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配信と設定

Microsoft広告の地域設定を既定の「所在地または関心」のまま使うときの商圏外への配信を、地域レポートの「場所の種類」で区別して確認する

Microsoft広告で地域に「日本」を指定したキャンペーンの費用のうち、商圏外への配信に使われた金額を確認していますか。

Microsoft広告では、地域の指定とは別に、広告の表示対象を、ターゲットの地域にいるユーザーに限る「所在地のみ」と、その地域について検索したユーザーやその地域に関するWebページを閲覧したユーザーまで含める「所在地または関心」のどちらかに設定します(以下、この設定を表示対象ユーザーの設定と呼びます)。既定は「所在地または関心」のため、国外にいるユーザーが日本に関する語句で検索した場合にも、広告が表示されることがあります。このような配信は、地域レポートの「場所の種類」で「関心のある地域」に分類されます(以下、関心による配信)。関心による配信のうち、取引の対象にならないユーザーへの配信が、商圏外への配信にあたります。

診断サンプルに登場する架空の会社C社(精密部品メーカー)のキャンペーン「検索|製品の一般語」(地域は日本、表示対象ユーザーの設定は既定のまま)では、12か月の費用3,364,203円のうち404,203円(12.0%)が関心による配信の費用で、そこからの問い合わせは4件です(内訳は説明用の架空の数字)。

そこでこの記事では、Microsoft広告の地域設定の仕組みを公式ヘルプにもとづいて整理し、地域レポートの「場所の種類」で商圏外への配信の費用と問い合わせを取り出して、その配信を続けるかを判断する手順を説明します。よくある場面は次の3つです。

この記事の対象読者は、BtoB事業で問い合わせを成果とするMicrosoft広告のアカウントを、Google広告と並行して運用している担当者です。例として取り上げるC社の取引の対象は、国内の企業と、国内の本社を通じて発注する日系企業の海外拠点とします(説明用の仮定)。

TAMKOは、Microsoft広告アカウント診断で、キャンペーンごとの費用と問い合わせを地域レポートでも確認しています。以下は、その診断で得た知見にもとづく解説です。

TAMKOのMicrosoft広告診断の報告書例アカウント診断のエグゼクティブサマリーの例続けてよいか、伸ばせるかを、アカウントから診断します(無料)。診断の報告書の見本を見る

【結論】Microsoft広告の地域設定は「地域」「表示対象ユーザー」「設定の単位」の3項目で構成され、商圏外への配信の費用は地域レポートの「場所の種類」で区別する

Microsoft広告の地域設定は、地域(ターゲットと除外)、表示対象ユーザー(「所在地のみ」か「所在地または関心」)、設定の単位(キャンペーンと広告グループ)の3項目で構成されます。商圏外への配信の費用を確認するには、地域レポートの「場所の種類」で「関心のある地域」の行(以下、関心のある地域の行)を取り出し、問い合わせ単価を問い合わせ単価の上限と比較します。そのうえで、その行のユーザーがいた国と、取引につながった問い合わせを確認し、表示対象ユーザーの設定を変更するかを判断します。

Microsoft広告の地域設定を構成する3つの項目(地域:ターゲットと除外、表示対象ユーザー:「所在地のみ」か「所在地または関心」、設定の単位:キャンペーンと広告グループ)と、各項目を確認する管理画面の箇所を示した図
検索キャンペーンでは、地域と表示対象ユーザーをキャンペーンと広告グループのどちらでも設定できる。広告が表示されるには、地域と言語の条件をいずれも満たす必要がある。

Microsoft広告の地域設定とは:指定できる範囲と、広告グループの地域の条件がキャンペーンの条件に置き換わる仕組み

よくある場面

キャンペーンで地域の除外を設定したが、除外した地域から、特定の広告グループの広告がクリックされている。

地域は、国/地域、都道府県、市区町村、郵便番号、任意の地点を中心とする半径の範囲で指定できます。この記事では、ターゲットにする地域・半径の範囲・除外する地域をまとめて「地域の条件」と呼びます。検索キャンペーンでは広告グループにも地域の条件を設定でき、その場合、キャンペーンの地域の条件は、除外する地域を含めて広告グループに引き継がれません。

Microsoft広告で、広告グループに地域の条件を設定していない場合と設定している場合を比べた図。設定していない場合はキャンペーンの地域の条件と表示対象ユーザーの設定が適用され、設定している場合はキャンペーンの地域の条件は適用されず、広告グループの設定だけが使われる
出典:API文書「対象ユーザーに広告を表示する」。ターゲットにする地域・半径の範囲・除外する地域は、1組の条件として扱われる。

公式ヘルプ「顧客のターゲティング方法」には、端末の設定やIPアドレスなどにもとづく位置情報の判別には制約があるため、地域のターゲティングと除外が常に機能するとは限らないと記載されています。

ヘルプ「広告を顧客が見えるように表示するにはどうすればよいですか?」には、キャンペーンと広告グループの条件が競合する場合は広告グループ側が優先されると記載されています。地域の条件については、Microsoft Advertising API の文書(以下、API文書)「対象ユーザーに広告を表示する」に、より詳しい説明があります。API文書によると、ターゲットにする地域・半径の範囲・除外する地域は1組の条件として扱われ、広告グループに地域の条件が1つでもあると、キャンペーンの地域の条件は1つも引き継がれません。そのため、キャンペーンで設定した地域の除外も、地域の条件を持つ広告グループには適用されません。

ヘルプ「How does ad language and location targeting affect who can see my ads?」によると、キャンペーンの地域の設定は、Microsoft 広告エディターで一括で確認・更新できます。

所在地と関心のある地域の違い:既定の「所在地または関心」では、国外にいるユーザーにも広告が表示されることがある

よくある場面

国内の企業を取引の対象とする会社のキャンペーンで、地域レポートに「関心のある地域」の行が表示される。

表示対象ユーザーの設定には、ターゲットの地域にいるユーザーだけに表示する「所在地のみ」と、その地域にいるユーザーに加えて、その地域について検索したユーザーやその地域に関するWebページを閲覧したユーザーにも表示する「所在地または関心」の2つがあります。既定は「所在地または関心」のため、地域に日本を指定したキャンペーンでも、国外にいるユーザーが日本に関する語句で検索すると、広告が表示されることがあります。

Microsoft広告の地域設定で、表示対象ユーザーを「所在地のみ」にすると国外にいるユーザーには広告が表示されないことと、既定の「所在地または関心」では日本に関する語句で検索した国外のユーザーにも表示される場合があり、その配信は地域レポートで「関心のある地域」に分類されることを示した図
表示対象ユーザーの設定には、入札単価調整を適用できない。「検索・閲覧しているユーザーのみ」は2024年4月に廃止され、該当する設定は「所在地または関心」に移行された(API文書「対象ユーザーに広告を表示する」)。

公式ヘルプ「顧客のターゲティング方法」によると、「所在地のみ」と「所在地または関心」のどちらかは、「地域」の設定の手順の最後で選択します。API文書「対象ユーザーに広告を表示する」では、ロンドンを指定して「所在地または関心」を選択した場合に、フロリダにいてロンドンのホテルを検索したユーザーに広告が表示される例が示されています。地域に日本を指定したキャンペーンでは、国外にいるユーザーが「精密部品 日本 メーカー」のような語句で検索した場合がこれにあたります。

関心による配信が商圏外への配信にあたるかどうかは、事業によって異なります。BtoBでは、日系企業の海外拠点からの問い合わせが取引につながる場合もあるため、設定を変更する前に、次の章で説明する地域レポートで、関心による配信の費用と問い合わせを区別して確認します。

なお、表示対象ユーザーの設定には入札単価調整を適用できないため(API文書「対象ユーザーに広告を表示する」)、関心による配信に限って入札単価を下げることはできません。したがって、判断の対象は、表示対象ユーザーの設定の変更と、ターゲットの地域の追加の2つです。

地域レポートの見方:「場所の種類」で、関心による配信の費用と問い合わせを分けて集計する

よくある場面

地域に日本を指定したキャンペーンで、関心による配信に使われた金額を把握していない。

「キャンペーン」の「場所」から「地域レポート」を選択して開きます。関心のある地域の行を取り出してキャンペーンごとに問い合わせ単価を計算し、問い合わせ単価の上限(問い合わせ1件あたりに許容できる費用)と比較します。

Microsoft広告の地域レポートについて、場所の種類ごとの問い合わせ単価を比べた横棒グラフ。所在地の行は25,299円で問い合わせ単価の上限30,000円を下回り、関心のある地域の行は101,051円でこれを上回る。関心のある地域の行の問い合わせ単価を上限以下にするには14件以上の問い合わせが必要だが、実際は4件である。
診断サンプルの架空の会社C社の「検索|製品の一般語」の例。キャンペーン全体の費用3,364,203円・問い合わせ121件と、問い合わせ単価の上限30,000円はC社の値で、場所の種類ごとの内訳は説明用の架空の数字。

公式ヘルプ「地域レポートを使って広告トラフィックがどこから来るのかを調べます。」によると、「場所の種類」は、広告の表示の根拠になった地域が、ユーザーが実際にいた地域(所在地)か、ユーザーが調べていた地域(関心のある地域)かを示します。ヘルプ「レポートの各列の定義」では、この列は「地域タイプ」と表記されています。この記事では、場所の種類が所在地(ヘルプでは「物理的な場所」)の行を「所在地の行」と呼びます。

キャンペーンと場所の種類の組み合わせごとに費用と問い合わせ件数を合計して問い合わせ単価を算出し、上限と比較します。上限の算出方法は、コラム「Microsoft広告をBtoBで評価する方法|問い合わせ単価の上限と資料DLの分け方」で解説しています。

場所の種類費用問い合わせ件数問い合わせ単価
所在地2,960,000円117件25,299円
関心のある地域404,203円4件101,051円
合計3,364,203円121件―

関心のある地域の行の問い合わせ単価は101,051円で、上限30,000円の約3.4倍です。問い合わせ単価を上限以下にするには、費用404,203円に対して12か月で14件以上(404,203円÷30,000円=13.5件)の問い合わせが必要ですが、実績は4件です。所在地の行の問い合わせ単価は25,299円で、上限を下回ります。

問い合わせ件数が少ない行は偶然による変動の影響を受けやすいものの、この例の差(必要な14件に対して実績4件)は12か月分を集計した結果であるため、判断の材料にできます。集計期間が短く、問い合わせが数件の範囲で増減している場合は、期間を延ばして確認します。Yahoo!広告で同様の確認をする方法は、コラム「Yahoo!広告の地域ターゲティング|商圏の外の費用と成果を地域別レポートで確認する」で解説しています。

関心による配信のユーザーの所在地の確認:「国/地域 (所在地)」と「国 (検索対象)」の列

よくある場面

関心のある地域の行に計上されたクリックが、どの国からのものかを把握できていない。

関心のある地域の行が表すのは、ユーザーが関心を持った地域であり、ユーザーが実際にいた場所ではありません。「地域 (旧バージョン)」レポート(ヘルプの表記)に「国/地域 (所在地)」と「国 (検索対象)」の列を加えて、ユーザーがいた国ごとの費用と問い合わせを把握し、さらに問い合わせ元の国(問い合わせた会社の拠点がある国)を確認します。

Microsoft広告のレポートで、ユーザーが広告をクリックしたときに実際にいた国を表す「国/地域 (所在地)」の列と、検索の対象と判定された国を表す「国 (検索対象)」の列を比べた図
ヘルプでは、2つの列は「地域 (旧バージョン)」レポートの項目として記載されている。管理画面で、この2列を選択できるかを確認する。

ヘルプ「レポートの各列の定義」の例では、デンバーにいるユーザーがポートランドのレンタカーを検索した場合、「市区町村 (検索対象)」の値はポートランドになります。同様に、タイにいるユーザーが日本に関する語句で検索した場合は、「国/地域 (所在地)」にタイ、「国 (検索対象)」に日本が記録されます。地域に日本だけを指定したキャンペーンでは、「国/地域 (所在地)」が日本以外の行は、関心による配信に該当します。API文書にも、この2種類の列を同じ行に含められる「ユーザーの位置情報パフォーマンス レポート」が記載されています。

国/地域 (所在地)国 (検索対象)費用問い合わせ件数
タイ日本152,000円2件
中国日本118,000円1件
米国日本76,000円0件
その他日本58,203円1件

あわせて、同じ期間の問い合わせの受付記録(フォームの送信内容や顧客管理システムのデータ)から、会社名や住所をもとに国外の拠点からの問い合わせを抽出し、問い合わせ元の国と、その会社が取引の対象になるかを確認します。広告の管理画面では、個々の問い合わせの送信元を確認できないためです。C社の例では、該当する問い合わせは4件で、このうち取引につながったのは、日系企業のタイの工場からの1件です。C社は、この発注を、その日系企業の国内の本社を通じて受けています(説明用の架空の例)。

Google広告からインポートしたキャンペーンの地域の確認:非対応の地域の拡大と、地域が未設定のキャンペーン

よくある場面

Google広告からインポートしたキャンペーンで、インポート元で指定していた市が、Microsoft広告では県として設定されている。

Google広告からキャンペーンをインポートすると、設定されていた地域は、Microsoft広告の同じ地域に自動的に対応づけられます。Microsoft広告が対応していない地域(以下、非対応の地域)は、上位の地域(ヘルプでは「親の地域」。県など)に拡大されて取り込まれます。上位の地域も対象外の場合は取り込まれません。拡大の結果は、インポートの概要のページで確認します。

Google広告からMicrosoft広告にキャンペーンをインポートしたときに地域の設定が変わる3つの場合(非対応の地域が上位の地域に拡大される、地域が1つも取り込まれないと地域が未設定のキャンペーンになる、場所グループは取り込まれない)を示した図
上位の地域への拡大は、インポートの概要のページと、ダウンロードできるスプレッドシートの警告で確認する。場所グループで指定していた地域と、地域が未設定のキャンペーンは、インポート後の「地域」の設定で確認する。

公式ヘルプ「Google 広告 からインポートできるもの」によると、インポートのオプションで「サポートされていないターゲット地域を拡大しない」を選択した場合、非対応の地域は取り込まれず、地域が1つも取り込まれなかったキャンペーンは、ターゲットの地域がないまま全世界を対象に配信されます。上位の地域も対象外のために地域が1つも取り込まれなかった場合も、そのキャンペーンは地域が未設定になります。「インポートされたターゲット地域がいずれもサポートされない場合、キャンペーンを一時停止する」を選択すると、地域が1つも取り込まれなかったキャンペーンは一時停止されます。API文書「GoogleImportOption データ オブジェクト」には、上位の地域への拡大は既定で有効、この一時停止は既定で無効と記載されています。

また、ヘルプには、Google広告の場所グループのインポートはサポートされていないと記載されています。場所グループで指定していた地域は、インポート後にMicrosoft広告の「地域」の設定で指定し直します。

インポートの概要のページでは、非対応の地域がどの上位の地域に拡大されたかを確認でき、ダウンロード用のスプレッドシートにも警告が表示されます。県に拡大された地域が商圏より広い場合は、半径の範囲による指定に変更するかを検討します。

同じAPI文書には、既存のターゲット地域の更新を反映するオプションも既定で有効と記載されています。このため、定期的なインポートでは、Google広告で変更した地域がMicrosoft広告にも反映されます。取り込む項目の選び方は、コラム「Microsoft広告のGoogle広告インポートで設定が戻ったかを変更履歴で確認する方法」で解説しています。Google広告の所在地と関心に関する設定がどのように対応づけられるかは公式の文書に記載がないため、インポート後に表示対象ユーザーの設定を確認します。

商圏外への配信を続けるかの判断:問い合わせ単価の上限と、取引につながった問い合わせを基準にする

よくある場面

関心のある地域の行の問い合わせ単価が上限を超えているが、その行の問い合わせ4件のうち1件は取引につながっている。

関心のある地域の行の問い合わせ単価が上限を超える場合や、取引につながる問い合わせが1件もない場合は、表示対象ユーザーの設定を「所在地のみ」に変更します。取引の対象になる海外拠点が特定の国に集まっている場合は、その国をターゲットの地域に追加します。変更後は、2か月の時点で、関心のある地域の行に費用が計上されていないことと、所在地の行の表示回数・クリック数・問い合わせ件数が変更前の2か月より減っていないことを確認します。

Microsoft広告の地域レポートにある関心のある地域の行について、問い合わせ単価が上限以下か、取引につながる問い合わせがあるかをもとに、次の3つに分かれる判断を示した図:配信を続ける/「所在地のみ」に変更する/取引の対象になる海外拠点が集まる国をターゲットの地域に追加する
集計期間が短く、関心のある地域の行の問い合わせが数件の範囲で増減している場合は、集計期間を延ばしてから判断する。

C社の例では、関心のある地域の行の問い合わせ単価は101,051円で上限30,000円を上回り、4件のうち取引につながったのは1件です(説明用の架空の例)。そのため、「検索|製品の一般語」の表示対象ユーザーの設定を「所在地のみ」に変更します。この変更により、12か月あたりの費用は最大404,203円、問い合わせは最大4件(うち取引につながるものは1件)減少する見込みです。取引につながった1件は、タイの工場からの問い合わせです。タイに取引の対象になる日系企業の工場が複数ある場合は、タイをターゲットの地域に追加し、地域レポートで、場所の種類が所在地でタイの行の問い合わせ単価を、上限と比較します。

地域の条件を持つ広告グループにはキャンペーンの表示対象ユーザーの設定が適用されないため、該当する広告グループごとに設定を変更します。変更から2か月の時点で、関心のある地域の行に費用が計上されていないことと、所在地の行の表示回数・クリック数・問い合わせ件数が変更前の2か月より減っていないことを確認します。関心のある地域の行に費用が残っている場合は、設定を変更していない広告グループがないかを確認します。C社の例では、所在地の行の問い合わせは月に約10件のため、問い合わせ件数は変更前の2か月(約20件)と比較します。

TAMKOのMicrosoft広告アカウント診断で確認すること

この記事で取り上げた確認のうち、表示対象ユーザーの設定と広告グループの地域の条件、場所の種類ごとの費用と問い合わせ、Google広告から取り込まれた地域の3つは、TAMKOのMicrosoft広告アカウント診断の内容に含まれます。

診断で確認する3つの内容

  1. 1
    表示対象ユーザーの設定と広告グループの地域の条件除外する地域を含めて確認する
  2. 2
    場所の種類ごとの費用と問い合わせ関心のある地域の行の問い合わせ単価を上限と比較する
  3. 3
    Google広告から取り込まれた地域上位の地域への拡大と、地域が未設定のキャンペーン
場所の種類ごとの費用と問い合わせは、1年分の配信の記録で点検する。

TAMKOがMicrosoft広告のアカウントを診断します。料金は無料です(毎月2社まで)。「いまの使い方で続けてよいか。やめるべきものはあるか。広告で伸ばせるか。」の3つの問いに、1年分の配信の記録をもとに根拠を添えて回答します。エグゼクティブサマリー・調査報告書・分析の明細(Excel)をお渡しし、オンラインの説明会を1回行います。運用の委託をご検討の場合は、Microsoft広告のお試し運用(1施策・1か月で5万円・税別)もご利用いただけます。

よくある質問(FAQ)

Q01表示対象ユーザーの設定を「所在地のみ」に変更すると、日本国内のユーザーへの配信も減りますか?

日本にいると判別されたユーザーは、引き続き表示の対象です。

ただし、ヘルプ「顧客のターゲティング方法」には、位置情報の判別には制約があると記載されています。そのため、変更前後の各2か月で、所在地の行の表示回数・クリック数・問い合わせ件数を比較し、減っていないかを確認します。

Q02推奨事項の自動適用で、地域の設定が変わることはありますか?

推奨事項の自動適用の対象に、地域の設定は含まれません。

適用されるのは、コンバージョン目標の修正、キーワードとターゲティング(動的検索広告の作成、除外キーワードの競合の削除、キーワードの追加)、広告と広告表示オプションの3種類です。新たにターゲットにする地域の提案(地域ターゲティング最適化案)は、「設定」タブに表示されます(すべてのアカウントで利用できるとは限りません)。

Q03半径の範囲を除外に使えますか?

使えません。

ヘルプ「顧客のターゲティング方法」によると、半径の範囲による指定は除外には使えません。除外する地域は、国/地域、都道府県、市区町村、郵便番号などで指定します。

Q04P-MAX(パフォーマンス最大化キャンペーン)でも、アセットグループ単位で地域を設定できますか?

できません。

ヘルプ「How does ad language and location targeting affect who can see my ads?」によると、P-MAXでは地域と言語のターゲティングをキャンペーン単位でのみ設定できます。

Microsoft広告の地域設定を変更する前に、表示対象ユーザーの設定と広告グループの地域の条件を確認し、「場所の種類」で商圏外への配信の費用を区別する|まとめ

Microsoft広告の表示対象ユーザーの設定は既定で「所在地または関心」になっており、地域に日本を指定したキャンペーンでも、国外にいるユーザーに広告が表示されることがあります。また、広告グループに地域の条件があると、キャンペーンで設定した地域の除外は引き継がれません。商圏外への配信の費用を確認するには、地域レポートの「場所の種類」で関心のある地域の行を取り出し、問い合わせ単価を上限と比較します。そのうえで、ユーザーがいた国と、取引につながった問い合わせを確認し、表示対象ユーザーの設定を変更するかを判断します。

この記事のポイント

  • Microsoft広告の地域設定は、地域(ターゲットと除外)、表示対象ユーザー(「所在地のみ」か「所在地または関心」)、設定の単位(キャンペーンと広告グループ)の3項目で構成される。
  • 表示対象ユーザーの既定は「所在地または関心」で、国外にいるユーザーが日本に関する語句で検索した場合にも広告が表示されることがある。
  • 広告グループに地域の条件を設定すると、キャンペーンの地域の条件(ターゲット・半径・除外)は1つも引き継がれない。
  • 地域レポートの「場所の種類」で関心のある地域の行を取り出し、問い合わせ単価を上限と比較する。ユーザーがいた国は「国/地域 (所在地)」の列で確認する。
  • Google広告からのインポートでは、非対応の地域は上位の地域に拡大される。地域が1つも取り込まれないキャンペーンは地域が未設定になり、「拡大しない」を選択した場合は全世界に配信される。
  • 表示対象ユーザーの設定を「所在地のみ」に変更した後は、2か月の時点で、関心のある地域の行の費用と、所在地の行の表示回数・クリック数・問い合わせ件数を確認する。