。一部の広告グループだけで配信が停止している場合は、その広告グループの12か月間の問い合わせ件数で同じ計算をします。
また、社名や製品名の検索では、広告が表示されない間も自然検索の結果から問い合わせが届く場合があります。そのため、この見込みは失われる件数の上限で、実際に失う件数はこれより少なくなる場合があります。
TAMKOのMicrosoft広告アカウント診断で確認すること
本記事で取り上げた確認項目のうち、「配信」列の状態の区分、キャンペーンごとの1日あたりの問い合わせ件数、Google広告からインポートした広告の配信状況の3つは、TAMKOのMicrosoft広告アカウント診断の内容に含まれます。
診断で確認する3つの内容
- 1「配信」列の状態審査中・不承認・地域単位とアセット単位の制限・アカウントの問題に区分する
- 2キャンペーンごとの1日あたりの問い合わせ件数配信が停止した場合の影響を見積もる
- 3Google広告からインポートした広告配信状況を確認する
TAMKOがMicrosoft広告のアカウントを診断します。料金は無料です(毎月2社まで)。「いまの使い方で続けてよいか。やめるべきものはあるか。広告で伸ばせるか。」の3つの問いに、1年分の配信の記録をもとに根拠を添えて回答します。エグゼクティブサマリー・調査報告書・分析の明細(Excel)をお渡しし、オンラインの説明会を1回行います。委託をご検討の場合は、Microsoft広告のお試し運用(1施策・1か月で5万円・税別)もご利用いただけます。
よくある質問(FAQ)
Q01Microsoft広告の審査には、どの程度の時間がかかりますか?
公式ヘルプには、ほとんどの審査は48時間以内に完了すると記載されています。
2営業日を過ぎても審査中の状態が続く場合は、サポートに問い合わせます。
Q02Google広告からインポートした広告の審査結果は、どこで確認しますか?
Microsoft広告の「配信」列で確認します。
Google広告からインポートした広告も、Microsoft広告のポリシーにもとづいて審査されます。インポート後は、インポートした広告とキーワードに、不承認や審査中の状態がないかを点検します。インポートする項目の選び方は、コラム「Microsoft広告のGoogle広告インポートで設定が戻ったかを変更履歴で確認する方法」で解説しています。
Q03広告のURLを「http://」から「https://」に変更すると、改めて審査されますか?
再審査は行われません。
ヘルプ「編集レビュー」によると、広告、キーワード、広告表示オプション、広告カスタマイザーは、URLのプロトコルだけを変更した場合(「http://」から「https://」、またはその逆)には、改めて審査されません。
Q04不承認の通知メールが届いたにもかかわらず、管理画面では該当する広告やキーワードが不承認になっていないのはなぜですか?
通知メールの送信後に、審査結果が変わった可能性があります。
ヘルプ「不承認または制限付きで承認済みステータスを修正する」には、その原因として、一部の地域で審査中だった広告やキーワードがその後承認された場合と、Microsoft広告のチームによる定期的な確認で不承認の判定が取り消された場合の2つが記載されています。
Microsoft広告の審査によって広告が配信されないときは、「配信」列の状態で原因を区分し、問い合わせへの影響が大きい順に対処する|まとめ
Microsoft広告の審査は、広告文やアセットだけでなく、キーワード・広告表示オプション・広告カスタマイザーも対象とし、配信開始後も続きます。広告が配信されない場合は、広告・キーワード・広告表示オプションの「配信」列と、アセットの「ポリシーの状態」列で状態を確認し、審査中・不承認・地域単位とアセット単位の制限・アカウントの問題の4つに区分します。審査中の場合は48時間を目安に完了を待ち、不承認の場合は理由を確認したうえで、修正するか例外を申請します。複数の問題がある場合は、配信が停止しているかと、問題のある広告グループが属するキャンペーンの1日あたりの問い合わせ件数にもとづいて、対応の優先順位を決めます。
この記事のポイント
- Microsoft広告の審査(編集レビュー)は、広告文・アセット・キーワード・広告表示オプション・広告カスタマイザーを対象とし、配信開始後も続く。
- 「配信」列(アセットは「ポリシーの状態」列)の状態を、審査中・不承認・地域単位とアセット単位の制限・アカウントの問題の4つに区分し、それぞれの対処を決める。
- ほとんどの審査は48時間以内に完了する。2営業日を過ぎても完了しない場合は、サポートに問い合わせる。
- 不承認の広告は、編集すると改めて審査される。キーワードは編集できないため、代わりのキーワードを追加してから不承認のものを削除する。判定が誤りと考えられる場合は例外を申請する。例外の審査でも不承認となった場合は、その判定が最終となる。
- BtoB企業のアカウントでは、最終ページURL(ファイルへのリンク・4xxのページ・クローラーの遮断)、URLの文字種とドメイン、広告とランディングページの言語、比較表現の根拠を確認する。
- 対応の優先順位は、配信が停止しているかと、問題のある広告グループが属するキャンペーンの1日あたりの問い合わせ件数で決める。
